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バブル期、アウトドア業界も踊っていた。多くのメーカーや資本、代理店と称する人々が参入していた。消費者も必要以上の選択肢の中から商品を選び、時に不必要なことにもずいぶんお金を使ったように思う。
バブルが崩壊し、不景気になった。そのとたん、あっという間に、他業種から参入していた人達が潮が引くようにいなくなった。
ファルトボートの世界では、リバースチール、クリーンテックス、三井物産、イワタニ、ファルフォークなんかが撤退していった。
商品を買った消費者がぽつんと後に残された。
あの時代、必要以上に物があふれていたと思うし、浮かれすぎていたのだとも思う。
今の、ちょっと地味で、のんびりした感じがホントのカヌーの姿なのかなとも思う。
横浜の鳥浜でリバースチールの工場を見つけた。リバースチールのアウトドア事業部が廃止されて、どのくらいになるだろう?車の中から工場を見ながら、そんなことを思った。