■■■■■■■■■■■日本の明日■■■■■■■■■■■
■「日本がおかしい」
●いま日本がおかしい。特に日本の政治がおかしい。
政治ばかりかマスコミ報道も、フェイクで揺れる。中でも特筆すべきは、政権
政党に無為な揚げ足ばかりで立ち向かう、野党の存在だ。
無謀極まりない北朝鮮との国防論議や、膨張が止まらない社会保障の問題、
ひいては貿易を絡めての景気問題など、国家的な優先課題には目もくれず、
ただただ野党フアーストのために、些細な森友・加計問題で国会審議を1年
以上も空転させた罪は大きい。
●にも拘らず、世の中は至って平穏である。 動乱もなく、町々は賑わい、
人々は変わりなく暮らす。 今年4月の就職率は、ほぼ百%、定期昇給も
よく、失業率は最低水準にある。
よくよくみると日本は、実に見事な余裕ある国に思えてならない。
「政治は3流でも、経済は1流」 身の回りの景気や経済が良いと、国民は
政治の怠慢にも寛大になってくるものらしい。
●渦中の安倍首相は、先日の日米首脳会談で、来たる米朝首脳会談で、
拉致日本人開放問題を主要議題にするよう 、トランプ大統領の約束を取り
付けて帰国した。
疲れたその足で、自民党の地方議員勉強会に主席して自党の窮状を訴え
全党あげて国民の期待に応えるよう檄を飛ばした。
どう見ても総理の仕事は極めて激務に映る。責務を果たすためには 少々
の誹謗中傷にも、いささかも動じない強い意志力が不可欠である。
治世で一番に問われる景気、経済、国際貿易も好調である。、この世代の
政治家として、今のところ、この人の右に出る人は見当たらない。
■「野党もおかしい」
●思うに日本社会は、いままでよくも悪くも 「縦割り構造社会」で歩んできた。
いまその弊害が、もろに露見しつつある。昨今からのの行政の悪事のもろもろ
は、厚顔無恥というか、世間知らずのお代官の極みである。
。
特に、今回の財務省次官のセクハラ発言問題は、中央官庁トップの資質と意
識が問われている。 そして一連の報道を見ても、本人にさして危機感がない。
ダメだったら、親方の大臣不在にも拘らず辞表を出せば済むと思っている。
任命した大臣もたまったものではない。
まさに「しらけ世代」の典型的なボンボンのなせる業である。 平和ボケの典型
的な事例と言っていい。 これまた政治と行政が乖離したことの結果が露呈した
わけで、縦割り意識の強い役人の悪態とみていい
この結果に対して野党は、政府責任、大臣責任、ひいては首相責任と叫ぶ
が、国民から見れば、行政全般をみる国会議員全員の責任でもあると思う。
国民は選挙を通じて国の安全と繁栄を国会議員に託しているわけで、立場
による責任が問われてしかるべきと思う。
どちらにしても、自分たちの議員責任と重要な国家的課題を放擲して、他人
ごとのように、わめきちらす野党の在り方には、少なからず違和感を覚えて
ならない。
●話はかわるが、盟友国のタイも同様の状況にある。
去る2014年5月の軍事クーデターからすでに4年を経過するが、1,2年内
に民生移管を確約していた暫定首相は、このところ毎年、総選挙を先送りし
て来た 。
もともと 国の8割を占める北部の農村地帯を選挙基盤とする前政権に反対
する、約2割の富裕層や都会層のタックスペイヤーが、陸軍を担いで前政権
を崩壊に導いたいう。
その後、何度かチェンマイを訪れたが、街の表情はクーデター前と、なんら変
らない。しかし一つだけ日本と違うことがある。それは自由国家を標榜しながら
も、暫定軍事政権のためか、政府批判を抑える報道管制がひかれていること
ことである。
中でもタイ北部の人達は、タイの政治について語ろうとはしない。語ることがで
きない不自由さに耐えているといっていい。
ここまで民政化が先送りされると、暫定軍部政権の政情不安が高まり、国民の
不満と不安のもやもやが潜在する事になる。
しかし動乱にまでならないのは、日本同様、タイ経済が極めて順調で、自動車
関連はもとより、流通や通信も軒並み業績を伸ばしている事だろう。
●その意味では、何でも言える日本は、まさに自由天国といえる。タイと比べる
と日本国民は幸せだと思う。今も政治について自由に語れないタイの人たちに
思いを馳せて、まずはわが身を正す事が肝要だろう。
(タイ国プラユット暫定首相)
■「平和ボケ日本の明日」
●先日、元気な戦後昭和世代の生き残り連中が集まって、久方ぶりにに会食
した。酒が回るごとに論壇風発、最近の日本の世情をみて等しく口にしたのは、
日本は「極度の平和ぼけ」であると診断した。すぐつける妙薬はないとしても、
ほっておくわけにはいかない。さてどうする。
そこへ飛び出してきたのが、ある男の次の言葉だった、「大丈夫、若者にまか
せばいい。、いまの若者はしっかりしとる。やがて彼らが日本の覇権を取り戻し
てくれる」という一言だった。話の潮目は変わった。
●その若者待望論の確たる理由は、総じてこの若い世代層が堅実で、資質が
素晴らしいというご宣託だった。
私どもは、いま身近に若者と話を交わす立場にないが、最近、パナソニックが
創業者松下幸之助を、ソニーが井深大と盛田昭夫を経営の中核イメージに蘇
らせて、体制改革を進めると、若者社員の覚えが極めていいという。
いわゆる「ゆとり世代」の若者たちは、われわれが体感した戦後昭和の復興期
と同じようなわくわく感を、大きく変容するボーダレスな新しい世界に対して持っ
ているのではないか。 猥雑な些事には、目を向ける気はないという事だろうか。
■「世代別名称」
(世代名称) (年代)
●昭和一桁 1926~34
●焼け跡世代 1935~39
●戦中生まれ世代 1941~46
●全共闘世代 1941~49
●団塊世代 1947~49 ●
●しらけ世代 1950~64
●ポスト団塊世代 1950~55
●断層世代 1951~60
●新人類世代 1961~70
●バブル世代 1965~68
●団塊ジュニア世代 1971~74
●ゆとり世代 1987~2004 ●
■「世界の高齢化率の推移」
●就業人口の減少が危惧され始めた10年前、外国人労働者の移民問題
が初めて遡上にのぼり始めた。当時の世情は、外国人の移民受け入れ
について、日本の治安上、馴染まないと言うのが、大方の意見だった。
それが10年経ったいま、外国人移民就業者が100万人を超える。そして
それがニッポンの人手不足を救う。
当面は、家事代行や介護などの分野で、受け入れの拡大が続くという。
かくのごとく日本という国は、意外と柔軟に物事に対応して、当面の危機を乗り
越える対処能力を持ち合わせているように見える。
これも70数年前の戦後、何もないない中から復興に挑み、世界第2位の経済大
国を築きあげた、さまざまな知恵と自信の集積が、日本人の潜在能力に蓄積され
た結果とみていいのではないか。
●少子高齢化が進む過程で、10年ほど前から、20年後、50年後の日本の人口
減少がもたらす、日本の未来予測について、多くの識者から警鐘と処方箋が示
されてきた。
中には、「10年後約47%の仕事が消滅」「雇用大崩壊時代到来」などの驚愕のタ
イトルが踊る。これらは、そのために事前の努力と対処を求める警鐘とみていい。
■「果てしなく美しい日本の夢」
●日本は、残念ながら中国やタイ同様、人口減少国家の先端を往く。
そして今後は、経済面からみて、人口減少国家が廃れ、人口増大国家が
伸びるといわれている。 アジアでは、インドやフイリピンの台頭が予測され
る。
しかし極く近い将来、最新科学知識の集積と人智の相乗によって、国力が
人口数に比例しない時代が必ずやってくると予感する。
人口が少なくとも、智力が高く、付加価値生産能力のある国は、高度な国を
創り、そして先端的な経済で、世界をリードすることになると思う。
既に東京都、南鳥島周辺の海底下にある レアアース(希土類)だけでも、
全世界の消費量の数百年分があり、すでに回収技術も確立しているという。
この回収が実現すると、無資源国の日本が、一挙に科学的な資源国に変わ
る事になる。これは決して夢ではない。
果てしなく美しい日本には、果てしなく希望に満ちた夢がふさわしい。
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