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■■■■■■■■■■■■■過去との対話■■■■■■■■■■■■
⬛️「10年ひと昔」
⚫️私どもはよく「10年 ひと昔」と言って 至近な過去を想い出しては、
人知れず懐かしんできた。ところが最近では 何もかもが慌ただしく過去
を思い起こす余裕すら無い。
デジタル化時代の到来で、世の中の暮らしむきや仕組みが すっかり変わ
ったと言っていい。そのためか僅か10年前の出来事が 遥か遠い出来事の
ように間違う事が多い。
記憶を司どる感覚が、世の中の動きについていけなくなつているのかも
しれない。
⚫️因みに10年前、2011年の日本と世界の主な出来事を列記してみると、
「日本の2010年の主な出来事」
・東日本大地震 (3月11日)
・歴史的な円高1ドル75円、 ●日経平均株価9000円(3月17日)
・民主党野田政権発足(9月2日)
・大阪市長と府知事、日本維新の党ダブル勝利((11月27日)
「海外の2010年の主な出来事」
・タイの大洪水(11月)
・北朝鮮後継に金正恩主席(12月)
⚫️10年前は、初めての民主党政権だった。
なれない政権の舵取りの最中に東大日本大震災が起こり、その対処
のつまずきから政治も経済も大混乱を起こした。
日経平均株価は3月中旬に9000円を割った。現在(2021年)の株価
(日経平均)は 1月7日現在2万7490円、実に10年前の約3倍である。
日経平均株価は、その国の経済の指標と言える。10年間で3倍伸びた
とみるか、回復したとみるかは別として、大いに進化したとみていい。
物事は何もかも相対的に見てこそ、その真価と真相が判ってくる。
■「10年前の実証」
●10年前の2011年当時、私どものJTIROは、NPO日タイ国際交流
団体の広報活動の一環として、
・2003年からメールマガジンの配信、
・2008年からブログの配信
を始めていた。日本とタイを結ぶ国際交流活動の要として大変大きな
役割を果たしてきた。あらためて2011年当時のメールマガジンを復刻
して、ご覧に入れたい。
●2008年当時のJTIROが、会員や関係先に配信したメールマガジン
の復刻版である。
「日本とタイ&アジアについて考える,サワディカップ」(こんにちは)
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●JTIRO日タイ&アジア国際交流情報Webマガジン 第208号
特定非営利活動法人・日タイ国際交流推進機構(略称JTIRO)
Japan&Thailand International Relations Organization
「JTIRO,公式Webもご覧ください⇒http://blog.goo.ne.jp/jtirojapan
■タイの大洪水被災者の皆さんに、謹んでお見舞い申し上げます。
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■■1)「バンコクからの緊急情報」
●昨日27日、バンコクに業務出張中の知人からの緊迫した大水害の情報
が送られて来た。
●日本人の旅行客は、我々だけの様です。
近くのタイ人と情報を共有するようとの大使館からの通告がありました。
公的機関や大手企業は、27日から31日まで全て臨時休業です。
●今後約51時間で、首都バンコクは冠水するとの予報です。既に王宮広
場は浸水しています。
●いまアソーク辺りも冠水するという事で、殆どの企業は,かたずけを始
めました。いま、地下鉄北の駅まで洪水が押し寄せています。
BTSは大丈夫の様ですが、地下鉄は全線ストップの予測です。
●王様が「洪水を受け入れよ」というおふれを出されたとの事で、バン
コクすべての冠水は避けられないとの予測が広まっています。
水と食料を確保し ホテルの上層階を予約する邦人が増えているようです。
在留邦人の家族は、大使館の要請で、ほぼ全員帰国したとのことです。
●ドウムアン国際空港は既に機能不全となり、明日夜には バンコク市中
を河水が覆う予測です。
●私どもは明日帰国予定ですが、ぎりぎりセーフである事を祈っています。
半信半疑ですが,バンコクは水の都(クンテープ)がキャッチフレーズでした。
それが現実になるとは、泣き言を言ってる場合ではありませんネ。」
なかなかの味のあるレポートでした。
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■■2)[バンコク洪水情報」
●タイの大洪水が、日本の企業が集積する7つの近代的な工業団地を飲み
込み、遂に首都バンコクに迫りつつある。被害した日系企業は、約750社,
授業員数は36万人に上る。
●その中でも主体を占める自動車生産は年産250万台、世界第10位、タイ
の国内販売高は80万台を数える。自動車に次いで電子部品の集積度は群を
抜く。ハードデスク(HDD)、日本電産の小型モーターは世界の約5割をタ
イで造る。
●ガソリン 1リットルで20キロ走るエコカー第1号日産マーチは、タイで
金型から一貫生産し、輸入車ながら100万円を切る価格で大ヒットし,
世界約100ヶ国に輸出した。
おりしもその日産がマーチに次いで新たな世界戦略車、日産リーフを今年
後半タイで一貫生産する事になり、日タイ関係者こぞってその成功を願っ
ていた矢先での大洪水だった。
●避難所のある昔懐かしいドンムアン空港周辺の道路まで冠水し、多量の
水がバンコクに迫りつつある。
首都バンコクは、標高2メートルという低い平地帯にあり、中心部を流れる
チャオプライヤ河の一部堤防が決壊し官庁街に近い中心部が浸水した模様。
首都中心部の冠水は初めてで、既にスーパーでの食費や水の買いだめで、
自主防衛に走る人たちが増えているという。
インラック首相は、全力で首都防衛を誓っており、一日も早い収束が期待
される。
●タイ大水害の被災現況、
被災者数245万人、
死者356人、
経済的損出は5千万バーツ
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■■3)[ロングスティと新富裕層の関係」
●去る5年前、700万人の団塊世代の定年参入で、タイロングスティへ
の期待が盛り上がってきたが。結果不発に終わったことは記憶に新しい。
推測するに、団塊世代の世代特性と併せて、景気低迷やタイの政局などが、
その理由として挙げられる。
特に年金の不振問題などが出てくると、海外のロングスティは途端に低迷、
後退せざるを得ない。
ところがこの不景気の中で、デパートの高額消費と並行して、一部富裕層
の豪州やカナダへのロングスティ参入は、逆に増えているという。理由は、
資産隠蔽のためという噂は,後を絶たない。
●行く先の円高傾向の予測もあり、英語圏で治安がいいシンガポールやマ
レーシアでのロングスティが急増傾向にある事にも注目したい。
●[日本の富裕層の実像](世界第2位の金持ち大国日本)2011)
・超富裕層 (資産5億円以上) 6,1万世帯
・一般的な富裕層 (資産1億円以上) 84,2万世帯
・准富裕層 (資産5千万円以上) 659,8万世帯
●日本の超富裕層と富裕層の合計は、(2011年)
・富裕世帯数 90,3万世帯 日本全世帯の約1,8%
・資産額 約254兆円 日本全体の約 21,7%
------------------------------------------------------------------------------TheEnd
■「過去との対話」
🔵英国の著名な歴史学者F.I カー博士は、
「歴史とは、現在と過去との間の尽きる事なき対話である」とのべている。
インターネットモバイルの新時代、ソシアルメディアによって生活にオン
エアする便利な時代が到来した。
だからと言って、決して過去を無視して現代に没頭してはならない。折に
触れ、私たちの現在を創りだしてきた過去を振り返る機会を持ちたい。
「過去があるから今日がある」ことを確かめるために。
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