■■■■■■■■■■■■初夏の風物詩■■■■■■■■■■■■
■「SDGsとは」
●いま「SDGs」が世界の共通言語だという。私どものように企業社会
から疎遠の年寄りが、この目障りなほど極彩色の丸いバッジに注目したの
は、極く最近の事である。
テレビに登場する経団連の会長や、決算発表に登場する大企業の社長の襟
元にある大きな色鮮やかなバッジに当初は奇異を感じていた。本来企業人
の襟元のバッジは、その企業の社章が多く、他には所属する団体のバッジ
例えば東京オリンピックや万国博のマークである。
ところが先月頃から、地下鉄でも若いビジネスマンのスーツの襟に同じバッ
ジを多く見かける事に及んで、早速調べてみた。
今やコロナショックで世の中大きく沈んでると思いきや、経済界は大きく胎
動していた。
実は、国連が推進する全世界的な経済活動の事で「SDGs」(Sustainable
Development Goals)と呼称する。
活動の意味は「持続可能な開発のために国連が定める国際目標」で17の世界
的目標、169の達成基準、232の指標がある。
丸いカラフルなバッジは、17の世界目標(特に平等で安全で平和な)をそれ
ぞれの色彩で表しているという。
早速、私どものサイト「JTIRO」でも、この国連運動に協賛することにした。
ちかじか少し小さめ20ミリのカラフルな「SDGs」のバッジが届く予定だ。
持続可能な世界の開発目標目指して、3人の執筆陣の襟元を飾る事になる。
■「初夏の風物詩」
田一枚植えて立ち去る柳かな 芭蕉
●6月といえば梅雨、そして田植えの季節である。しかし10年以上,田植
えを終えた稲田模様と接した覚えがない。
大阪近郊では見られなくなったが、この時期、30分ばかり電車で郊外に
脚を伸ばせば、田植えを終えた静かな稲田の田園風景を見る事ができる。
中でも琵琶湖畔に広がる水田地帯は、関西では格別のスケールである。
特に東海道線の車窓からの眺めは、稲苗が織りなす緑の縦じま模様が湖畔
の方に伸びて、格別美しい。
昔のように菅げ笠の田植え風情はもう無くなったが、いまでは赤いトラク
ターが、瞬く間に畝の間を往復して、確実に稲苗を植え付けていく。
■「日本再発見」
●一時期、食事の洋風化で米の需要が落ち込み心配されたが、海外客の到
来で日本食の魅力が見直され、特に質の良い日本のブランド米が、海外で
も引く手あまただという。そのうえ世界的な日本酒ブームで質のいい日本
の米が、嘱望される。
一時期、衰退する農業を予見して後継する人材不足に泣いた農村だが、今
や経営する新しい農業を目指して、若い人材が都会から飛び込んでくると
いう。
76年前の終戦直後の農地解放を上回る付加価値農業という 農業の革新が
いま起きつつあると専門家は予見する。
●しかも、
・食の材料となる極めて品質の高い「日本のお米」
・それを最高の味に焚き上げる日本独自の「炊飯器」
・そのお米を生かす最良の「レシピ」
・そして食の雰囲気を創りだす伝統の「和のたたずまい」
日本のお米文化の最骨頂は、素材の米が、焚き方や調理や独自のレシピで
格別の味覚に仕立てあげられ、独特のたたずまいの中で、心行くまで味覚
を楽しむことにある。いわゆる「お米」が、日本の食文化の中核的な存在
となっている事である。
特に海外の人たちは、日本独自の伝統の和の風情を通じて、日本の魅力を
体得し、ひいては日本の真の友と化してゆく。
地政学的には小さな東の国ではあるが、あらゆる産物を「モノ」ではなく、
すべからく「コト」に昇華して訪れる人々を魅了していく。
極めて不思議な伝統的な文化国家である事が、今後の大きな差別要因になる
事は確かである。
●「量ではなく質で勝負する日本の米」(出典:日本農林省)2019
●因みに私は、今は亡き知人の俳人楠本憲吉さんとの長いお付き合いを通じ
食材としての「米」の味に開眼、爾来いろいろ日本各地の米を試したのちに 知人
の紹介で京都の日本海、丹後米農家から毎月直送して貰っている。
爾来15年、他のブランド米より繊細で、全く飽きる事はない。
■■■■■■■■■■初夏の歳時記■■■■■■■■■
■「六月の歳時記」
●季句 水打ちてよごせし足の美しく 中村 汀女
プラタナス夜もみどりなる夏はきぬ 石田 波郷
●季節 時の記念日(10日) 父の日(20日) 御田植神事(14日)
日光東照宮祭(5日)熱田祭(5日)名古屋 百万石祭
●食物 柏餅、筍飯、鮨、冷汁、冷奴、茄子漬、梅干、冷酒
●魚 いさき、鮎、岩魚、山女、ごり、初鰹、鰆、アジ、鰹
●草花 薔薇、紫陽花、白丁花、余花、万緑,皐月、月見草
●情緒 避暑、納涼、川床、寝冷え、
●挨拶 首夏の候、梅雨の候、向暑の候
■「水無月の言葉」6月)
●水無月 梅雨の季節のため、天に水が無くなる月と言う。
●入梅 梅雨入りの日。立春から127日目と決める。
●夏越の払 6月30日は、1年の折り返し地点でもある。
「茅の輪」くぐりをして不浄を清め、後半の健康を祈る。
●御田植神事 大阪住吉大社では、神楽と舞の奉納で植手が苗を植える。
■「日本と世界の主な行事」2021,06
1日 衣替
1日 ●アジア欧州会議(asem)首脳会議(カンボジア、プノンペン)
3日 ゴルフ全米オープン、カルフォルニア6日まで
5日 芒種
6日 ●イラク総選挙、メキシコ中間選挙
9日 全国知事会議、大津市
10日 時の記念日
11 日 入梅
17 日 ゴルフ全米オープン(カリフォルニア)
18日 ●イラン大統領選挙
20日 父の日
21日 夏至
23日 沖縄全戦没者追悼式(糸満市)
24日 陸上日本選手権(大阪ヤンマースタジアム)
24日 ゴルフ全米女子プロ(ジョージア)
25日 クロアチアとスロベニアの独立宣言から30年
26日 ラグビー全英アイルランド代表対日本(エジンバラ)
28日 テニス、ウインブルドン選手権(ロンドン郊外)
30日 夏越の祓 厄払い行事
■「タイの主な行事」(最高気温35度)そろそろ雨期の気配漂う。
●ピータコーン祭(ローイ県)
●ブン・ブラ・ウェート、フェスティバル(ルーイ、サイ郡)
●ロケット祭り(ノーンカイ県)北東地域
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