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■■■■■■■■■京都・宇治の秋■■■■■■■■■
■「行く秋」
●先週、タイの知人夫妻が来日した、彼等の希望で 紅葉の京都・
宇治平等院界隈を散策した。秋深い名刹は、訪日外国人で賑わ
っていた。
紅葉と黄葉がないまじる山並みと、平等院のたたずまいは、
まさに一幅の絵画の趣がある。
全山の紅葉に耐えし薄まぶた 能村登史郎
●紅葉は、別名、色葉ともいう。
花、月、鳥、時鳥と並んで、紅葉は、万葉の時代から日本の四季を
代表する言葉として、多く詠まれ続けてきた。
その紅葉の美しさの評価が、いま外国の人達にも、広がりつつある。
枝述べて水も燃えゐる紅葉かな 水原秋桜子
●宇治といえば、世界的な茶処である。
海外の人たちからすると、日本の食べものや、飲み物に関しては、
憧憬に等しい感覚を抱いている。
特に、伝統的なしきたりの茶道とかかわるお茶となると、もうそれは、
神秘的ともいえる傾倒ぶりである。
●秋深し、行く秋、 秋色, 秋思、
秋深い想いを表す季語には、晩秋の古都の趣と風情がある。
秋深しすぐ目のまへの山の襞 万太郎
●1200年の風雪に耐えた三室戸寺の風格あるたたずまい
上り行く道あたたまる紅葉かな 広瀬直人
●いま日本は、静かな日本史ブームだが、
古跡名刹をたどりながら、日本の文明開化の道筋や、これからの
日本の行く道を探るのも、また楽しからずや。
國際交流の視点で重要なことは、一人一人のおつきあいを通じて、
相手国の国情や地勢や言語や伝統など、歴史認識を高める事で
交流の深度が、より深まって行くのではないか。
いよいよ日本は、寒い師走(冬)を迎える。
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