■■■メコン諸国の概要■■■
ーともに未来へ、日本とメコンー
今年は「日メコン交流年2009」の記念年です。
【メコン諸国の概要】
(国名) (首都) (人口) (国民総所得) (1人総所得) (観光客数)(日系企業)
●タイ王国 バンコク 6432万人 2021億ドル 2990 1382万人 1577社
●ラオス人民民主共和国 ビエンチャン 596 33 500 84 6
●ベトナム社会主義共和国 ハノイ 8854 566 699 358 332
●カンボジア王国 プノンペン 1470 62 480 170 10
●ミヤンマー連邦(軍事体制) ネービードー 4922 136 220 26 10
(出所:United Nations 2007,Statistical Year book)
(写真提供 Goo)
■■■母なるメコン川■■■
Mekong
【東南アジア最大の国際河川】
●中国のチベット高原東部に源を発して南流し、ミャンマー(ビルマ)、ラオス、タイ、カンボジアを
経由してベトナム南部で南シナ海へ注ぐ。
メコン川はタイ語系の呼称で、瀾滄(らんそう)江(中国)、トンレトム川(カンボジア)、クーロン川
(ベトナム)などの別称がある。
●流長4425キロメートル、流域面積81万平方キロメートル。
水源よりラオスの首都ビエンチャンまでが上流部、それよりカンボジアの首都プノンペンまでが
中流部、以下が下流部とされる。
上流部では山岳地帯を峡谷を形成しながら流れる。
中国領内では揚子江(ようすこう)上流の金沙(きんさ)江と怒江(どこう)に挟まれるため
集水地域はとくに狭い。
中流部ではコラート高原の東縁を流れたあとカンボジアの平原に入る。
この間コラート高原からはムン川、東のアンナン山脈からはセサン川などが流れ込み、
プノンペンで北西のトンレ・サップ湖からのトンレ・サップ川が合流。
下流部では、プノンペンの南で分かれるバサック川をはじめ、多数の分流が派生する。
この流域は広大なデルタで大米作地帯である。
●メコン川は上流ほど流域が狭く、中国での降水量が少ないため、流量は主として
ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムでの降水量によって左右される。
降水量は地域差が著しく、アンナン山脈では年間4000ミリメートルに達するが、コラート高原と
下流の平野部では1000ミリメートル以下である。
またモンスーンの影響で5~10月までの雨期とそれ以外の乾期との差も大きく、
流量は夏から秋に増加する。
1966年の大洪水のときには、ビエンチャンで毎秒2万6000立方メートル、
プノンペンで毎秒5万7000立方メートルの流量を記録した。
【注目のメコン開発】
●メコン川の開発は国連が中心となり、日本を含む世界各国の技術、経済援助で進められている。
ナム・グム、ナム・ポン、プレクトノットなどのダムが建設された。
流域の人口増加が著しく、耕地の拡大も限界に近づいている状況では、ダム建設により
乾期に水を供給して二期作を行うことがもっとも重要である。
ただ国際河川であるため沿岸諸国の協力が不可欠であるが、国家体制の違いなどによって
成功していない。 [大矢雅彦、著]
Mekong
【東南アジア最大の国際河川】
●中国のチベット高原東部に源を発して南流し、ミャンマー(ビルマ)、ラオス、タイ、カンボジアを
経由してベトナム南部で南シナ海へ注ぐ。
メコン川はタイ語系の呼称で、瀾滄(らんそう)江(中国)、トンレトム川(カンボジア)、クーロン川
(ベトナム)などの別称がある。
●流長4425キロメートル、流域面積81万平方キロメートル。
水源よりラオスの首都ビエンチャンまでが上流部、それよりカンボジアの首都プノンペンまでが
中流部、以下が下流部とされる。
上流部では山岳地帯を峡谷を形成しながら流れる。
中国領内では揚子江(ようすこう)上流の金沙(きんさ)江と怒江(どこう)に挟まれるため
集水地域はとくに狭い。
中流部ではコラート高原の東縁を流れたあとカンボジアの平原に入る。
この間コラート高原からはムン川、東のアンナン山脈からはセサン川などが流れ込み、
プノンペンで北西のトンレ・サップ湖からのトンレ・サップ川が合流。
下流部では、プノンペンの南で分かれるバサック川をはじめ、多数の分流が派生する。
この流域は広大なデルタで大米作地帯である。
●メコン川は上流ほど流域が狭く、中国での降水量が少ないため、流量は主として
ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムでの降水量によって左右される。
降水量は地域差が著しく、アンナン山脈では年間4000ミリメートルに達するが、コラート高原と
下流の平野部では1000ミリメートル以下である。
またモンスーンの影響で5~10月までの雨期とそれ以外の乾期との差も大きく、
流量は夏から秋に増加する。
1966年の大洪水のときには、ビエンチャンで毎秒2万6000立方メートル、
プノンペンで毎秒5万7000立方メートルの流量を記録した。
【注目のメコン開発】
●メコン川の開発は国連が中心となり、日本を含む世界各国の技術、経済援助で進められている。
ナム・グム、ナム・ポン、プレクトノットなどのダムが建設された。
流域の人口増加が著しく、耕地の拡大も限界に近づいている状況では、ダム建設により
乾期に水を供給して二期作を行うことがもっとも重要である。
ただ国際河川であるため沿岸諸国の協力が不可欠であるが、国家体制の違いなどによって
成功していない。 [大矢雅彦、著]