煮魚といえば古今東西、老若男女を問わず美味しい料理であることに異論を唱える人はあんましおれへんのやないかと思います。
そして個人的に、煮込んで光る魚BEST5に確実にランクインされるであろうと思い込んでいるのが、今日の写真のイガミなわけです。とても恐ろしいツラ構えですがホンマ美味しいのです。
標準和名はブダイですが、僕が住んでいるところらへんではイガミという地方名の方がメジャーなのです。
このイガミ、冬になると動物食から海藻を食べるようになるそうです。僕が小学生ぐらいの時分に、かの学研の釣りトップでブダイ釣りの特集記事が載っていたことがあります。当時、神戸に住んでいた僕はブダイという魚の存在や食性を知らず、釣り針にハバノリという海藻を餌にして刺すという内容に胡散臭さを感じたものでした。
そんなイガミの旬はやはり海藻食となる冬なのです。クセのないふっくらとした白身に顔面まわりの、ゼラチン質、加えて内臓まわりはコブにも似た藻類の良い香りが漂います。そりゃぁあ、もう人間が食っても美味しいハバノリをしこたま食べているわけですから、美味しくないわけがありません。
っとなると、そんな美味しいイガミを食っている僕の肉はもっとむちゃくちゃ美味しいのかもしれません(屁臭、口臭、その他もろもろから判断するに可能性は恐ろしく低いのですが‥)。
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