ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

札幌ミステリー調査局 第3回

2014-06-17 01:12:39 | 好きです札幌
札幌市内にはびこる怪しげな謎・ミステリー情報を管理人・ホルマリンが調査していこうというこのコーナー。自分でも結構なお気に入り企画で、毎回ドキドキ、ワクワクしながら記事を書いているんですが・・・。

ネタが思うように集まらない・・・(涙)。

場合によっては今回が最終回になる可能性も!?皆さん、タレコミ情報をお願いします!!m(__)m


観光名所・「時計台」。
かつてものすごい色をしていたらしい・・・。



今回の情報も実はかなり以前、確か中学生ぐらいの時に知ったんだっけなぁ~?
当時もその真相を確かめるため、現地に調査に向かい衝撃の事実が判明したわけですが・・・。当時からホームページのネタにしようとボンヤリ考えていたもののお蔵入りになっていたネタです。
公開するにあたり、改めて再調査してきました。どうぞ。


6月某日。



札幌市と言えば・・・」の時計台にやってきました!この辺りは久々に来たぞ。
札幌に関してはマイナーな珍スポットしか紹介したことのない当ブログが、こんな超定番・観光名所に出没するというのも異例ですよね。
中心街のド真ん中にあるので相変わらず交通量多くゴチャゴチャ、そして観光客だらけ。
ビルの合間にチョコンと建っているその姿が観光客の期待に反するようで、日本三大がっかり名所という情けない肩書がついてしまっています(泣)。
札幌市民にとってはゆゆしき問題だ。



こんなにジックリと時計台を観察したのは初めてかもしれません(笑)。生まれてからず~っと札幌に住んでいるのにも関わらず「おぉ~、札幌に居るんだなぁ~!」と妙に実感してしまいました(^_^;)。

しっかし時計台、周囲の歩道が狭すぎてベストの撮影場所がほとんどないのが問題。通行人の妨げにもなるので相当に撮りづらいし。
人と建物を一緒に写すのにも一苦労なようで、観光客のみなさん、歩道のド真ん中でものすごい体制になりながら頑張っていました(笑)。


さて、入場料200円払って中へ。
小さな内部は時計台や北海道開拓の歴史に関する資料館となっていますが・・・。


いきなり「お土産コーナー」(笑)。
まだ内部を見学していないのに、この配置はいかがなものか。観光客も戸惑うのでは?
数年前に訪れた時には「とっけ」なんていう情けないキャラクターのグッズが大量展開されていて凄まじい光景だったが、相変わらず健在。とっくに消滅したと思っていた「時計台の時計大臣(→あの「テレビ父さん」の仲間)のグッズも少なからずあったので、これにはホッとする(笑)。
他にも「ペナント」とかまで売っている濃~い品ぞろえ。


観光客であふれる外に対し、内部は人がほとんどおらず静かでした。中まで見学する観光客は少ないのでしょうか?
年季の入った床をぎしぎし鳴らしながらパネル展示を見る。



明治2(1869)年、政府内に「開拓使」が設置されたのは北海道発展の歴史に最も重要な要素であります。そして当時の開拓使顧問・ケプロンの提案により明治9年に開校したのが「札幌農学校」。
「北海道開拓の指導者となる人物を養成する」というのが目的で、その初代教頭があのクラーク博士だったわけです。

時計台は、農学校の演武場として明治11(1878)年に建てられました。生徒の兵士訓練、体育の授業のほか入学式、卒業式など学内の催事場としてもマルチに活躍する施設だったようです。

明治36年、札幌農学校は現・北海道大学の場所に移転し、時計台は札幌市に譲渡されました。
その後、公会堂、市民図書館など様々な利用がなされ、区画整備により場所の移転などもありながら昭和45(1970)年、国の重要文化財に指定され現在に至っています。
札幌農学校の雰囲気を今に伝える貴重な遺産になっているわけですね。


2階の演武場。天井が高く意外と広くてビックリ。
ステージ上の装飾は当時の農学校の卒業式の様子を再現しているのだそう。ちょっと教会みたいな雰囲気でステキ。
時計台の2階、こんな風になっているんですよ。


・・・いかん。普通に見学してしまった。
この企画、「札幌ミステリー調査局」ですもんね。ノスタルジーな気分に浸っててすっかり忘れてた。


衝撃の事実が・・・ありましたよ。パネル展示の中に。

時計台の塗装の変遷」というコーナー。時計台の外装は意外にもコロコロ変化しているらしい。
科学分析などで明らかになった様々な色の再現イラストが貼られているんですが、その中にまさかのカラーが・・・。


!!!

み、緑色!?



これが衝撃のカラーです(笑)
昭和24年」とあるので、市立図書館時代だった頃です。
屋根の色は不明だそうですが、これは似合わないにも程がある。話によると市民からも不評だったらしく、1953(昭和28年)には現在の白&赤カラーに塗り替わっています(笑)。

これには当時の関係者のセンスを疑ってしまいますね(^_^;)


・・・そういえば、札幌には奇妙なことに似たようなエピソードが他にも。
かつて札幌市営地下鉄を走っていた3000形という車両、登場した当時はなぜか顔面だけモスグリーンという不気味な見た目だったらしい。こちらも市民から不評で、すぐに側面と同じ黄緑色に塗りなおされました。
そして札幌テレビ塔。赤い鉄骨部分に対して展望台はモスグリーンというありえない配色ですが、あの色に塗り替えられた当時はやはり市民から不評でした。(当時の僕も子供ながらに「かっこわるっ!」なんて思っていました・・・笑)現在は見なれましたが。

まさに歴史は繰り返す!?
・・・というか、市の関係者は緑色がお好きなのか!?


以前は薄~い緑色の時代もあったらしい。真ん中のカラーは高級感が漂い似合っている感じがします。
なお、建てられた当初はグレー&茶色の屋根だったらしく、現在の白い外装はオリジナルのデザインではないというのも意外な事実。


最後に。
せっかくなので・・・。



Gooブログのペイント機能を使って、適当に緑色の時計台を再現してみました。
どうぞ。






きっ、気持ち悪い・・・。
現在の時計台がこんな色じゃなくて本当によかった(笑)。なんといっても全国に誇る(?)札幌の観光名所ですからね。

それにしてもこの画像、自分で撮った時計台の写真の上にひたすら緑色を塗ったくって作ったんですが、札幌市民として最悪な行いをしているようで恐ろしいほどの罪悪感を抱きながら作業していました(笑)。
ということで、いかがでしょうか。


結論:
確かに「ものすごい色」でした。



・おまけ。
↓せっかく中心街に来たので、The・札幌な写真を。

21年間札幌に住んでいますが、ここは通るたびに「札幌、イイ街だなぁ~!」と思える場所です♪我が街が誇る風景。
・・・それにしても当ブログ、今まで名古屋、東京、大阪、京都、神戸など様々な都市のタワーは掲載してきたくせに、地元のテレビ塔の画像は初登場です(笑)。
もっと札幌、いや北海道全体の魅力も紹介していきたいな~。

完。

札幌の謎&ミステリー情報を募集しています!
「こんなのを見た!」「こんな場所を知っている!」などありましたらコメント欄に是非!
僕の興味を惹くものがあれば、当コーナーのネタにさせていただきます。
コメント (8)
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