2007年11月7日、私のふるさとフィンランドがいっぺんに有名になった事件が起こりました。それは90回目の独立記念日、一ヵ月前のことでした。フィンランドが誇る教育現場で、銃乱射事件が発生し8人の命が絶たれたのです。そのニュースは飛び火のように世界中に広がりました。事件が起こったヘルシンキ近郊のトゥースラという小さな町は世界の注目の的になりました。
この悲劇はなぜ起こったか。その理解に苦しむのは私だけではないでしょう。この悲劇な出来事を防ぐことは出来なかったのはなぜ?無念の気持ちが残ります。まして今、フィンランドの学校教育は学力世界一の座を保ち続けていることで知られているからです。聞かれたらどう説明すればよいのか、答えるのに苦しんでいます。