旅行で撮影したフィルムを現像することは楽しみなことではあるのだが面倒臭いと思うときもある。
やはり作業するわけだから、それなりの労力を伴うわけだ。
これが旅行のフィルムじゃなければ数ヶ月放置するのだが、わざわざチェコまで行って撮影したものが
気になって仕方がない。
そんなわけで俺にしては珍しく短い期間でフィルム現像からプリント作業まで行った。
バケペンとローライコードで使用したフィルムはTRI-XとHP-5だ。
それぞれD76で現像した。
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D76と言えばこのNNCの現像剤専門だったが今回は本家のD76現像剤を使用した。
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理由はコスパ。
NNCのND-76は1Lで380円・・・ヨドバシ通販。
本家コダックのD-76は1Lが630円。
1LだとNNCの現像剤が圧倒的に安い。
そういうわけで今まではNNCの現像剤を使用してきた。
今回は全部で10本のフィルムを現像する。
1:1の希釈現像でも2.5Lの現像液原液が必要だ。
コダックのD76現像剤には1ガロン(3.8L)というのがある。
ヨドバシ価格1000円位。
NNCの現像剤3Lより割安だ。
1L以上余ることになるが密栓容器に入れれば6ヶ月は保存可能とのこと。
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まずは2本標準時間で現像した。夜間最初に撮影したフィルムだ。
チ~ン、、、
これはマズイ。明らかに撮影時の露光時間不足だ。
次に1本だけ2段増感現像した、、、現像時間を延ばすってことたな。
結果は大して変わらず。
デジカメを露出計代わりに使用していたがライトアップされ光が当たっている部分しか見ていなかった。
暗部のディテールを全く見ていなかったからこういうことになるのだろう。
1回目に撮影した残りのフィルムを全て3段増感現像した。
少しはマシになったがプリントできるレベルではない。
翌日気を取り直して2回目に撮影したフィルム2本を現像した。
2回目の撮影に使用したフィルムはHP5だ。2本ともローライコードで撮影した。
一度に2本現像し万が一条件が合わなかった場合を考えて1本づつ処理することにした。
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コンタクトプリントを作成するとなんとかプリント可能なレベルのようだ。
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今回初使用のLucky 90M-D classic
国産の機種はほぼ全て(昔のものは除く)使用してきたが、これが一番使いやすい。
ヘッドを上下するときに殆どの機種ではノブを回転させてストッパーを緩める必要があるのだが
この機種はレバーを握るだけでストッパーが緩みヘッドを上下させることができる。
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今回は取り急ぎ1枚作成する必要があったためRC印画紙を使用した。
使用せずに保管していた額はスクウェアでマットの窓はA4サイズというものだ。
かなりトリミングしている・・・スクウェアフォーマットで撮った意味ないな
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日を改めてバライタの大四つに焼いてみようかと思っているが、いつになるか、、、