桐壺 限りとて
限りとて別るゝ道の悲しきにいかまほしきは命なりけり 読み かぎりとてわかるるみちのかなし...
桐壺 小萩
宮城野の露吹き結ぶ風の音に小萩が本を思ひこそやれ 読み みやぎののつゆふきむすぶかぜの...
桐壺 鈴虫の声
鈴虫の声の限りを尽くしても長き夜飽かず降る涙かな 読み すずむしのこゑのかぎりをつくして...
桐壺 幻
尋ね行く幻もがな伝にても魂の在処をそこと知るべく 読み たづねゆくまぼろしもがなつてにて...
桐壺 浅茅生の宿
雲の上も泪にくるる秋の月いかで住むらむ浅茅生の宿 読み くものうえもなみだにくるるあきの...
桐壺 初元結
幼きなき初元結に長き世を契る心は結びこめつや 読み いときなきはつもとゆひにながきよをち...
帚木 指食女
手を折りて逢ひ見し事を数ふればこれ一つやは君が憂きふし 読み てをおりてあひみしことをか...
源氏物語和歌 桐壺、帚木、空蝉、夕顔
桐壺 1 桐壺更衣 限りとて分かるる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり かきりとてわかる...
源氏物語和歌 若紫 末摘花
若紫 45 北山尼君 生ひ立たむ有りかも知らぬ若草を後らす露ぞ消えむそらなき おひたたむあ...
源氏物語和歌 紅葉賀、花宴、葵
紅葉賀 84 源氏 物思ふに立ち舞ふべくもあらぬ身の袖うち振りし心知りきや ものおもふにた...