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■■■■■■■■■■呉越同舟の夢■■■■■■■■■■
■「日タイ韓3国の微妙な関係」
●いま日本と韓国の関係は、戦後最悪の状況にある。
8月には、日韓が協定したGSOMIA (軍事情報包括保護協定)を、
韓国が一方的に破棄するという暴挙に出た。
韓国にとって、日本はもう軍事機密を共有する、親密な相手国ではな
いという事のようである。しかし日本は比較的冷静に、毅然として平静
を保っている。
●ところが韓国は9月初頭、国内の政情が不安定にも拘らず突然、文
大統領がタイ国を訪問。そしてプラユット首相と首脳会談を開いた、
「日本の経済的報復で、被害は韓国だけでなく世界に及ぼす」と、声
高々に日本を批判して「国家安全保障のため、タイとの連携を強化し
たい」と述べた。そして、タイと情報軍事包括保護協定(GSOMIA)を
結ぶ事で合意した。次いでASEAN諸国を順次歴訪し、同盟関係を
構築するという。
日本とのGSOMIAを破棄したわずか10日後に、日本の友好国タイと、
GSOMICを締結するという、なんとも嫌味なことをする国なのか。その
やり方に対して、日本人として格別の怒りを覚える。
●と思っていたら、こんな最新情報が韓国からもたらされた。文大統領
は、既に長女家族をタイに移住させており、その大統領家族の警護費
用の支出を巡って韓国最大野党が、今後国会でその疑惑を追及する
という。
日本では、あまり情報されたていないが、韓国では、民間人3000人
が、文大統領を、昨年9月に、謀議や扇動や利敵行為の「與敵罪」で
告発していると聞く。
今日あたりの韓国情報筋によると、ムン法相の身内が、空港で逮捕さ
れたという。まさに、検察と大統領府との正義の戦いの火ぶたが切って
落と された感じである。
●予てから韓国では、スキャンダルやクーデターで大統領が悲惨な末
路を迎えることが多かった。文さんにもその危機が、ひたひたと迫り来つ
つあるという説も、まことしやかに伝わって来る。
一方で、今回の文大統領のタイ訪問や娘家族のタイ移住説は、近い将
来の大統領退任後の逃亡のためのものではではないかという、うがった
見方もある。そうなると、いざの時の文大統領のタイ逃亡説も、相当の真
実味を増してくるという。
■「日タイ韓3国の経済事情」
●因みに日本とタイと韓国の様々な知られざる経済事情を、最近の統計で
見てみたい。
■「世界の名目GDPランキング30国」
順位 (国名) (10億USドル) (地域) (人口)
1位 アメリカ 20,494.05 北 米
2位 中国 13,407.40 アジア
3位 (日本) 4,971.93 アジア ● 1億2600万人
4位 ドイツ 4,000.39 ヨーロッパ
5位 英国 2,828.64 ヨーロッパ
6位 仏国 2,775.25 ヨーロッパ
7位 インド 2,716.75 アジア
8位 イタリア 2,072.20 ヨーロッパ
9位 ブラジル 1,868.18 中南米
10位 カナダ 1,711.39 北米
11位 ロシア 1,630.66 ヨーロッパ
12位 韓国 1,619.42 アジア ● 5165万人
13位 スペイン 1,425.87 ヨーロッパ
14位 豪州 1,418.28 オセアニア
15位 メキシコ 1,223.36 中南米
16位 インドネシア 1,022.45 アジア
17位 オランダ 912.90 ヨーロッパ
18位 サウジアラビア 782.48 中東
19位 トルコ 766.43 中東
20位 スイス 703.75 ヨーロッパ
21位 台湾 589.39 アジア
22位 ポーランド 586.02 ヨーロッパ
23位 スウェーデン 551.14 ヨーロッパ
24位 ベルギー 533.15 ヨーロッパ
25位 アルゼンチン 518.09 中南米
26位 (タイ) 487.24 アジア ● 6641万人
27位 オーストリア 457.64 ヨーロッパ
28位 イラン 452.28 中東
29位 ノルウェー 434.94 ヨーロッパ
30位 アラブ首長国 424,64 中東
●GDP(国民総生産)で見れば、
・韓国はタイのの3,3倍、
・日本は約10倍
という事になる。
タイと韓国ともに、近代化、工業化を目指しそれぞれ成功した国とい
える。タイはASEANのハブを自称するアジアの中進国、韓国は、こ
の10年で急速に発展した準先進国である。
アジアでは、予てから、ともに自由主義陣営の国だったが、中国の台
頭で今、タイも韓国も政治的に揺れ動く、きわめて難しい立ち位置に
ある。日本としては、自由陣営の僚友として、固い絆でともに歩みたい
ところだが国際情勢が許さない。
■「日タイ韓3国の観光事情」
●3国の政治状況は、中国の台頭や北朝鮮のなかなかのしたたかぶ
り外交で、アジアの勢力地図や平和の行方が、いささか読みずらくな
りつつある。唯一救いは国際観光の盛況である。政治とは別に、国際
観光は、比較的盛況に推移してきた。但し文政権の強硬策で半減の
様相にある。
●竹島占拠に端を発し、慰安婦問題や徴用工訴訟、自衛隊機照射
問題など、出たとこ勝負的な刹那主義の韓国・文政権のやり口には、
韓国内の良識派からも批判の声が出始めているという。期待したい。
●どちらにしても、韓国の思わぬ文政権の異変は、当然、韓国経済
に大きな痛手をもたらすだろうし、それにより輸出の約7%を頼る日本
としても,痛手は大きい。
●またタイは、米中経済摩擦によって基幹産業の「タイの日本自動車
主要各社の生産に大幅な変調が起きているという。
加えて世界経済の景気減速や、バーツ高による輸出不振という厳しい
現実がある。
■「国際観光」で見ると、まず2018度の「日タイ韓」の実績は、
●訪日はーーー
・タイから 113万2100人
・韓国から 753万9000人 (最近報道では、半減傾向にあるという)
●訪タイはーーー
・日本から 165万6100人
・韓国から 179万6596人
●訪韓は、ーーー
・日本から 294万8527人
■「観光客ランキング」 2018
(順位)(国名)(年間観光客数)
1位 フランス 8940万人
2位 スペイン 8277
3位 米国 7962
4位 中国 6290
5位 イタリア 6215
6位 トルコ 4577
7位 メキシコ 4145
8位 ドイツ 3888
9位 タイ 3828 ●
10位英国 3632
11位日本 3119 ●
12位豪州 3082
13位ギリシャ 3012
14位香港 2926
15位マレーシア 2583
27位 韓国 1534 ●
■「タイでの韓国の風評」
●タイは、日本以上に韓国の企業や商品が進出している、当然観光
客も年々増加の傾向にある。
タイの人たちに聞くと、本質的には日本人が大好きだが、厳しい上下
関係などを普通にタイに持ち込む韓国人のデリカシーのなさが影響し
て、若い人たちの間では、嫌韓が広まっているという。
●タイバーツの急騰も観光に影響している。このところタイバーツが急
騰、日本円では10000円で2832バーツ(9月18日現在)である。
かつて、2000年、チェンマイ・ロングステイを始めた当時は、1万円で、
約4000バーツ(当時の兌換)だった。20年の間に、約30%の高騰であ
る。
■「日韓激突の行方」
●当初はあられもないフェイク報道と思いきや、娘家族がタイに移住し、
今月始めには、文大統領が、タイをわざわざ訪問したから、日タイ韓3国
の話は、より真実味をましてきたというわけである。
・今週号の週刊ダイヤモンドは特集「日韓激突」ものずくり日本の悪夢)
・今週号のNEWSWEEKは、特集「日本と韓国、悪いのはどちらか」
・今月号の文芸春秋10月号は、特集「総力特集、日韓断絶」
なんともけたたましい様相である。
●日本のビジネスパーソンの52%は「もう韓国は必要ない」と言い切る。
一方では、[日韓対立にほくそ笑む]中国の存在を忘れてはならない。
そういう中国の漁夫の利を危ぶむ声も多い。
●一方で、韓国の国民感情を増幅する世論ずくりのうまさ戦術に要注意
の警告を鳴らす向きもある。挑発されても、武力衝突はよくない。
抑止力のための戦略と、日米防衛体制は、どこまでも強力に維持すべき
だろう。
どうあれ局面は、国を挙げての頭脳戦になってきた。冷静に戦略を練って、
静かに韓国を追い込むか、眠らせる手はないのか。国を挙げての持久戦
の覚悟が必要だ。
とはいえ日本と韓国とタイ3ヶ国の極めて微妙な関係と現象を見ると、世界
は、いつ知れず胎動し揺れ動いている。いささかも目をそむけてはならない。
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