いはねふみかさなるやまはなけれども あはぬひかずをこひわたるかな たのめつゝこぬ夜あまたになりぬれば またじとおもふぞまつにまされる　　　　　　　　うごきてえらくもりなる...

　　　　　　ひさかたのあめには   みしま江　　　　　きぬをあや　　　 　　　の　　　　　　　　しくも 　たまえの 　　　あしをしめし　...

花にもはにもいとをみなへし あさつゆをわけそぼちつゝはなみむと いまぞ山べをみなへしりぬる 　　　をがた みよしのゝよしのゝ山にうかびいづる たまをかたまのきかとみゆ...

兵衛佐さだふむがいへのう たあはせに はるたつといふばかりにやみよしのゝ やまもかすみてけさはみゆらん いのちもてはるかひとむるよなりせば われはふたゝびかぎらざらま...

        たゞみね       西本願寺本　三十六人家集 　忠岑・友則・猿丸・敦忠 　是則・人麿・兼輔 初版：昭和５３年７月１０...

  　　　和泉式部 　　　　　　　　おもひ 　あらざ　　　　　　でに 　　　　らむ　　　　　いま 　　　この世の　　　　　　ひ たび　　　　　　　　　 　　と 　...

　　小野小町 　　　　　　　　いなむ わびぬれば　　　　とぞ 　　　身を　　　　　思ふ 　　　　うき さそふ　　　　 草の 　水　　根を 　あら　　　　　たえ ...

ほの／"＼と 　　　　あかしのうらの 　　　　　　　あさぎりに しまがくれゆく 　　　　舟をしぞおもふ古今和歌集巻第九　羇旅歌　第しらず　　よみ人しらず ほのぼのと明石の...

おく山に紅葉ふみ わ　けなくしかの     こゑきく時ぞ   秋はかな 　　し 　　　　き  ...

暮て行秋の   かたみにをく   　物は我もと   　　ゆひの霜にぞ 　　　　　　有ける 　　　　　兼盛 拾遺集 　暮の秋...