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■タイの政情その後 ,日タイ首脳会談

2014-10-21 | ●タイの外交

■■■■■■タイの政情その後、日タイの新しい動向■■■■■■

■「タイの政情、その後
●タイの軍事政権が発足して、ほぼ5ヶ月、
暫定首相は、新しい閣僚を任命し 国会議員をとり決め、暫定
政権ながら国民の信をうるべく動きだした。そして来年10月、
選挙による民政移管を目指すという。
10月からの新しい国家予算についても、相当の工夫がなされ
たと聞く。
今のところ国民の評判も、悪くない。
 
 
●しかし外交面では、友好国の米国が、クーデター後すぐ「米国はタイが
選挙を通じて民政復帰するまで、軍事支援を凍結する」と宣言   これまで
の高官の交流や共同軍事演習の中止や,政府間交渉を中止した。欧米の
自由諸国は、ほぼこれに準ずる対応をとってきた。
 
●日本は、自由陣営の一員として米国の対応に習ったが、何しろ、タイに
進出する民間企業が相当数に上るだけに、タイの政情をみながら政経分
離の姿勢を強めてきた。
最近になって政情が安定したことを確認したように、金融、保険、コンビニ
流通など新しい業容企業のタイ進出がはじまった。
 
■「予期しない中国の急接近
この時期を狙うがごとく、自由陣営でない中国が、経済面でタイの暫定
政権
への
急接近を強めた。
自由陣営から排他された暫定政権は、渡りに船と、中国の誘いに乗って、
友好使節団を北京に送り、国内の鉄道新幹線などの大型プロジェクトの
建設仮契約を結んだ。
 
■「動き始めた安倍政権
日本の安倍政権は、この暫定政権の動向を見て、すぐに動き始めた。
10月1日、城内外務副大臣が急遽、プラユット首相を表敬訪問、日タイ
関係の更なる強化とタイの民主化努力を要請、併せて タイのインフラ整
備における日本の高度な技術の活用などを申し入れた。
タイからは、着実に民主化を進めること、インフラ分野などで日本の更な
る協力への要請があった。
  
          ( 第10回アジア欧州会合(ASEM))

■「遂に実現、日タイ首脳会談
●恒例の第10回アジア欧州会合(ASEM)は、イタリアで10月15日から
始まった。アジア欧州会合は、アジア側から20ヶ国1機関 欧州側から、
29ヶ国1機関、計49ヶ国からなる国際会合で アジアと欧州の協力関係
を強化するため、政治経済社会、文化を柱にさまざまな活動を行う。
 
                           (日本外務省提供)
 
ミラノ訪問中の日タイ両国首脳は、タイの新政権発足後初めての首脳
会談を開催、
特に安倍首相からは、日タイの長い伝統的な友好協力関
係を、さらに強化したい事と併せて、早期の民政復帰を期待する旨を伝
えた。またタイの持続的な成長のために 日本の技術の活用と投資環境
の整備を要請。タイからは、民主化の促進と、鉄道、水資源管理エネル
ギーなどインフラ分野での協力要請があった。、
 
■「日タイの新しい動向
●改めて、政府間外交の難しさを、垣間見た感じがする。
どのタイミングで首脳会談か、事務方の手配の大変さがよくわかる。そこ
には、相手国の事情や「本音」や「建前」がある。それをどう見抜くかも外
交能力と言われる所以だ。どうあれ両国の関係修復のために大きく前進
する事は間違いないようだ。
 
●私どもとしては、バンコクから日本製のタイ新幹線に乗ってチェンマイ
まで、2時間半の快適な列車の旅が、実現する事を期待したい。
 
 
 
 
 

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