FCXクラリティ

新型燃料電池車「FCXクラリティ」日本仕様車を公開
～11月よりリース販売開始～

最高速度160Km/h、航続距離620Km、最大出力136PS、最大トルク26Kg-m。
モーターの特性から、低速域でガンガントルクが出るだろうから、最大馬力はこんなもんで十分。171Lの水素タンクを搭載しているので燃費は3.6Km/L。350気圧を1気圧に直すと10.3m/Lぐらい？

水素内燃機関ではないので窒素酸化物は出ず、ほぼ水だけが排出される。

-30℃でも始動可能な燃料電池システムで、北海道でもそれなりに使えるだろう。

エクステリアは「新しい」と言われているけど、シルエットはプリウスを引き延ばしただけ。ゆとりのある室内を実現、と謳うがFCスタックとリチウム電池を搭載するスペースを確保したら、全幅が1,845mmになってしまった。

ハイブリッドで遅れを取っていたホンダにとっては起死回生の策。トヨタのFCHVが限定販売だったから、FCVクラリティが限定じゃないとすれば初の一般販売かな？どっちにしろリース販売だろうけど。

ただし二次電池にLi-ionバッテリーを採用した事や、水素ステーションの不備など、不安要素は結構ある。いくら道路特定財源を使いまくって道路を造れ！とシャチョーがダダこねたところで、ほとんどの日本の道は3ナンバーが走るようには出来ていない。1.8mを越える車幅はアメリカでは良いだろうが、日本の交通事情にはそぐわないだろう。

アルコール改質などのインチキ水素FCじゃないってことは良い点だけど、普及の障壁であるという諸刃の刃。石油資本に踊らされる事無く、水素インフラを整えましょう。