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■■■■■■■■■■■■睦月の歳時記■■■■■■■■■■■
■[下山の春」
●新しい年が始まつた。しかし今年は初詣もままならず、コロナパンデミ
ックのせいで素直に「おめでとう」と言えない雰囲気である。伝統を重ん
じる我が国としては、実に悲しい正月でもある。
●高齢者は極力外出するなと言う政府のお達しなら、敢えてスティホーム、
そこでテレビを見るか、本を読むかしかない。
正月のテレビ番組は、どうゆう譯か3時間特番が多くて、それがことごと
く去年の人気番組の再放送である。俗に女子供には人気があるようだが、
年寄りには、全く向かない。まずは、手元にある未読の3誌を取り出す。
「敗戦後論」 加藤典洋著、筑摩書房刊
「京都ぎらい」井上章一著 朝日新書」
「下山の思想」五木寛之著 幻冬舎新書
その中から「下山の思想」をから読み始めることにする。
著者五木さんは、私と同年輩の米寿である。激動の戦後昭和を逞しく
駆け抜けた時代の先端作家として、極めて好感が持てる。
●この「下山の思想」は10年前に初版されたが、この年の日本は東日本
大地震に見舞われ民主党政権下で、経済は低迷し、日経平均株価は7千円、
いまの3分1という極度な経済不況下にあった。
その時、五木さんは、今まで安寧に歩んで来たにも拘わらず突然大震災や
経済不況に遭遇した多くの人々に下山の思想を訴えたのである。
「人生は山を登るばかりを良しとしない。下山しながでも見える素晴らし
いものがたくさんある。下山の時は、実は充実した時間なのだ。遠くに目
をやれば海も見える。街も平野も山並みも見える。それは穏やかで実りあ
る時なのだ。いま私たち国は、下山の季節に在る。悠々と下山の春を楽し
もうではないか」
●楽しいはずの正月にも拘らず、先が見えないコロナウィルスと戦う多く
の人々にとって「下山の春」は格好の応援歌に映る。
おめでとうと言えない正月ではあるが、これが「下山の春」と思えば 実に
理に適うものであって、希望を取り戻せるという。
アフターコロナの暁には、待望の東京オリンピックが来るし、福袋を持つ
多くの人々で賑わう来春の正月が待ち受けている。
⬛️[福壽の歳時記」元旦には、歳神様を迎え、御節料理をいただく
●季句 (名だたる俳人や作家の新春の句)
一人居や思う事なき三が日 夏目漱石
初日さす硯の海に波もなし 正岡子規
初暦知らぬ月日の美しく 吉屋信子
去年今年ともなき我に客もなし 星野立子(当時80歳)
●時候 淡雪 麗か 風光る 寒明 春陽 芳春 春の寺 冬暁 日脚伸ぶ
●祭事 歌会始め 拝賀式 御用始め 新年会 出初 成人の日(13日)
十日戎、奈良の山焼き(27日)大寒(20日) 初天神(25日)
●風物 年立つ、松の内、小正月、初日、初風、
●味覚 葵酒、晩三吉、鯖, 鰯、寒鰤、甘鯛、ひらめ, 牡蠣
●花木 寒菊、水仙、冬葵、カトレア、枯菊、枯連
●野菜 冬采、白菜、玉ねぎ、大根,人参,セロリ, パセリ,すずな せり、
●住い 春の炉、春暖炉、釣釜、春障
●遊楽 歌留多、双六、羽子板、蹴鞠、独楽、初芝居
●挨拶 春の候、寒冷の候、(冬は2月3日頃まで)
⬛️⬛️「日本内外の主な行事」(1月)
01日●元旦 初詣、書初め、お屠 年詞
01日●サッカー天皇杯全日本選手権決勝(国立競技場)
01日●日英経済連携協定FPAが発効
02日●初夢、書初め
02日●東京箱根往復大学駅伝
04日●東証大発会
04日●御用始
05 日●小寒
07 日●七草
10 日●大相撲初場所
11 日●全国高校サッカー選手権決勝
11 日●成人の日(祝日)
11 日●鏡開
15 日●小正月 どんど焼き
15 日●テニス全豪 オープン
15 日●藪入り
16 日●初の大学入学共通テスト
17 日●阪神大震災から26年、湾岸戦争開始から30年
18 日●通常国会招集
20 日●バイデン米大統領就任式
20 日●大寒
22 日●核兵器禁止条約発効
24 日●山形県知事選、岐阜県知事選投開票
25 日●ベトナム共産党大会
27 日●第76回冬季国体
30 日●大学入学共通テスト第2日程
●(タイの学生デモは、いまも続く)
⬛️⬛️「タイの主な行事」(1月)ーーー
●ポーさん傘祭り(チェンマイ県)
●タートパノム祭り(ナコン・パノン県)
■■■■■■■■■■新春往来■■■■■■■■■■
■「今年を読み解く」
●元旦恒例だが、今年も新聞全国紙5紙を具に読みこむ。
いずこも折からのインターネット時代をむかえて毎年、読者数を減ら
していると聞く。しかも中国や北朝鮮問題の偏向報道などで朝日毎日
と産経や読売の正面対決が続く。
これは読者にとっては迷惑というよりも正義の問題でもある。だから
私は平素の新聞購読紙は、日経と産経、折に触れて読売を手にする。
朝日と毎日は殆どWebでしか見ない。但し毎月第1日曜日の朝日の
朝刊同時配信の「GLOBE」(月間国際ジャーナル紙)欲しさに店
頭で買い求める事にしている。
●私の元旦各紙の狙いは「新年の元旦社説」である。
各紙とも論説委員長が筆をといる。こぞって日本の今年を読み解くだけ
あって、格別の迫力がある。
特に今年は、正月からコロナウィルスの拡大蔓延で、日本経済の先行き
が懸念されるだけに、それをどう読み解くのか非常に興味があった。
■産経新聞「中国共産党をもう助けるな」
・私は親中派だった・歴史は繰り返すのか
・日本は瀕死の中国共産党を2度助けた・習近平主席の来日に反対、
・3度目は絶対にあってはならない。
■読売新聞「平和で活力ある社会きずきたい」
・英知と勇気で苦難乗り越える。
・感染抑制が最優先課題・世界は変動期に入った・人材の流出を防ごう。
・国力の充実をめざせ・政治の信頼は国の礎だ、
■朝日新聞「文明への問いの波頭に立つ」
・核、気候、コロナ、・牙をむく巨大リスク、
・世界は覚醒できるか、
・未来の当事者が動く、
■毎日新聞「日本の民主主義がコロナ対応能力に欠けているとの疑念を持つ」
・安部前首相の根科学的根拠なき一斉休校に背を向ける菅首相。
・コロナ禍で国民は気ずきを持つようになった
・次の衆議院選挙が復元の機会、
■日経新聞「2021年を再起動の年にしよう」
・米中対立、貧富の格差拡大、グローバル化の光と影,資本主義の揺らぎなど、
・経済再生に改革断行を、・経済と民主主義と国際協調の3つに重点を。
・国際協調を立て直せ
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