rftgyふじこlp:今は反芻している…JP1NOM

のんべんだらりと生きてしまいましたよ。

有機ELテレビ

2007年10月02日 04時53分10秒 | 科学・技術
SONYが有機ELを使ったテレビを発表した

液晶ディスプレイと異なり、素子自体が発光するELディスプレイはバックライトが不要で、薄く、なおかつ高いコントラスト比を確保出来る。

トリニトロンで高画質ディスプレイの代名詞となったSONYは他社に比べて液晶へのシフトが遅れた。これが現在液晶テレビでの出遅れに繋がっている。トリニトロンに安住しているウチにトレンドはLCDに完全にシフト。

LCDは単体のディスプレイとしてだけではなく、売れ筋のノートPCのディスプレイでもある。現在ほぼ全てのPC0用モニターがLCDだという事からも、重要な商品であったことは明か。

そこで液晶テレビBRAVIAで巻き返しを図っている最中だが、他の技術の研究も行っていた。それが有機EL(OLEDと略される)だ。

ただ、ELは明るくすると寿命が短くなるのはLEDと同じなのだが、そんもそも寿命が短かった。製品化するにあたり、製品寿命がもっとも苦労したんじゃないだろうか?案の定寿命は3万時間で一般の液晶テレビの半分らしい。しかもLCDの寿命の意味が半分ぐらいバックライトの寿命とも言えるので、突き詰めていくとLCDはバックライトを交換すればまだ使える状態だけど、OLEDディスプレイは発光素子自体の寿命であり、再起不能であるともいえる。

また集積度を上げ大きなディスプレイにするのに苦心したようで、CLIEの3.8型OLEDパネルが出たときですら驚きをもって迎えられた。現在カー用品としてレーダー探知機が並んでいるが、そのうち半分ぐらいはOLEDディスプレイ搭載。非常に綺麗で見やすい。

これが11インチとはいえカラーテレビになるのだから、技術としては非常に期待出来る。

反応速度、色再現性に優れ「省電力」をうたう。反応速度は液晶の追随を許さぬもので非常に優れているが、消費電力は疑問符が付く。「パネル部の消費電力は、同社製20V型液晶テレビに比べ約4割削減し、全体の消費電力は45ワット」としているが、例えばBRAVIA J3000の20インチテレビは74W。表示面積あたりの消費電力が同じならBRAVIAの約1/3.3、22W程度になっていないといけない。

つまりLCDに比べてOLEDディスプレイは二倍の電力を消費するという事だ。決して省電力ではない。

追記:
asahi.comでは「1インチ当たりの消費電力は同社製の液晶テレビに比べ、40%減った。」としているが、どういう根拠なんだろう?


しかしそれでも魅力的な製品だ。


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