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■自然回帰への足跡2)

2020-06-20 | ●商都大阪
  1. ■■■■■■■■■■■自然回帰への足跡■■■■■■■■■■
    庭園文化の伝統
    日本の自然との関わりの由来は、外国の公園と異なり歴史的に庭園が
    優先する。
    特に江戸時代の大名庭園や、禅寺の方丈にある枯山水、茶庭
    の日本
    庭園など、日本独自の伝統的な文化と精神性に由来するもので、
    その
    全ては、自然との精神的な融合にある。
    近代になって、西洋文化の到来で、日本でも都市公園が作られるように
    なったが、日本の場合、剪定や竹垣や石庭など伝統的な日本庭園の技術
    を生かした自然公園が主流となる。

    海外、特に欧米の人たちは、日本の伝統的な庭園と、着物や和食など
    の魅力と抱き合わせて、奥深い日本の和風文化に陶酔する人たちが多い。
    やはり、日本独自の伝統と文化と言っていい。


    今回の武漢コロナのウイルス騒動では、発症源の中国から、その直前
    まで
    毎月数百万人のインバウンド訪日観光客を受け入れていた。
    にも関わらず、総じて日本
    の感染者数や死亡数が少ないのは、習慣的に
    毎日風呂へ入り、頭を洗い、
    下着を取り替えるという伝統的な日常習慣
    を持つ、極めて清潔な民族である事、加えて幼児の時にBCG種痘をす
    るなど、それが大きく影
    響しているという専門家の論評が後をたたない。

    言われて初めて気ずくが、風呂好き温泉好きは、この日本では今に始ま
    った事ではない。
    高齢の私だって毎週2回は、近隣の温泉やスパー銭湯
    を欠かさない。今や
    年寄りの生きがいというか、日常習慣になっている。
    しかもその帰路、行きつけの
    コーヒーハウスで湯上りのコヒーを嗜むの
    は  極上の極みでもある。長年  伝統的に引き継がれてきた伝統的な習わ
    しが 武漢コロナのガードに役立つとすれば、こんなうれしい事はない。


話を本論に戻すが、前号で紹介したチェンマイ花博に先駆ける事16年
の1990年に、アジアで最初の花の万国博が開催されたのが、大阪国際
花と緑
の博覧会(通称大阪花博)である。
・テーマは、「自然と人間の共生」 
・狙いは「花と緑と人間生活の関わりを
21世紀に向けて潤いのある社会の創造を目指す」というものだった。
会期は  1990年平成2年4月1日開幕から 9月30日まで、世界83ヶ国55
際機関が参加、世界から延べ 2千3百13万人の人たちが訪れ、大成功に
終わった。
今年は大阪花博から30年、チェンマイ花博から14年が経った。爾来自然
破壊は終息し、緑と花が地球の大きく戻って来ることが、期待されたが、
世界
人口は増加の一途を辿り、新興国が台頭するにつれ 経済格差が生ま
れて、
大国間の経済摩擦や自然破壊は、減るどころか増える傾向にある。

折しも自然破壊に通じると言われる武漢コロナウ―ルスが、世界を席
巻し未
だ収まる気配はない。世界が期待した7月開催予定の東京オリン
ピックも延
期になってしまった。しかも昨年3000万人を超したインバウ
ンドの海外観光客は、今年4月は、なん
と99,9%減である。
しかしそんな中、日本とタイは武漢コロナウィールスの感染症が少なく
自然回帰を伴う
その対策の成果が、世界から高く評価されている。

ようやく緊急事態宣言が解除にはなったが、第2波の襲来が夏以降に予測
される
折から、この見えない敵とどう対峙し、未然に防ぐかが当面の大き
な課題となって
いる。
今日の新聞報道によると、環境省は、全国の34ヶ所の国立公園を仕事
と休暇が
両立する「ワ-ケ‐ション」のために、すべく環境整備して開放
するという。テレワークで、自宅
に籠るよりも、確かに効率は良いと思う。


早速 大阪鶴見の花博公園を約5年ぶりに訪ねてみた。
大阪駅から市バスで約30分、公園の一角に降り立った。このあたり、もう
昔の面影はない。
周辺には、緑多い住宅地として高層マンションが立ち
ぶ。
手前には、イオンの大型ショッピングプラザがあり、都心のデパート
の風情
とさして変わりない。
釣見花博公園の入り口右手には、サッカー競技場があり、大が通リの左手
には、モダン
なスーパー温泉設備がある。南の心斎橋からは、地下鉄長堀
鶴見禄地線で約15分で結ぶ。

   
                               (出所:大阪メトロ)

■「アジア花博の軌跡
この国際花と緑の博覧会は、1948年ヨーロッパの園芸家たちが国際園芸家
協会(AIPH)
を設立、初めて1960年に国際博覧会をオランダのロッテルダムで
開催したことに始まる。
アジアでは、
1990年の大阪 「国際花と緑の博覧会」が最初である。爾来、
・1999年中国混迷「混迷世界園芸博覧会」
・2000年兵庫県淡路島「淡路花の博覧会」
・2002年韓国安眠島「安眠島花の博覧会」
・2004年静岡浜名湖「浜名湖花の博覧会」
・2006年中国瀋陽「瀋陽世界園芸博覧会」
・2006年シンガポール「シンガポールガーデン博覧会」
・2007年タイチェンマイ「チェンマイ国際園芸博覧会
・2010年台湾「台北国際花の博覧会」
・2013年韓国「順天湾国際庭園博覧会」



●「国際花と緑の博覧会」略称「花の万博」国際博覧会(特別博)
    The International Garden and  Greenery Exposition.Osaka.Japan
・開催期間、1990年4月1日~9月30日
・会場         大阪市鶴見緑地
・出展国     83国、及び55の国際機関
・入場者     2312万6932
・会場面積 140ヘクタール  (後楽園球場の約20倍の広さ)

kousi 
・公式記録映画「花と緑と人と、183日の出会い

  



市民ガーデンの集い
私が訪れたのは、3月中旬だった。園内いたるところで、外国人の家族と
出会った。今から思えば、この広大な公園なら3蜜はおろか、人との濃厚な
接触などあろうはずがなく、湖畔のガーデンハウスに長いデスクを執らえ
などすれば、格好のテレワークができると思う。
この日歩いた歩数は18000歩、平日の約3倍。広大な公園内のほぼ半分を踏査
したに過ぎない。地価が格別馬鹿でかい大阪市の中にあって、よくぞこんな
広大な緑地を、長きにわたって維持してきたものと感謝している。

 
 
今回の武漢コロナに際して、大阪の発症数が格別少ない理由として、多くの
識者は、大阪市の長きにわたる自然環境との取り組みや、花と緑の環境行政
が大きく影響していると評価する。大阪市民としてうれしい話ではないか。


 

 
公園と言えば、風と緑に尽きる。
季語にもある「風薫る」「風光る」「風花」初夏の風を伴う言葉が好きだ。
今回この鶴見緑地公園を訪れたすぐ後に、コロナウィールスが台頭し期せず
して、大阪の緑と花の成果が高く評価されることになった。
とはいえ世界的な方向として、生活の自然志向は、どこまでも求め続けていか
なくてはなるまい。但しその実行単位は、私ども個人発、これが原点となる。
一人一人の熱い願いを籠めて、美しい緑りを増やし、綺麗な花を咲かそう」


                                                                 (出所:日本経済新聞社、2020.05)
政府の緊急事態宣言も解除され、いよいよコロナ後の日本を目指すことなる。
3月半ば急速にダウンした株価も、一時は低迷が危惧されたが、ほぼ回復した。
グラフのVラインの軌跡に、コロナ後の日本への期待が込められてい
ると言って
いい。コロナとの「苦闘と共生」 そのあとに来る 蘇った日本に期待したい。

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