![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b6/f91f22569ff5c0d2df640764c3f7cb71.jpg)
■■■■■■■■■■■■敗戦秘話■■■■■■■■■■■■
■「悪夢の回想」
⚫️この所、瞬く間に月日が過ぎ去っていく。特に今年の夏は、早かった。
コロナにオリパラが重なったせいかもしれない。しかし過ぎ去ってみれば、
オリパラなど、いささかの反対者があったにも拘らず充実感漲るひと夏だ
つた。しかし8月恒例の敗戦行事を 置き去りにするところだった。今にして
深く反省している。
多くのマスコミも指摘の様に、戦争体験者が日本の人口のほぼ1割を割り込
み、実戦経験者は遂に1万人を切ったという。
つとに先の戦争の面影が日増しに薄れてつつある時、私は 残された戦争体験
者の一人として、何としてもあの戦争の悲惨さを 後世に語り継ぐ役割がある
と考えている。
⚫️去る80年前の事、日本は、故あって米国はじめ英国を相手に戦争を始めた。
そして4年後の1965年、ついに力尽きて米英ソ中 枢軸国の軍門に下った。
米英ソ首脳によるヤルタ会談のボツダム宣言を受諾、無条件で降伏した。日本
開国2600年以来、初めての屈辱的な負け戦さだった。
■「恐怖の日本分割統治案」
・北海道と東北は、ソ連の支配統治
・関東から近畿は 米国の支配統治
・中国と九州は 英国の支配統治
・四国は、中華民国の支配統治
・別に東京は、四ヶ国の共同管理
別に大阪を米国と中国の共同管理の案もあったという。(出典/米国公文書館)
⚫️しかし千島列島を含む北海道の単独領土支配など、ソ連の余りにも強硬な
要求は、全統治権者マッカーサー将軍の強力な反対するところとなり、
「四分割統治案」は、忽ちにして消滅したという。(●GHQの本部)
今にして思えば 北方領土問題は、ここに原点がありそうだが、時の主権者
マッカーサー将軍が時の重光葵外務大臣の強い主張を受け入れ、象徴天皇
による間接統治案を受け入れて、問題の四分割統治案を取り下げたという
のが,事の真相として伝わっている。
いま思うに、まさに一刻を争う薄氷を踏む緊急事態を時の国を預かる人た
ちが、身を賭して勝者の覇者を説得し、なんとか合意にこぎつけた経緯が
手に取るようにうかがえる。
このような経緯があって、日本は4分割統治案を葬り去る事が出来た。
●マッカーサー将軍の決断に、満幅の敬意を表するとともに、いささか神
がかった結末を見るとき、日本民族の運の強さに驚くしかない。
考えただけでも、ぞっとするような話だが、四分割案が消滅して本当によ
かったと思う。
(米国の戦艦ミズーリ艦上における降伏調印)
●しかし われわれ日本人は、あの屈辱の敗戦と廃墟の中から立ち上がり
天皇陛下のお言葉どうり「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」まさに切磋
琢磨して、新幹線を生み出し、オリンピックを成功させてきた。
そして、世界に雄飛し万国博を成し遂げ、国連2位の出資国になり 次々と
世界的な商品を創り出し、世界第2位の経済大国の金字塔を打ち立てた。
●世界史上から見ても、こんな国の成功事例は、他に例がないという。
ところが国が豊かになり世代が移り変わると、様々な歪が生じ「個」優先
の間違った考えが跋扈し、古きよき日本の国のあり方を矮小化する傾向が
生まれて来る、そのうち 世代が変わり敗戦の屈辱を知らない国民が、大半
を占めるようになると、何かにつけて 戦後昭和のたくましい国民意識は
うすれ後退してゆくという。
ある識者は、戦後、日本の伝統的な家族制度が崩壊したため、家庭教育に
よる国民的意識の伝承が、できなくなった事がその理由だと説く。
■[妄想の時代は終わった」
●先日76回目の数戦記念日を迎えたが、今年は 折からのコ
ロナパンデミックやオリパラの開催で、尖閣や竹島や北島四
島の返還問題に加えて、憲法改正や国の自衛について熱く議
論する機会を失った。
おりしも第100代自民党総裁選挙を控えて、いつになく 自衛
論議が高まりつつある事は嬉しい。しかしこれを高めるため
には、やはりその意識の源流は、76年前の日本の屈塾的な敗
戦であり、その意識の本流は、戦後昭和である事を確認する
ことが極めて大切だと思う。
平和憲法や米国の核の下にいるだけで国が守れるほど、世の
中は甘くない。もう妄想の時代は去った。
まず自主自衛の中から、戦いなき繁栄の道を探るべきだろう。
そのためにも、敗戦や戦後昭和を知る体験世代が、全ての次
世代に対して敗戦や戦後昭和の真髄を語り継いでいくことが、
いま真摯に求められている事は確かだと思う。
■[明日に託す夢」
⚫️「明治維新,俗に明治開国から終戦時まで77年」である。
来年2022年は、奇しくも「敗戦から数えて77年」に当たる。
「開国第1期」は、明治開国から戦争や敗戦の77年だった。
「開国第2期」は 戦後復活に賭けた多難ながら平和な77年
だった。
●さて来年2022年から始まる次の77年「開国第3期」は、
果してどんな時代になるのか。
折しも菅内閣の後継決める第100代の首脳選挙が始まった。
人口問題、年金問題、子供問題、国防問題、憲法改正問題、
外交問題などすべての問題解決のためには、まず基盤となる
日本経済を、かっての活気ある形に戻すしかない。
今回選ばれる第100代首相には、有効な政府の経済政策を
基盤にして、国際的視野で当面する課題を、勇猛果敢に実行
する政治家が望ましい。
なんとしても、多様化する国際情勢のなかで、国の知見を存
分に生かし世界経済の発展と国際平和を求めて、ひいては世
界の格差是正のために、しかも継続的に貢献できる日本の新
世紀の幕開けであって欲しい。これをもって「開国第3期」
の展望としたい。夢と展望は、限りなく大きい程いい。(山)
■「世代動向資料」(参考資料)1
■「経済動向資料」(参考資料)2
(●出典:エコノミスト)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます