友人の娘ちゃん(中学2年生)が畜産学に興味があり、進学をこの方面で考えているとのこと。そこで「鶏の解体をやってみない?」と声をかけてみました。
最初は見学をイメージしてたようですが、僕の方からは2つのリクエスト。「見学だけはダメ、実際に自分で解体すること」「お肉は自分で料理して食べること」。
僕は釣りをするのですが、「釣った魚は全て食べる」をモットーにしています。釣りは魚との命のやりとり考えています。命を弄んではならない。命をいただく以上、美味しく調理して全て食べ感謝する、これは釣りを教えてくれたT師匠の考えです。
養鶏も一緒で、最後は命をいただくことになるのですが、他人事になってはいけない。自分で料理して、そして美味しくいただく。
動物が「生きてる」と「死んでいる」の違いはなに?、の問いにいろいろな意見が出ました。生きているものは「魂」があり、死んでいるものは「魂が抜けている」と。なるほど、なかなかな意見です。
僕が伝えたかったことは3点。「生きている」と「死んでいる」を考える、生き物の体の構造、安全に食べる方法(食べる上でのリスク)でした。うまく伝わったかな?。
生きるのに必要なものはそんなに多くない。火と乾いた平らな寝床と雨露を凌ぐ屋根があれば良い。岩本君と山口君の旅はそんな旅だった。彼らはやるに値する目的を見つけ、それに取り組んだ。
新谷暁生