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■敗戦秘話

2021-09-23 | ●昭和の敗戦●

■■■■■■■■■■■■敗戦秘話■■■■■■■■■■■■

 
悪夢の回想
⚫️この所、瞬く間に月日が過ぎ去っていく。特に今年の夏は、早かった。
コロナにオリパラが重なったせいかもしれない。しかし過ぎ去ってみれば、
オリパラなど、いささかの反対者があったにも拘らず充実感漲るひと夏

つた。
しかし8月恒例の敗戦行事を 置き去りにするところだった。今にして
深く反省している。

多くのマスコミも指摘の様に、戦争体験者が日本の人口のほぼ1割を割り込
み、
実戦経験者は遂に1万人を切ったという。

つとに先の戦争の面影が日増しに薄れてつつある時、私は 残された戦争体験
の一人として、何としてもあの戦争の悲惨さを 後世に語り継ぐ役割がある
と考えて
いる。

⚫️去る80年前の事、日本は、故あって米国はじめ英国を相手に戦争を始めた。
そして4年後の1965年、ついに力尽きて米英ソ中  枢軸国の軍門に下った。 
米英ソ首脳によるヤルタ会談のボツダム宣言を受諾、無条件で降伏した。
日本
開国2600年以来、初めての屈辱的な負け戦さだった


 

■「恐怖の日本分割統治案
     北海道と東北は、ソ連の支配統治
     ・関東から近畿は 米国の支配統治
     ・中国と九州は  英国の支配統治
     ・四国は、中華民国の支配統治
     ・別に東京は、四ヶ国の共同管理

別に大阪を米国と中国の共同管理の案もあったという(出典/米国公文書館)      

⚫️しかし千島列島を含む北海道の単独領土支配など、ソ連の余りにも強硬
要求は、全統治権者マッカーサー将軍の強力な反対するところとなり、
「四分割統治案」は、忽ちにして消滅したという

(●GHQの本部)
今にして思えば 北方領土問題は、ここに原点がありそうだが時の主権者
マッカー
サー将軍が時の重光葵外務大臣の強い主張を受け入れ、象徴天皇
による間接
統治案を受け入れて、問題の四分割統治案を取り下げたという
のが,事の真相と
して伝わっている。

   
いま思うに、まさに一刻を争う薄氷を踏む緊急事態を時の国を預かる人た
ちが、身を賭して勝者の覇者を説得し、なんとか合意にこぎつけた経緯が
手に取るようにうかがえる。
このような経緯があって、日本は4分割統治案を葬り去る事が出来た。

マッカーサー将軍の決断に、満幅の敬意を表するとともに、いささか神
がかった結末を見るとき、日本民族の運の強さに驚くしかない

考えただけでも、ぞっとするような話だが、四分割案が消滅して本当によ
かった
と思う。

            
  (米国の戦艦ミズーリ艦上における降伏調印)

しかし われわれ日本人は、あの屈辱の敗戦と廃墟の中から立ち上がり
天皇陛下のお言葉どうり「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」まさに切磋
琢磨して、新幹線を生み出し、オリンピックを成功させてきた。

そして、世界に雄飛し万国博を成し遂げ、国連2位の出資国になり 次々と
世界的な商品を創り出し、世界第2位の経済大国の金字塔を打ち立てた。

世界史上から見ても、こんな国の成功事例は、他に例がないという
ところが国が豊かになり世代が移り変わると、様々な歪が生じ「個」優先
の間違った考えが跋扈し、古きよき日本の国のあり方を矮小化する傾向
生まれて来る、そのうち 世代が変わり敗戦の屈辱を知らない国民が、大半
を占める
ようになると、何かにつけて  戦後昭和のたくましい国民意識は
うすれ
後退してゆくという。

ある識者は、戦後、日本の伝統的な家族制度が崩壊したため、家庭教育
よる国民的意識の伝承が、できなくなった事がその理由だと説く。

     

[妄想の時代は終わった
先日76回目の数戦記念日を迎えたが、今年は 折からのコ
ロナパンデミックやオリパラの開催
で、尖閣や竹島や北島四
島の返還問題に加えて、
憲法改正や国の自衛について熱く議
論する機会を失った。

おりしも第100代自民党総裁選挙を控えて、いつになく 自衛
論議が
高まりつつある事は嬉しい。しかしこれを高めるため
には、やはりその意識の源流は、76年前の日本の
屈塾的な敗
戦であり、その意識の本流は、戦後昭和である事を確認する
ことが
極めて大切だと思う。 

平和憲法や米国の核の下にいるだけで国が守れるほど、世の
中は甘くない
もう妄想の時代は去った
まず自主自衛の中から、戦いなき繁栄の道を探るべきだろう。
そのためにも、敗戦や戦後昭和を知る体験世代が、全ての次
世代に対して
敗戦や戦後昭和の真髄を語り継いでいくことが、
いま真摯に求められている
事は確かだと思う。

[明日に託す夢
⚫️明治維新,俗に明治開国から終戦時まで77年」である。
来年2022年は、奇しくも「敗戦から数えて77年」に当たる。

開国第1期」は、明治開国から戦争や敗戦の77年だった。
開国第2期」は 戦後復活に賭けた多難ながら平和な77年
だった。

さて
来年2022年から始まる次の77年「開国第3期」は、
果してどんな
時代になるの
か。
折しも菅内閣の後継決める第100代の首脳選挙が始まった。
人口問題年金問題子供問題国防問題、憲法改正問題、
外交問題などすべての問題解決のためには、まず基盤となる
日本経済を、かっての活気ある形に戻すしかない。

今回選ばれる第100代首相には、有効な政府の経済政策を
基盤にして、国際的視野で当面する課題を、勇
猛果敢に実行
する政治家が望ましい。
なんとしても、多様化する国際情勢のなかで、国の知見を存
分に生かし世界
経済の発展と国際平和を求めて、ひいては世
界の格差是正のために、しかも継続的に貢献できる日本の

世紀の幕開けであって欲しい。
これをもって「開国第3期」
の展望としたい。
夢と展望は、限りなく大きい程いい。(山)

       

世代動向資料」(参考資料)1

経済動向資料」(参考資料)2


 (●出典:エコノミスト)

    

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