題「酒」
道長(白居易 禁中九日對菊花酒憶元九)
賜酒盈杯誰共持
宮花満把獨相思
相思只傍花邊立
盡日吟君詠菊詩
意味(ドラマによる)
重陽の節句に主君より賜った菊花酒は杯に満ちているが、一体誰とともにこの酒を飲むというのだろうか。宮廷に生える菊花を掌に手のひらにいっぱいすくい上げると、一人でただ君のことを想う。君を偲びつつ、菊花のそばに立って、日なが一日、君が作った菊花詩を口ずさんでいる
公任
一時過境無俗物
莫道醺々漫醉吟
聖明治蹟何相改
貞觀遺風觸眠者
国境を過ぎれば俗物はない。通をただ漫然と酔い潰れて進んでくれるな。聖王の事蹟が至る所にある。貞観の治の遺風がどこにでみあるではないか。
※本朝麗藻より
夏日同賦未飽風月思 一首
何事詞人未飽心 嘲風哢月思彌深
嗜殊滋味吹花色 滴似詞飢落水陰
翰墨難乾蘋末浪 襟懷常冀桂華岑
一時過境無俗吻 莫道醺醺慢醉吟
冬日陪菸飛香舍聽第一皇子始讀御注孝經應教詩 一首
今日天孫初問道
欲迴聰悟就研鑽
聖明治跡何相改
貞觀遺風觸眼看
斉信(白居易 花下自勧酒)
酒盞酌来須満々
花枝看即落紛々
莫言三十是年少
百歳三分己一分
意味
酒を並々と注いでくれ。早くしないと花が散ってしまう。三十路はまだ若いと言ってくれるな。人生の3分の1は過ぎてしまうのだから。
行成(白居易 獨酌憶微之)
獨酌花前酔憶君
与君春別又逢春
惆張銀盃来処重
不曽盛酒勸間人
花の前で酒を汲み君のことを想う。君とは去年の春に別れ今又春が来る。君がくれた銀の盃は送り主が立派なので敢えてすすめる人もいない。怒り