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クジラ探索の日、濃霧注意報が出ていました。出艇時、視程はギリギリ4km。逗子湾を漕ぎ出すと、これが3kmとなりの、最後は2kmを切ってしまいました。五里霧中は言い過ぎですが、ヤマダテが効きません。進むべき方向は白い霧しか見えないので推測航法で進むしかありません。コンパスさえあれば簡単そうに見えますが、これは何度も練習するといいです。シーカヤックは風や潮流の影響を受けて真っ直ぐ進みません。それ以上に心理的な影響で、どうしてもコンパスの指し示す方向より岸寄りに進んでしまいがちです。結果、真っ直ぐ進めません。相当のベテランでない限り無理です。これは人間の本能なので致し方ありません。特別なトレーンングを積んだ人以外無理です。理屈でわかってる人ほど真っ直ぐ進まないものなのです。
でも、練習で真っ直ぐ進めるようになります。真っ直ぐ沖を漕いで、その後自分の航跡をGPSや振り返りアングル確認で見直せばいいのです。そしてそれを繰り返す。そうすると、多くの気づきを体験し、自然と真っ直ぐ漕げるようになってきます。この時、「鳥観」を手に入れることができます。
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そんなこと出来なくていいと言えばそれまです。ここは個々の好みでしょう。真っ直ぐ漕ぎたいいか、そんなこと気にしなくていいと思うか、それは一人一人の好みの問題です。僕は真っ直ぐ行く必要は感じませんが、絶えず自分のカヤックをコントロールしたいとは考えるタイプです。流されるままに流されない。自分のイメージ通りの道を行く。ただそれだけです。真っ直ぐ、牛のごとく愚直に前進する。これが好きです。