潮流表を見ると、4ノットとか6ノットで流れている。鳴門海峡は16ノット以上で流れるときもあるという。でも、そもそも川が何ノットで流れてるか知らないし、川でも、どこを基準に比べてるのか分からない。川でも上流域の増水期と、河口部では流れの速さは全く違う。実際は、自分の目で見て見ないと分からない。
最初の潮流は鳴門海峡を突破するときに4ノットの追い潮を経験した。川で言うなら中流域の流れだ。爽快で気持ちよく、漕がないでも景色が移り変わり、なかなかできない経験だなあとまだ余裕はあった。
三角波ではない。潮流の中を漕ぎ進んでいるところだ。
しかし、瀬戸内海も半分を越え、しまなみ街道、ここはいくつもの島が瀬戸内海を塞ぎ、通り道が狭くなる。こういったところを瀬戸と呼ぶそうだ。そして、ここいらは9ノットで流れていて、これは、まさに川なら台風後の増水した上流域だ。川と全く違うのは水量が無限大で、迫力が全然違う。ゴーーーと音を立てて流れるのだ。
ここの辺りは昔から、村上水軍といって、海の専門家が郷士として収めた地、権力の及ばなかった、素人は近づけない海域なのだった。今では潮流や流速の情報が容易に手に入るが、昔は村上水軍のような玄人だけで情報が握られ、機密だったんだろうななんて思ったりした。動画でこの流れを見てもらえないのが残念でならない。
<ahref="http://windandwave.hp.infoseek.co.jp/gowest/gowest4b.html">Go WestのHPでは動画を公開している。ぜひチェックしてもらいものだ。
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