フィギュアスケート世界選手権が開催されます。The figure skating world championship held.

2013年の世界選手権フィギュアスケートが3月14日からカナダのロンドンで開催されます。
今年の世界選手権は、ソチオリンピックの前年に当たるので、出場権選手たちにとっては、審判員に好印象を与えておく意味でも大事な国際大会でもあります。

選手だけでなく、コーチの人達にも大事な時です。
フィギュアスケートは、成熟期に入っています。
私がフィギュアスケートをしていた頃の仲間達が、コーチとしてメダリストの横にずらりと並んでいます。

その当時、有名選手だったコーチ、無名選手だったコーチもいます。

一人のコーチが10年がかりで一人のメダリストを育て上げます。
メダリストを育てるために、コーチ代は免除で選手を教えたりしながら、実績を積みます。
選手とコーチは一心同体の信頼関係がないと、一流の選手は育ちません。

1人のメダリストを育成したら、後はプロとしての評価が高まりますので、収入につながります。
名選手名コーチにあらずはフィギュアスケートは当てはまります。

分析のスポーツの極みをいっているのが、フィギュアスケートです。
ろくろの円を書いたりツィストしたり、ロッカーやあらゆる幾何学的な文様を身体で表現するので、数学的帰納法を学びます。

ジャンプやスピンは数学者が数字を分析しながら、創り出すのと同じような、長い時間とインスプレーションを必要とされます。

身体の隅々の機能を上手く重力と引力を組み合わせながら、筋肉が精神と一体に感じられるまでアライントメントを創造して行きます。
ですからフィギュアスケートは、メンタルスポーツでもあります。


回転運動を主とする運動は、スーフィダンスに似ていて、神秘的に高まり霊的体験をしたりです。
体全体で受け止めるサーフィンやバンジージャンプの擬似体験も氷上で出来ます。

ですからフィギュアスケートの選手たちは、練習の過程で神との遭遇がありますので、お客様に喜んで頂いたとか、応援して頂いたとか、若いのにインタビューで感謝の念を答えられるのは、観客と一緒に宗教体験しているからなんです。

コーチとの関係は、禅のマスターと弟子という関係に近いものがあります。
フィギュアスケートがこんなにつよくなるとは、一昔前までは、誰も思っていませんでした。

氷上芸術のフィギュアスケートは、 リンクに立っただけで、さまになる金髪の白人でなければと、云われていましたが、人間のDNAを持つ上昇志向ジャンプが、四回転の時代に入り、繊細なテクニックを得意とする東洋人に出番が回ってきたわけです。

最近の日本選手達も体型が変わって来ています。
一流の選手は一流のコーチによって作られます。
この日本のフィギュアスケートの全盛期は、1960年代から70年代に選手生活を送ったコーチたちから教えられた選手です。

コーチの一世一代の情熱がメダリストを育成するわけです。

勿論、選手自身とそれを支えてくれる家族の大きな支えがあってのことです。
ソチオリンピック後の日本フィギュアスケート全盛期は、下火になっていくかもですね。

いま全盛期のフィギュアスケートの選手たちが引退した後コーチとなり、10年後に日本フィギュアスケートは、復活するでしょう。















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