rftgyふじこlp:今は反芻している…JP1NOM

のんべんだらりと生きてしまいましたよ。

福知山線事故でシンポジウム

2007年10月07日 07時31分23秒 | 災害
「事故訴えるのが使命」=福知山線事故でシンポ-同志社大

JR福知山線脱線事故から二年半が過ぎた。
あの事故の緊迫感、異常さ、凄惨さは今もまぶたに浮かぶ。

事故の詳細な内容についてはwikipediaを見るとして、時事.comの記事は事故が決して過去のモノではない事を教えてくれる。

大きな事故が起きると生存者と死者の二値で考えがちだけど、その狭間には多くのけが人がいる。乗客乗員合わせて107人が亡くなり、負傷者は562名に上った。事故に直接関係ない、地元住民や救助に当たった人にもPTSDなどをもたらした。

なお、負傷者の半数近くが地元民などにより病院に搬送されたという事は覚えておいて良いだろう。

負傷者の中には生死の境を彷徨った人、部位を欠損した人が少なからずいる。その一人が両足を失った同大経済学部4年の林浩輝さんだ。

タダでさえ大きな災害に直面すると萎縮して日常生活さえおぼつかなくなったり、忘れようと沈黙したりしてしまうモノだが、彼は果敢にも自ら先頭に立ち自らの体験、事故とは何だったのかを訴えている。

自分の身体の-ネガティブな-変化はなかなか受け入れられるモノではない。加齢やストレスで頭髪が抜けるだけでも人前に出たくなくなるモノだが、身体の部位欠損となれば想像しうる域を超えるだろう。

彼は事件を語り、己の身体を晒した。
その行為と共に、事故の風化を避ける努力を称えたい。

事故は必ず起きる。

その再発防止や原因究明は専門家に任せるとして、忘れられがちな被害者の生の声はもっと大きく取り上げられて良いと思う。そういう意味では時事.comの記事でも不足であり、ほとんど取り上げないマスメディアの姿勢は批判されるべきだ。広く事故防止の意味でも事故原因の特定と同様に重要な事だろう。

少なくとも、皇族が運動会で何をしたかなどというニュースよりは価値があるだろう。


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