Head Line News(May)2020・令和2年5月)
(5月の花)
■■[タイの最新情報]■■■■■■■■■■■■■■■■
■「タイのコロナ非常事態」
●プラユット首相は、自国の武漢コロナ感染拡大予防のためタイ
全土に非常事態宣言を出した。それによりほとんどの商業施設が
休業、外出制限が続く。国内外の渡航も禁止。
●タイの非常事態宣言は、現政権が軍出身である事を色濃く出し
て、強力な言論統制を引く。新型コロナに伴う情報発信は、
全て首相の管理下で行うという。
タイのネット情報は、従来比較的自由なスタイルだったが、一変
して管理が厳しくなり、刑事罰も辞さないという。政権の求心力
を高める政府の手段とみる向きが多い。
■「タイの企業の動向」
●タイ政府は全土で商業施設の閉鎖や、外国人の入国禁止(外交
官を除く)を続けているが、観光業の打撃は 予想以上に大きい。
外出禁止は見送り、主要産業の製造業は、5月から再開した。
●人々の巣籠りが増えることと営業停止により、外食店や、料理
の宅配や、電子商取引が好調。
財閥系チャロンポカポングループのコンビニ宅配サービスが、タ
イ全土で業績を伸ばしている。
■「個人情報保護法の摘要開始」
●タイの個人情報保護法が5月27日から適用される。特に個人情
報を集めたり利用するには、原則本人の同意取得が必要となる。
特にタイのデータの海外移転に伴う規制や漏洩が厳しくなる。
■「タイ米減産と高値」
●タイの輸出主力商品の一つ、タイのコメが深刻な水不足と、
耕地面積の減少で、例年より3割の減収となる。そのために輸出
価格は、1トン550ドルの高水準である。日本のタイ料理に
影響が及ばない事を祈りたい。
■■[ASEANの最新情報]■■■■■■■■■■■■■■
■「ニセコの主役は、アジアの富裕層」
●日本国内有数の世界的なスキーリゾート北海道ニセコの主役が、
豪州に代わりタイや中国など、アジアの富裕層が急増している。
当然ホテルはもとより、リゾート別荘やマンションは、いずこも
暴騰して、東京都心並みだという。
俱知安町の外国人は延べ46万4千人、このうちアジア系は24万
9千人に急増。かってはニセコの観光客は日本人が主流だったが、
今や外国人に入れ替わり2018年には、外国人観光客数が165万
人まで回復した。
ニセコのスキー場の売りは「世界的なパウダースノー」で、今回
の新型コロナの影響は全くなかったという。
■「中国のASEAN危惧」
●中国は,今回の武漢コロナのAsean諸国への感染拡大による影響
に格別の警戒を強めている。既にカンボジア以外の9ヶ国は、去る
4月以来、入国制限処置をとっており中国政府は、さらにこの制限
が厳格化される事を恐れている。
■■[日本の最新情報]■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「日米欧の株価超下落」
●2万4千円を超えた日経平均株価が、新型コロナの感染拡大
で、一挙に1万6千円まで下落。リーマンショック時に迫ったが、
5月に入り、2万円台を回復,愁眉を開いた。
株価は、今後の経済の先行きを見て動く。武漢コロナの先行きを
どう読むか、これからが経済の正念場だ。
■「巣ごもり需要」
●武漢コロナの感染拡大で、家計支出が拡大した。その理由は、
外出自粛による巣籠り消費支出が増えたことによる。
自宅で過ごす時間が長いと、即席めんなどの長期保存食品の需要
が伸びるという。併せて若者の動画配信支出も拡大し、インター
ネットの接続料は、12%増加、マスクの需要が伸び、女性の化粧
支出が減少した。
■「戦えるIT社会の構築」
●新型コロナが終息しても、日本の経済活動がV字回復しないと
の懸念がある。一番の理由は、世界の先進国に比べてデジタルの
スキルが大きく遅れていることだ。これを機会に人手不足と生産
性を上げるために、デジタル変革で、あらゆる面での停滞を防ぐ
ことが急務となる。
5Gやデータの活用は、戦えるIT社会構築の第1歩といえよう。
■「コロナで変わる安保環境」
●世界を席巻した武漢コロナで、東アジアの戦力環境は大きく変
わった。新型コロナの発生源として注目を集めた中国は、早々に
発症を終息したが、代わって欧州や米国が、中国を上回る炎症と
死者を出していまも苦しんでいる。
米国は極東の最前戦を守る世界有数の巨艦空母群が、乗員のコロ
ナ発症で、たちまち機能不全に落ち至った。いまだかってない空
前の出来事である。
中国はそれをあざ笑うように、南シナ海の群島支配を進め、尖閣
周辺海域には、空母はじめ軍艦や艦船の連日の領海侵犯が続く。
また領空侵犯によるスクランブルは、過去最高を記録する。
表で親密を保ち、裏で平然と不法を犯してスキを狙い続ける中国
の意図に何かと引き気味の米国をどう読み取るか、トランプの日
米安保構想は確かか、素早く防衛構想を変えていくために、憲法
論議も必要ではないか、
自前の国防的見地から、真の安保の在り方が問われているように
思えてならない。
●今年日米安保60年である。米国からもアジア太平洋の防衛予
算の負担要求が出てくる危惧があるという。
何時までも「米国ただのり」では済まされなくなってくる。
自前で自国防衛をすると、最低今の6倍30兆円の国防予算が必
要という。コロナと合わせて、常に国防の在り方を考えるしたた
かさが、いまの日本全国民に求められている所以だ。
(護衛艦きりさめ)
■「中東への海上自衛隊派遣」
●中東からの石油ルートの安全確保のために海上自衛隊の護衛艦
「きりさめ」が日本を発った。1991年の湾岸戦争以来6度目の派
遣となる。日本周辺海上で、2週間コロナの発症を確認の上現地
に直行する
という。既に現地で監視体制にあるP3C偵察機隊と合流する。
■■[シニアの最新情報]■■■■■■■■■■■■■■■■
■「人生百歳時代」
●人生百歳時代が現実になってきた。それに火をつけたのは去る
2017年来の英国の思想家のライフグラットン博士の「LIFESHIFT」
だった。
●この本は世界中で翻訳されて話題を呼んだ。その後 彼女は何度
も日本を訪れ、貴重なメッセージを日本の高齢者に残してくれた。
時あたかも日本では、改めて百歳時代の到来が叫ばれ、長寿化先
進国日本の新しい在り方が問われている。
●「ライフ・グラットン博士の高齢者へのメッセージ」
・人脈や知識や健康の無形資産は、金融資産同様、人生を変える。
・日本には貴重な財産がある。高度な教育を受けた高齢者が多い。
・日本には、最先端ロボットと手仕事の伝統技能が残っている。
・年をとると学ぶ事が困難、だが読書と旅と好奇心を忘れない事。
・自分と価値観の異なる人と、常に接する事が重要。
・長くキャリヤーを維持するためには、学ぶ姿勢を持ち続ける事。
・年に関係なくデジタルスキルは不可欠欠。新知識は知恵になる。
■■「古往今来」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「人生百歳時代」
●五月と言えば八十八夜である。八十八歳を米寿というよう
に、米農家はこの日を 事のほか大事にする。
「夏も近ずく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る」
ちょうどこの頃、お茶の新芽が鮮やかに萌えだすのである。
昨日も中之島公園界隈を散策したが、広大なバラ園が赤一色。
「バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが
寂しかったぼくの庭に バラが咲いた
たったひとつ咲いたバラ 小さなばらが
淋しかったぼくの庭が明るくなった」
いつしか、懐かしいこの歌を口ずさんでいた。
浜口倉之助作曲、マイク真木が歌って一世を風靡したフオーク
ソングの名曲である。確か当時2歳の小さな長男坊が、片言で口
ずさんでいたことを、懐かしく思い出していた。
●昭和41年といえば、前の東京オリンピックが終わってすぐの
佐藤内閣の頃である。ようやく日本も、前途に希望が見え始めた
戦後昭和の半ば時だった。
しかし悲しい事故もあった。全日空機が羽田沖に墜落し133人が
亡くなった。お隣の中国では、あの文化大革命がおこった。
振り返ると、あれから既に、54年もたっているではないか。
●歳を重ねると、いつしか多くの事を忘れ去つてしまう。その為
か、巡り来る四季の美しさに、初めてのような新鮮さを覚えて、
いたく感動する事が多い。だからこそ来る日も来る日も飽くこと
なく楽しい毎日が過ごせるのではないかと、有難く思う事しきり
である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます