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1993年5月、初任給を握りしめて、鎌倉にあったカヌーショップ「サンバースト(ファルトボート専門ショップ)」の門をくぐりました。店主の古橋さんが、僕の最初の師匠です。カヌーの自由さ、自己責任の厳しさなどを教わった気がします。僕が若かったからでしょうか、とても可愛がってもらい、ショップ自体やカヌー業界の流れなど、普通のお客さんでは見れないようなところまで見せてもらった気がします。
ファルトを担いで日本中の川を旅しました。最初の5年間の目標は四国吉野川をファルトボートで下ること。この高い目標を実行するにはサンバーストの中にいては無理と、古橋さんに紹介されたのが「東京ファルトボートクラブ」と、中核メンバーの伏見さんでした。
東京ファルトボートクラブは、クラブ内に新人教育の仕組み、過去の活動、事故の記録などが残っていて、いつでもアクセスできるようになっていました。また、月一回の例会、ツーリング時の焚き火を囲んだ飲みではいつも議論ガクガク、ひどい時は取っ組み合いの喧嘩。とても熱く皆本気だった。僕は乾いたスポンジのように先輩達から多くを学んでいきました。
美酒とは頑張った人のためにあるのだから、働かざるもの飲むべからず。 大貫妙子