~さよなら7000形スペシャル~
1988年の札幌市営地下鉄東豊線開業以降、主力車両として27年のあいだ活躍してきた「7000形」車両。
同線内を走る唯一の車両であったため「東豊線といえばこの車両!!」というイメージが付いていた人も数多いと思われますが、2015年に新型車両9000形が導入されて以降は驚くほどのスピードで廃車が進んでいました。
マニアの間では「2015年度いっぱいで引退か…?」と噂されていましたが、ついに2016年6月に「完全引退」の発表がなされてしまいました。
私は南北線の沿線民であるため、幼い頃は東豊線なんて全く利用した事がありませんでした。
いつだったか、母に連れられて東豊線に乗る機会があった時、綺麗なホームに聞いたこともない駅名、そしてこのブルーが基調の見なれない車両にワクワクした記憶があります。
時は経ち、通学に東豊線を利用することになった時期があったのですが、南北線からの乗り換えが遠くて定期代も高額、最終的には「家からチャリで行った方が近いんじゃない?」ということで、すぐさま自転車通学に切り替えてしまいました(^_^;)。
そのため、正直言うと東豊線および7000形に対する思い入れはあまり、無い…。
とはいっても、黄ばんだ白(クリーム色?)のボディに水色のラインが入るボディデザインは好きでした(*^_^*)。
ヘッドライトにラインが回り込んでいるおかげで、どことなくパンダ顔?(笑)
何とも言えない可愛らしさが漂っているような気がします…。
そして内装。こちらも明るい水色が基調となっており、他路線の車両と比べるとかなり明るい印象となっています。車内に入った時の雰囲気もお気に入りでした(^O^)。
それにしても、この座面ゆったりのふかふかシートも消えてしまいましたね…。
壁には札幌市の木ライラック、札幌市の花スズラン、札幌市の鳥カッコウが描かれており、明るさに華を添える。
ひと足先にデビューした東西線6000形車両は壁じゅうに札幌の建物が描かれていましたが、さすがにやりすぎと感じたのか7000形では控えめです(笑)。
…ちなみに東豊線開業決定時、運行する車両は6000形の色を変えてそのまま使用する計画でしたが、編成や定員数の見直しがされることになり、新たに7000形が開発される事となったそうです。
ドア部分には豊平区と東区を結ぶ路線にふさわしく、両区のイメージにピッタリな農場のイラストが。
ヒツジが放牧されているのは羊ヶ丘っぽく、サイロや広大な敷地は丘珠あたりを彷彿とさせます。
…電車の壁に留めるにはもったいない程のデザインですね(^_^;)。
車両どうしを結ぶ貫通路は、札幌市営地下鉄の伝統である六角形を採用。
ちなみに他路線の車両と比べると短いため、ややスッキリした印象。
さて、7000形の後期型(1994年以降デビュー)はご覧の通りデザインが大きく異なります。
近年の新型車両でお馴染みのデザイン、真っ白なボディに水色のドア(こちらは日ハムラッピング車のため、やや異なる)。
こちらのカラーは正直言うと、7000形には似合っていないような感じであまり好きではないです…(^_^;)。
前期型との違いはカラーリングだけではなく、先頭車の行き先表示(電光掲示)、シートの両端に「おさえ」を追加。車内の色合いは初期型と比べてやや薄く、緑がかった水色となっています(分かりますかね~??)
そしてドア上の部分には、もはや新型車両の標準装備となった電光掲示案内が装備。ドットが荒く、時代を感じてしまいますが(笑)。
(↑よく見ると「新」の字がバグっていますw)
往時は前期型、後期型ともにほど良いバランスで運行されており、両車両の遭遇率は「半々」といった感じでした。
なお、廃車時はなぜか後期型から運行離脱がなされる事となり、マニアを混乱させました。
旧型といえども、後期型車両は南北線5000形初期型(95年デビュー)とほぼ同じ車齢だというのに。
(※南北線5000形は今後10年は廃止される気配が無い…)
となると、実質20年ちょっとで廃車された事となり、札幌市交通局の判断には疑問が生ずる。
…ちなみに、札幌市交通局が最近各種キャンペーンで配布しているクリアファイル。
前々から気付いていましたが、このファイルに写っている7000形車両、なんか変だ。
間違いは自分で探してみてね!★
~7000形ラストラン ドキュメント!~
7000形の最終運行日となったのは、2016年6月25日でした。
そろそろかな?とは思っていたものの、交通局からの発表があったのは引退の1週間ほど前。あまりにも突然でした(汗)。
4年前の南北線3000形引退同様、今回もお別れイベントがあるとのことで、午前10時半ごろに栄町駅を訪れました。
…とはいっても、引退セレモニーは数分前に終わっていたようで、ホームは静かでした…。
7000形の最終運行便は先ほど栄町を発車し(さっきすれ違った)、11時に福住で折り返し、再びここ栄町に到着して役目を終えるようです。ウロウロしてる報道陣は最期の雄姿を押さえるための場所取りかな?
…出遅れてセレモニーに間に合わなかったのは少々残念ですが、まぁ後で追いかけて福住発の最終便に乗れれば満足ですよ(^O^)/
わざわざ栄町駅に来た目的は、実はセレモニーじゃなかったんです。
7000形ペーパークラフト♪♪
引退セレモニーに合わせて限定配布されるという情報をゲットしていたんですね(*^_^*)。
開始時は結構な行列が出来ていたようですが、なんとか入手できてひと安心♪
交通局の公認グッズにしては少し色が変なのが残念なところでしょうか。しかしコピーすればいい感じに色が薄くなるのでは…。
このまま制作するのはもったいないので、厚紙にコピーしてじっくりと…、ついでに下周りを立体化してリアルに…ぐふふふふ…(←キモい)。
…え~、ペーパークラフト入手という最大ミッションをクリアできたので、7000形最終運行便を追いかけます。
新車の匂いがプンプンする最新型9000形車両に乗って、福住方面へ。
折り返し時間を計算し、福住から数駅手前の某駅で下車して最終便を待ち構える事に。
奇しくも、私が東豊線にお世話になっていた時に利用していた駅でした…(^_^;)。
ちょうどよく列車接近のアナウンスがあり、駅員さんが「臨時列車であること」、「混雑しているので一般利用者は後続列車がオススメ」といったことを案内していました(笑)。
臨時扱いなのか…。
そして…、力強い警笛とともに…。
7000形登場~!!
めっちゃ混んでます…(^_^;)。
写真撮影もそこそこに、一番後ろのドアからヒョイと乗りこみました。
案の定、車内は8割くらいが鉄道好きの方々。皆さんアナウンスを録音したり車窓動画を撮影したりと忙しそう。
私も遠慮なく写真撮影が出来るのでイイですね!♪
大通駅では駅員さんが一列で見守る中、発車前に長めの警笛サービス。
残念ながら座席には座れず、あのフカフカシートを最後に味わう事はできませんでした(;O;)。
各駅ではアナウンスがなされているのか、結構な一般利用客の注目も浴びており、スマホで撮影する若者や主婦の方が見受けられました(*^_^*)。
そして終点、栄町駅へ。
車掌さんからアナウンスがありました。
「7000形車両は、本日の運行をもちまして廃車となりますが、使える部品は再利用して、また新車両の一部として、****を走り続けます。7000形車両は無くなってしまいますが、この車両が生きて(?)いた記憶は、無なることはございません。
7000形を愛し****皆さまと一緒に、ラストランを迎える事ができましたことを、心よりお礼申し上げます。
まもなく7000形車両の最後の停車駅、栄町駅に到着いたします。」
(注:動画から拾ったため、一部不明瞭です)
午前11時半、栄町駅に到着―。
撮影でごった返すかな?と思いきや意外と混雑しておらず、札幌市章とSTマークを掲げたお顔を収める事が出来ました(*^_^*)。皆さん先頭車両の方に行ってるのかな?
車両側面には「ありがとう7000形」の文字…。
すべての任務を果たし、駅員の発車合図を静かに待つその姿…。
あまりにもかっこいい。
そして数多くの利用者と駅員が見守る中、7000形最終運行便は静かに駅を発つ。
さようなら7000形!!
あまりにも突然だった7000形とのお別れ。
最後に乗車した時も古さはほとんど感じさせず、今回が最終運行だという事が信じられないくらいでした。
交通局さん、もうちょっと使えたのでは??
あの「プシューーーッ!」という堂々としたドア開閉音がもう聞けなくなるのかと考えると、寂しいものがありますね…。
完。
※せっかくなので、これから数回「札幌市のレトロなメトロ」シリーズをやりたいと思います。
1988年の札幌市営地下鉄東豊線開業以降、主力車両として27年のあいだ活躍してきた「7000形」車両。
同線内を走る唯一の車両であったため「東豊線といえばこの車両!!」というイメージが付いていた人も数多いと思われますが、2015年に新型車両9000形が導入されて以降は驚くほどのスピードで廃車が進んでいました。
マニアの間では「2015年度いっぱいで引退か…?」と噂されていましたが、ついに2016年6月に「完全引退」の発表がなされてしまいました。
私は南北線の沿線民であるため、幼い頃は東豊線なんて全く利用した事がありませんでした。
いつだったか、母に連れられて東豊線に乗る機会があった時、綺麗なホームに聞いたこともない駅名、そしてこのブルーが基調の見なれない車両にワクワクした記憶があります。
時は経ち、通学に東豊線を利用することになった時期があったのですが、南北線からの乗り換えが遠くて定期代も高額、最終的には「家からチャリで行った方が近いんじゃない?」ということで、すぐさま自転車通学に切り替えてしまいました(^_^;)。
そのため、正直言うと東豊線および7000形に対する思い入れはあまり、無い…。
とはいっても、黄ばんだ白(クリーム色?)のボディに水色のラインが入るボディデザインは好きでした(*^_^*)。
ヘッドライトにラインが回り込んでいるおかげで、どことなくパンダ顔?(笑)
何とも言えない可愛らしさが漂っているような気がします…。
そして内装。こちらも明るい水色が基調となっており、他路線の車両と比べるとかなり明るい印象となっています。車内に入った時の雰囲気もお気に入りでした(^O^)。
それにしても、この座面ゆったりのふかふかシートも消えてしまいましたね…。
壁には札幌市の木ライラック、札幌市の花スズラン、札幌市の鳥カッコウが描かれており、明るさに華を添える。
ひと足先にデビューした東西線6000形車両は壁じゅうに札幌の建物が描かれていましたが、さすがにやりすぎと感じたのか7000形では控えめです(笑)。
…ちなみに東豊線開業決定時、運行する車両は6000形の色を変えてそのまま使用する計画でしたが、編成や定員数の見直しがされることになり、新たに7000形が開発される事となったそうです。
ドア部分には豊平区と東区を結ぶ路線にふさわしく、両区のイメージにピッタリな農場のイラストが。
ヒツジが放牧されているのは羊ヶ丘っぽく、サイロや広大な敷地は丘珠あたりを彷彿とさせます。
…電車の壁に留めるにはもったいない程のデザインですね(^_^;)。
車両どうしを結ぶ貫通路は、札幌市営地下鉄の伝統である六角形を採用。
ちなみに他路線の車両と比べると短いため、ややスッキリした印象。
さて、7000形の後期型(1994年以降デビュー)はご覧の通りデザインが大きく異なります。
近年の新型車両でお馴染みのデザイン、真っ白なボディに水色のドア(こちらは日ハムラッピング車のため、やや異なる)。
こちらのカラーは正直言うと、7000形には似合っていないような感じであまり好きではないです…(^_^;)。
前期型との違いはカラーリングだけではなく、先頭車の行き先表示(電光掲示)、シートの両端に「おさえ」を追加。車内の色合いは初期型と比べてやや薄く、緑がかった水色となっています(分かりますかね~??)
そしてドア上の部分には、もはや新型車両の標準装備となった電光掲示案内が装備。ドットが荒く、時代を感じてしまいますが(笑)。
(↑よく見ると「新」の字がバグっていますw)
往時は前期型、後期型ともにほど良いバランスで運行されており、両車両の遭遇率は「半々」といった感じでした。
なお、廃車時はなぜか後期型から運行離脱がなされる事となり、マニアを混乱させました。
旧型といえども、後期型車両は南北線5000形初期型(95年デビュー)とほぼ同じ車齢だというのに。
(※南北線5000形は今後10年は廃止される気配が無い…)
となると、実質20年ちょっとで廃車された事となり、札幌市交通局の判断には疑問が生ずる。
…ちなみに、札幌市交通局が最近各種キャンペーンで配布しているクリアファイル。
前々から気付いていましたが、このファイルに写っている7000形車両、なんか変だ。
間違いは自分で探してみてね!★
~7000形ラストラン ドキュメント!~
7000形の最終運行日となったのは、2016年6月25日でした。
そろそろかな?とは思っていたものの、交通局からの発表があったのは引退の1週間ほど前。あまりにも突然でした(汗)。
4年前の南北線3000形引退同様、今回もお別れイベントがあるとのことで、午前10時半ごろに栄町駅を訪れました。
…とはいっても、引退セレモニーは数分前に終わっていたようで、ホームは静かでした…。
7000形の最終運行便は先ほど栄町を発車し(さっきすれ違った)、11時に福住で折り返し、再びここ栄町に到着して役目を終えるようです。ウロウロしてる報道陣は最期の雄姿を押さえるための場所取りかな?
…出遅れてセレモニーに間に合わなかったのは少々残念ですが、まぁ後で追いかけて福住発の最終便に乗れれば満足ですよ(^O^)/
わざわざ栄町駅に来た目的は、実はセレモニーじゃなかったんです。
7000形ペーパークラフト♪♪
引退セレモニーに合わせて限定配布されるという情報をゲットしていたんですね(*^_^*)。
開始時は結構な行列が出来ていたようですが、なんとか入手できてひと安心♪
交通局の公認グッズにしては少し色が変なのが残念なところでしょうか。しかしコピーすればいい感じに色が薄くなるのでは…。
このまま制作するのはもったいないので、厚紙にコピーしてじっくりと…、ついでに下周りを立体化してリアルに…ぐふふふふ…(←キモい)。
…え~、ペーパークラフト入手という最大ミッションをクリアできたので、7000形最終運行便を追いかけます。
新車の匂いがプンプンする最新型9000形車両に乗って、福住方面へ。
折り返し時間を計算し、福住から数駅手前の某駅で下車して最終便を待ち構える事に。
奇しくも、私が東豊線にお世話になっていた時に利用していた駅でした…(^_^;)。
ちょうどよく列車接近のアナウンスがあり、駅員さんが「臨時列車であること」、「混雑しているので一般利用者は後続列車がオススメ」といったことを案内していました(笑)。
臨時扱いなのか…。
そして…、力強い警笛とともに…。
7000形登場~!!
めっちゃ混んでます…(^_^;)。
写真撮影もそこそこに、一番後ろのドアからヒョイと乗りこみました。
案の定、車内は8割くらいが鉄道好きの方々。皆さんアナウンスを録音したり車窓動画を撮影したりと忙しそう。
私も遠慮なく写真撮影が出来るのでイイですね!♪
大通駅では駅員さんが一列で見守る中、発車前に長めの警笛サービス。
残念ながら座席には座れず、あのフカフカシートを最後に味わう事はできませんでした(;O;)。
各駅ではアナウンスがなされているのか、結構な一般利用客の注目も浴びており、スマホで撮影する若者や主婦の方が見受けられました(*^_^*)。
そして終点、栄町駅へ。
車掌さんからアナウンスがありました。
「7000形車両は、本日の運行をもちまして廃車となりますが、使える部品は再利用して、また新車両の一部として、****を走り続けます。7000形車両は無くなってしまいますが、この車両が生きて(?)いた記憶は、無なることはございません。
7000形を愛し****皆さまと一緒に、ラストランを迎える事ができましたことを、心よりお礼申し上げます。
まもなく7000形車両の最後の停車駅、栄町駅に到着いたします。」
(注:動画から拾ったため、一部不明瞭です)
午前11時半、栄町駅に到着―。
撮影でごった返すかな?と思いきや意外と混雑しておらず、札幌市章とSTマークを掲げたお顔を収める事が出来ました(*^_^*)。皆さん先頭車両の方に行ってるのかな?
車両側面には「ありがとう7000形」の文字…。
すべての任務を果たし、駅員の発車合図を静かに待つその姿…。
あまりにもかっこいい。
そして数多くの利用者と駅員が見守る中、7000形最終運行便は静かに駅を発つ。
さようなら7000形!!
あまりにも突然だった7000形とのお別れ。
最後に乗車した時も古さはほとんど感じさせず、今回が最終運行だという事が信じられないくらいでした。
交通局さん、もうちょっと使えたのでは??
あの「プシューーーッ!」という堂々としたドア開閉音がもう聞けなくなるのかと考えると、寂しいものがありますね…。
完。
※せっかくなので、これから数回「札幌市のレトロなメトロ」シリーズをやりたいと思います。