jogo式Canoe Life

Go West(4)潮流

 「瀬戸内海の潮流は川より早いよ」と、地元のシーカヤッカーに聞いたことがある。
 潮流表を見ると、4ノットとか6ノットで流れている。鳴門海峡は16ノット以上で流れるときもあるという。でも、そもそも川が何ノットで流れてるか知らないし、川でも、どこを基準に比べてるのか分からない。川でも上流域の増水期と、河口部では流れの速さは全く違う。実際は、自分の目で見て見ないと分からない。
 最初の潮流は鳴門海峡を突破するときに4ノットの追い潮を経験した。川で言うなら中流域の流れだ。爽快で気持ちよく、漕がないでも景色が移り変わり、なかなかできない経験だなあとまだ余裕はあった。

 
三角波ではない。潮流の中を漕ぎ進んでいるところだ。
しかし、瀬戸内海も半分を越え、しまなみ街道、ここはいくつもの島が瀬戸内海を塞ぎ、通り道が狭くなる。こういったところを瀬戸と呼ぶそうだ。そして、ここいらは9ノットで流れていて、これは、まさに川なら台風後の増水した上流域だ。川と全く違うのは水量が無限大で、迫力が全然違う。ゴーーーと音を立てて流れるのだ。
ここの辺りは昔から、村上水軍といって、海の専門家が郷士として収めた地、権力の及ばなかった、素人は近づけない海域なのだった。今では潮流や流速の情報が容易に手に入るが、昔は村上水軍のような玄人だけで情報が握られ、機密だったんだろうななんて思ったりした。動画でこの流れを見てもらえないのが残念でならない。

<ahref="http://windandwave.hp.infoseek.co.jp/gowest/gowest4b.html">Go WestのHPでは動画を公開している。ぜひチェックしてもらいものだ。

コメント一覧

jogo
 makiさん、こんにちは。
 そうですか、NHKの番組、見たかったです。村上水軍はきっと潮流を最大限味方につけて戦っていたんでしょうね。
maki
カヤックで実際に川や潮流(流れのあるもの)を経験したことがないので体験してみたいです。
それにはいろいろ勉強せねば・・。
村上水軍・・先日NHKの「その時歴史が動いた」で見たなあ。
こんなに流れのあるところの話だったとは・・知りませんでした。
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