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■「立ち向かう」
●政府は去る21日、東京都など一部を除く 大阪、京都、神戸
など関西主要府県の緊急事態宣言の解除を決めた。
しかし3ヶ月前まで、連日騒雑を極めた大阪道頓掘には、人影は
少ない。2020年の今年は、東京オリンピックもありインバウンド
で約1000万人を超える外国人観光客が、連日大阪に押し寄せると
想定していた。
それが2月3日、ダイヤモンドプリンセス号が 横浜に停泊したのを
契機に大きく潮目が変わった。
●あれから僅か3ヶ月で、この急変ぶりである。
いつも繁盛を誇った浪速の食の銘店のほとんどが、閉店を余儀な
くされ、推し迫る家賃などの経費に悲鳴を上げている。しかも緊
急事態は解除されたとは言え、いつ再発するかわからないリスク
が色濃く潜在する。事態は極めてリスキーだ。
●このような予想だにしない出来事に、日夜必死に取り組んでい
る吉村大阪府知事に、いま衆目が集まる。そしてコロナ最前線に
挑む医師の危険手当が足りないといえば、僅か1ヶ月で10億円の
拠金が集まる。早速今週から 病棟勤務の医師1人に20万円の支給
が始まるという。やることが早いし、手際がいい。
加えてコロナの出口戦略を説く大阪モデルが、極めて評判がいい。
この「大阪モデル」は政府に先駆けて、潜在する様々なデータを
集め、見えないウィールスの行方を探って、その足取りを読み取
り,解り易い図式に表現して、報道の視覚化を図ったと言う。
●そして、コロナの現状をいち早く大阪府民に衆知するために、
大阪を代表する「通天閣」「大阪城」「太陽の塔」を危険の赤色
から、黄色、そして安全の緑色に変えて点灯し「見える化」によ
って現状を解り易く伝えるようにした。
なかでも黄色から安全回帰の緑色に代わった、夜の通天閣を眺め
た大阪府民は、誰しも安堵し、本当に頑張って来てよかったと、
心の中で反芻したに違いない。
この明確で解りやすい手法をさりげなく発想し、アッと言う間に
実行した吉村府知事の行動力に、いま大阪府民の注目が集まって
いる。
その核心は、スピード感ある「情報の発信力」にあると思う。
と同時に「関心事」の成り行きを素早く予測し、数字で、明確に
打ち出した事が、府民に大きな安心感をもたらしたと言えよう。
■「明確な予測」
●様々な情報が行き交う時ほど「明確な予測」が、重要視される
時はない様に思う。
・お天気しかり
・株価しかり、
・物価しかり、
・景気しかり、
・ダービーしかり
・大相撲しかり、
ビジネスの場でも、業績予測によって企業の明暗が分かれる。
今後何が売れるか、
新しい市場の動向データにより新たな商品開発を試みたり、売れ
筋商品を開拓をするのも、ごく普通になってきた。
人々にとっても企業にとっても「予測」とは、生存を分ける重要
なファクター(要素)になって来た。
⚫️今回のコロナショックは、ビジネスの世界にも、多大の影響を
与えた。中でもステイホームして仕事をする「テレワーク」なる
ものが、ごく普通に行われるのを見て、旧世代の私どもは、まさ
に度肝を抜かれた。
我々の時代ならば、営業といえば、連日クライアント企業に出向
いて商談するのが常道だったが、テレワークでは、クライアント
の担当者と回線を通して商談を進めるという。
関連資料などは、事前に先方の手元にデジタルで送付し関連部門
の人たちも、それぞれの場所でテレワークによって商談の会合に
参加するという。無駄がなくてよろしい。
●やはり世の中は日進月歩、デジタル化のお陰で、この20年間に
組織の体制も、管理の仕組みも、営業の手法も、商品の開発も、
様変わりに変容したのだ。
しかも商談や会議は、時差さえ意識すれば、国境を越えて 世界の
どこでも可能だという。今回のコロナ事情で、改めて企業の就業
体制が問われる事になったが、これでも日本のデジタル化対応は
先進国の中でも、まだまだ遅れているという。
●「予測」の他に「予想」という言葉がある。よく似ている様だ
が、少しばかり、ニューアンスが異なる。広辞林を引くと、
「予測」とは、将来の事態を前もって推し測る事。
「予想」とは、将来どうなるか、前もって見当をつける事とある。
この意味から察するに「予測」とは、数値などを基本にして 近い
将来どうなるかを類推して推測する。
一方の「予想」とは、見当をつけるというから少し大雑把な感じ
で、先の将来がどうなるかを大きく占うという感じだろうか。
予想には「予想外」「予想屋」という言葉もあるから、時には大
きく外れる事もあるのではないだろうか。
要は、時に応じて適切に使い分ける必要があるということである。
●情報社会では、ビジネスの先行きをどう予測するかが、経営の
大きな指針となる。
的確な予測を手にするためには、溢れんばかりの関連情報の中か
ら価値ある情報を選択して分析し、先行きの需要を予測し売れ筋
を予測することが、市場を制することにつながる。
そのためには、まず「情報の目利き」が最も重要になってくる。
■「上質の明日」
●やがて訪れるアフターコロナの時代は、まず世界的な経済貿易
戦争の到来が予測されるが、その前哨戦が情報戦略の相克である。
その中核的存在が、ITとか,5Gとか,iSOの時代だと言われるが、
民事も軍事も押しなべて、本格の情報戦略化時代がやって来る事
は、間違いない。
そこで重要なのが、その情報をどう受け止め、どのように分析し
て、そのデータの真贋を確かめ、どう分析するかが核心となって
くる。
世界のプラットフォーマーと言われるGAFA(Googe, Apple.
facebook..Amazon 4社)に続く、日本の世界企業をどう生み出す
かが今後の日本の命題だが、それに先駆ける日本のデジタル情報
力の力不足を嘆く向きも多い。
心してこの分野の人材育成を国策として進めるべきという識者は
後を絶たない。
●何はともあれ、戦後の廃墟から日本を立ち上で、戦後昭和には
創造的な先進技術で世界をリードして、GDP世界第2位を築いた
日本の英知を再び呼び戻す気概が不可欠である。
そのためには、新しいデジタル時代の市場戦略の基盤となる情報力
と分析力をどのように、いち早く構築するか。それにかかっている。
返り見れば、日本が世界経済を席巻した後、俗に「失われた20年」
と言われた平成期の世界不況に生まれて来た、情報の魔物である
デジタルに、日本は大きく後れを取ってしまった。
そしてその新しい世界的なデジタル情報のネットワークの構築に
も、大きく後れを取ったと言わざるを得ない。
私個人の短い人生を顧みても、今を去る 僅か25年前に端を発し
た世界的なデジタル化の波、身近にいえばPC(パーソナルコン
プュター)の個人的な本格利用開始から、既にもう20年が経つ。
この間の日本は、デジタルネットワークや、産業や企業の複合的
なデジタル活用の面でも、先進の米中両国に大きく遅れをとって
しまっている。
このデジタルの仕組みは、いまや世界の産業や経済の共通基盤で
もあり、驚くほど偉大な、パワーとなっている。
それが基になって全てのものがインターネットにつながる仕組み
の「iTO」はもとより、5Gという第5代移動通信システムも稼働
を始めた。
電子政府、自動運転、テレワーク、遠隔オンライン診療、遠隔授業、
など、いわゆるアフターコロナの先進国経済の命題として、次の大
阪万国博2025の頃には、実現するという。今度こそ日本もぜひ
デジタル先進国入りを果たして欲しい。
●今回は、コロナに立ち向かう大阪の健闘を軸に 情報力がいかに
必要で重要かについて特集を試みた。特に
・そしてそれがもたらす予測の力、
・そのために必要な情報分析の力、
これが、あらゆる分野で国の命運を決める事。コロナの世界各国
の初動体制でも、その結果が明確になって来た。
実は、ほぼ25年前のデジタル情報に大きく後れを取った日本が、
その時期に台頭した中国に経済でも大きく先を越されることに
なったことは、明確な事実だ。
今回のコロナウィルスは、先進国はじめ、欧米アジア、アフリカ
など、ほぼ全世界を襲った。そして全世界のGDPを蝕み、経済
を停滞させ、人心をかく乱した。だがまだ姿を見せていない。
やがてワクチンが開発されると、世界は再び平和経済に戻ると予
測される。
その時、いわゆるアフターコロナの先進主要国のあり方は、従来
と少しは変わっているのではないか。そう予測したい。
それはコロナで停滞を余儀なくされた苦渋の期間の対応や努力に
よって、いささか後れを取っていた先進国が、捲土重来を狙って、
せりあがってくるように思えてならない。
■「フエィクに注意」
●余談になるが、情報のデジタル化に伴い、迅速化は実現したが、
手順の甘さから、一見、見ま違う、いわゆるFakeNews(虚偽報道)
があまりにも多く存在する。
自己情報として使うときには発信源の確認、新聞情報との相互確認
などで、そのニュースの真贋を確かめる必要がある。
そのような見地からすると、主要新聞や経済誌の存在は、無視でき
ないし、併せて政府や民間の経済機関の情報源からの配信情報を、
ぜひ併せてお読みいただき、活用いただきたい。
■格別の情報機関データ」(URLを保存して、活用ください)
●(内閣府、経済社会総合研究所) http://www.esri.go.jp/jp/esr/esr.html
●(ニッセイ基礎研究所) http://r34.smp.ne.jp/u/
●(経済レポート) http://www3.keizaireport.com/
●(シニアマーケティング研究室)https://www.nspc.jp/senior/
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