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昨日、いろいろな予定を掻い潜って、畑へ向かった。井戸の設置をするためだ。久木崖の下農園リーダーのしのさん。彼は「じゃあ、やりますよ~」みたいなユルい感じで音頭をとっている。だけれども、僕は燃えていた。なぜなら、本当に本当に僕がやりたいことって、こういうことなんだから。
文明は人を安全で、快適に生きられるようにしてくれている。でも、その前の時代、ちょっと不便でちょっと危なかった時、みんな自分達の創意工夫や知恵を駆使して生きていたはずだ。現代を生きる僕らでも、その頃の息吹を感じ、においを嗅ぎながら改めて過去を思ってもいいのではないか。そして過去を思うことにより、未来を見据えることができるのではかいかと思っている。
自力で水を得る。地表水でなく、地下水から。そしてその水を実際に使う。まずは畑にやる水を水道水(上水道)ではなく井戸から得る。何か夢とロマンがある話じゃないですか。これを自分達の手でやるんだ!。
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呼び水を入れてポンプを上下させると・・、きれいな水が噴き出したよ!。
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子供たちが夢中でポンピングしていた。水って水道の蛇口からしか出てこないものと思ってるから、地面の下から水が涌き上がるって、不識な体験だったようだ。そして、興奮している。
大人達は、皆感動していたようだ。実は我々大人にとっても井戸と井戸水って、時代劇の水戸黄門や暴れん坊将軍の世界の話。だれも生活の中で使ったことのある人はいないのだ。今我々は、自分達の手で井戸を設置し、使い出そうとしている。小さな一歩なれど、もしかすると図太く賢くたくましく生きたいと思っている我々の大きな一歩になるかもしれない。小さい一歩を大きな一歩にするのは自分自身。僕と、そしてあなた次第なのだ。
小説は書こうと思えば、たった今からでもかけるのだ。 西加奈子