ホルマリンのマンネリ感

北海道在住、ホルマリンです。旅行、怪しい珍スポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、昭和レトロなどなど…。

おもしろ公園ぐらんぷり2024 第4回

2024-10-20 23:25:33 | 北海道内の旅行・風景


第4回:千歳市の愛され恐竜?怪獣?
(東雲町かいじゅう広場 千歳市東雲町3丁目3−1)



好評を頂いております「おもしろ公園ぐらんぷり2024」。
今回からは札幌市を飛び出しまして、まずは2つ隣町の千歳市にある公園を紹介!
千歳市消防本部のすぐ隣にある「東雲町(しののめちょう)かいじゅう広場」へとやってきました。
市の中心部なので近くには市役所やハローワークなどの施設がありますが、千歳にあまり馴染みのない私は初めて訪れるエリアです。

この公園や遊具の存在も全く知らなかったのですが、沿道からもその姿は大いに目立っておりました。



恐竜型の巨大遊具♪





「かいじゅう広場」と名前が付けられた場所ですが、モチーフは実在していた恐竜でしょうか、それとも空想の怪獣?
コンクリート製と思しきボディは爬虫類っぽいザラザラの表皮が中々リアル。
尻尾の部分はお決まり?のすべり台構造。横っ腹の石積みの階段が豪華です。



さて、この「かいじゅう広場」を含め、一帯は東西に約1キロ続くグリーンベルトになっています。
元々は住宅街の防火目的で整備されたものなのだとか。
8つの広場が6町にまたがっており「広場の場所と名称を分かりやすく」などの意見があったことから、市は2009(平成21)年~2015(平成27)年に「グリーンベルト活性化事業」と称し、遊具の更新や整備などのリニューアルを実施。
この「かいじゅう広場」をはじめ「花の広場」「親水公園」などの愛称が付けられました。
この恐竜?の遊具もその時に設置されたものだと思われます。



公園内にはもう1匹、小さめの恐竜のオブジェがありました。
こちらは一目瞭然、ステゴサウルスですね。
ゴツゴツの背中の板のせいで跨るのは難しそう……(^_^;)笑



2匹(?)のコラボ。
すぐ近くには千歳川が流れており、対岸の親水公園では訪問時、偶然にも夏祭りが開催されており、穏やかなせせらぎと共に屋台や子どもたちのダンスステージを楽しませてもらいました。
なかなか良い雰囲気の場所です。

次回は千歳市と恵庭市の2つのおもしろすべり台を紹介します。

(2024年訪問)
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おもしろ公園ぐらんぷり2024 第3回

2024-10-09 22:06:35 | 北海道内の旅行・風景
第3回:ストーブ天国!
(やなぎ公園 札幌市白石区平和通5丁目北8)



札幌市白石区にあるやなぎ公園にやってきました。
JR白石駅からもほど近く、数年前から一度来てみたいと思っていた場所です(^_^)。
住宅街にある小さな公園ですが、モニュメントにレンガが使われていたり地面に敷き詰められていたりとお洒落な雰囲気があります。





さて、こちらのやなぎ公園、まず入り口の車止めが何ともユニークな形をしております。



さらに、レンガのモニュメント前にある砂場には……。
これはストーブのオブジェですね!
先ほどの車止めもダルマストーブをモチーフにしているようです。
私は世代ではないのでよく分からないのですが、正面についている円盤は調節ハンドルか通気口を再現しているのかな?



公園内にはもう1台、ストーブ型の噴水もありました!
上に乗っているヤカンが何とも可愛らしいですね!(^_^)
訪問時は残念ながら止められていましたが、ヤカンの口から水が出てくるようです。

なぜ、あちこちに珍しいストーブのオブジェがあるのでしょうか。
公園内に簡単な解説版がありました。



この場所は、白石の歴史を代表する、道庁赤レンガの『白石レンガ』や、石炭ストーブの原点となる『ふくろくストーブ』にゆかりのある場所なので、レンガとストーブをテーマにして、公園をつくりました」とあります。

調べてみると、このやなぎ公園がある場所は、かつて「鈴木煉瓦製造所(1884年創業)」経営者の邸宅と庭園があったそうです。
公園内のカエデやニレなどの木は当時の庭園に植えられていたものなのだとか。
そして社長の鈴木豊三郎氏の娘婿となった福岡清春氏という人物は、大正時代後期に石炭ストーブの「福禄(ふくろく)ストーブ」を開発。貯炭式で給炭頻度や煤煙が少ない同製品は大当たりとなり、寒冷地の暖房手段として大きく貢献したといいます。

この地のレンガとストーブの歴史にちなんで、公園内に可愛らしいオブジェがあるんですね!



公園隅の水飲みも、ぜいたくにレンガが使われたお洒落なデザイン。

(2024年訪問)
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おもしろ公園ぐらんぷり2024 第2回

2024-09-25 23:38:07 | 北海道内の旅行・風景


第2回:昆虫王国!
(常盤公園 札幌市南区真駒内269-1)


芸術の森」近くの住宅街にある常盤公園にやってきました。
立派な遊具と広場の他、野球場やテニスコートもある規模の大きな公園です。

かつて本州にある別の公園の写真で存在を知り、一度見てみたいと思っていた遊具の同型が、この公園にあるという事で訪れました。
なお、残雪がありますがかなり前の撮影です……(2017年)。
取り上げるタイミングがありませんでした。許してね。

さて、まるでお城のような巨大アスレチック遊具の近くに鎮座していたのは……。



カブトムシ型のすべり台♪



コンクリート製と思しきボディは化粧直しされて間もないらしく、綺麗でした。
デフォルメしつつも昆虫らしさを捉えた6本脚や、立派なツノの複雑な造形のおかげで迫力たっぷり
でも、つぶらな瞳は愛らしくもあります(笑)。
前後がすべり台になっているという珍しい構造。




カブトムシの周りには、少し小さめなクワガタとテントウムシ、イモムシのオブジェが。
クワガタが非常にリアルなのに対し、イモムシは粘土アニメに出てきそうなキャラクター風なのがチグハグで面白いですね(笑)。

(2017年訪問)
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おもしろ公園ぐらんぷり2024 第1回

2024-09-23 00:07:16 | 北海道内の旅行・風景
今から9年前の2015年に、当ブログでおもしろ公園ぐらんぷりという全10回の企画を行い、大変好評をいただきました。
いつか続編をやりたいな~という気持ちがずっとあり、地道に集めてきたネタも溜まってきた事ですし、このたび「おもしろ公園ぐらんぷり2024」と題して9年ぶりに復活させようと思います!
今回は札幌市と、私が現在住む苫小牧市とその近郊のおもしろ公園や遊具を紹介できればと思います(不定期更新、全7回ほどを予定)。

それでは、いきましょう!


第1回:「パンダ公園」令和編!
(藻岩下公園 札幌市南区南30条西8丁目)



9年前の「公園ぐらんぷり」第4回で紹介済みの「藻岩下公園」です。ミュンヘン大橋のすぐ近くにありますよ。
実家からそう遠くない場所にあるので、小学生時代によく親と一緒に訪れた公園でもあります。
2015年に紹介したすぐ後に大規模リニューアルが行われ、同年末ごろ?に工事が完了。最終回の第10回で工事中の状況も紹介していました。
リニューアル後の様子を改めて紹介したいと思っていたので、再訪です!(今さら?というツッコミは無しで…笑)



さてこちらの藻岩下公園、かつてパンダのコンクリート像が公園内に2体設置されていたのがきっかけで「パンダ公園」という愛称で長らく地域に親しまれていました。
その後パンダフルなる市民団体が発足、メンバーの働き掛けで他所からパンダ像を移設したり、パンダがデザインされたベンチを新設したりと公園内のパンダを増やす活動、かつ地域活性化への取り組みをされていました。

リニューアル後はさらにパンダが増え「パンダ公園」の要素は健在。
まず、公園の名称版に正式に「パンダ公園」と表記され、パンダのイラストも追加されていますね。(^_^)
そして画像のパンダのぐらぐら遊具(呼び名が分からない……)が2機加わっています。



すべり台には可愛らしいパンダが3頭デザインされています。(^_^)





広場のタイルにもパンダが。
よく見ると2015年訪問時とデザインが変わっています。
当時のレポートが今見ると幼稚なのであまり読み比べてほしくないのが本音ですが。(^_^;)笑



「パンダ公園」の愛称のきっかけになったパンダのコンクリート像は、場所が変わっていますが無事に健在でした。(^_^)
昔はこの像が2体あったとの事ですが、私が物心ついた時にはすでに1体しか無かったように思います(老朽化か破損で撤去?)。
マンガ「おそ松くん」に登場するイヤミの「シェー!」のポーズで造られているという噂があります。



2015年訪問時にいらっしゃったこちらの4足歩行パンダも健在。
「パンダフル」発足後(2010年代?)に厚別区の公園から移設されたものらしいです。
数年に一度、地域住民らでお色直しも行われているようですよ。


(2024年訪問)
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【有珠山噴火遺構】昭和新山鉄橋遺構公園

2024-09-14 22:53:08 | ホルマリン漬け北海道 大自然の驚異編


(2024年訪問)

さて、洞爺湖温泉街周辺の遺構を巡りながら有珠山の2000年噴火、1977年噴火と見てきたが、同山はさらに遡ること34年前の1944(昭和19)年にも大規模噴火を起こしている。
火砕流の降下や地殻変動などの災害が起こり幼児1名の犠牲者が出た。
そして何と言っても、この1944年噴火を最も象徴する出来事といえば標高398メートルの「昭和新山」の誕生である。



当時、有珠山周辺地域では43年12月から地殻変動が発生。地面の隆起が日増しに大きくなり、ついに44年6月に第1次噴火となった。
45年9月まで続いた火山活動により地底で固まった粘度の高い溶岩が押し上げられ、平坦な麦畑だったという一帯がモリモリと盛り上がり現在の迫力ある活火山となったのである。
現在、国の特別天然記念物であり、気象庁により常時観測火山に指定されている。


洞爺湖温泉街から昭和新山をぐるりとまわりこんだ場所に、一帯の隆起の被害を静かに物語る場所がある。それが今回の「昭和新山鉄橋遺構公園」。
国道に面して見落としてしまいそうなほどの小さな看板と、数台の駐車スペースがある。
散策路に入ると、すぐさま中々に勾配のある斜面を登らなくてはならず息が切れるが、ここも昭和新山の隆起によって形成された地形だろうか。



訪問時は5月初旬という事で、ヒグマが冬眠から目を覚ましたばかりの怖い時期。
あまり山林に入りたくないなと気を揉みながらしばらく歩くと、傾いたコンクリートの構造物とベンチが置かれている広場に到着した。



こちらの2基あるコンクリートの構造物が、今回のお目当て。
旧・胆振縦貫鉄道/旧・国鉄胆振線の橋脚跡である。



カメラを水平にして遺構を覗いてみると、地面の隆起でかなり傾いて崩壊してしまっているのが分かる。


胆振縦貫鉄道は1937(昭和12)年に着工し、41年に伊達~大滝~喜茂別間59.2キロが開通。44年に国鉄胆振線となり距離は京極までの70キロとなった。
鉄鉱石、木材、農産物の輸送に大きな役割を果たしたが、鉱山の閉山などにより86年に廃止となった。



2つの橋脚のすぐ脇に、洞爺湖有珠山ジオパークの案内板がある。



胆振縦貫鉄道の維持は常に地殻変動との戦いだったようである。
鉄路は火山活動により日々押し出されたり隆起したりし、この復旧作業に多くの人員が動員された。
鍬、スコップ、もっこのみの手作業で変化し続ける土地を均し、線路の水平を保ったというが、前日に問題の無かった箇所も翌朝にはグニャグニャに曲がっているという状況だったそうだ。
作業には地元の人だけでなく囚人など、延べ数百人が携わったという。



鉄道が通っていた1939年に撮影された写真があった。現在とは全く異なる田園地帯であることが分かる。ここからわずか6年で一帯の地形がデコボコになってしまったことが驚きである。
急斜面の上にあるこの橋脚の広場と、車を停めてきた麓の駐車スペースはかつて同じ高さにあったのである。
なお、この辺りにはサケ・マスの養殖を行っていた「フカバ」という11戸の集落があったというが、地殻変動により営みは途絶え、集落も消えてしまった。

完。
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