■響く言葉 (後）

⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️日本の言葉⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️

             （約３０年前シニアの心を掴んだダカーポ）

⬛️「言葉の不思議」
●私達が日頃使う「言葉」その効用や存在は計り知れず大きい。
言葉が対話を生み出し対話により情報が作り出される。情報が価値を生み
出し経済社会が成り立つ。言葉は情報の素(ソース)でもある。

その言葉は、国によって様々に異なる。本来その国の言語は、その民族
固有の文化として生まれ、語り継がれてきた。
因みに、世界で使われている言語の状況は、　
「世界の言語のランキング」2020
（順位) (母語）　（人口)百万人
1位　　中国語　  （885）
2位　　英語　　  （400）
3位       スペイン   （332）
4位       ヒンディ   （236）
5位        アラビア  （200）
6位        ポルトガ  （175）
7位　    ロシア語  （170）
8位        ベンガル  （168）
9位　    日本語　   （125）●
10位     ドイツ語   （100）
11位     ウー語　     （91）
12位     ジャワ語     （75）
12位     韓国・朝鮮  （75）
14位     パンジャブ  （73）
14位     テルグ語      （73）
16位     フランス語  （72）
17位     マラータ語  （65）
17位     タミル語      （65）
19位     イタリア語  （57）
20位      広東語         （55）

⬛️「世界の地域別人口と使用言語の数」
●国際連合（国連）のサイトによると、2020年の世界人口は約78億人で、
前年より約8,000万人（約1%）増加した。
国連加盟国は193だが、未加盟はバチカン市国、コソボ共和国、クック諸島、
ニウエの4か国。日本が国家承認していない朝鮮民主主義人民共和国は国連に
加盟している。
●「世界の地域別の国と人口と使用言語」
(地域名) 　 　(総人口)  (使用言語数) 国に数）
・北米　　　　3,7億人　　254　　　  2か国
・中南米　　　6,5億人　　 782　　   33か国
・欧州　　　　7,5億人　　 289　　   44か国
・アフリカ　  13,0億人　  2154　　   54か国
・アジア　　  46,0億人      2314　       48か国　●
・オセアニア 　0,4億人　  1323          14か国

 
■「言葉の生い立ち」
●地球が生まれてから46億年、哺乳類の誕生は6600万年以降、人類が地
球に生存し始めてから約20万年たつと言われる。　
当初、人々は小さな群をなし、手振り身振りで意思疎通を図りながら、や
がて口語による対話で集落を作り、社会の原点の様な仕組みが生まれたと
言われる。この時期に意志を伝える対話方法としての言葉の原型が生まれ
たと想像される。

■「日本語の開花」
●若い漱石は、開国したばかりの明治半ばに世界の先進国英国へ留学する。
これにより三大世界文化に通じて文筆を振う世界人作家の漱石が生まれる。
漱石に詳しい大東文化大学教授の山口謡司さんは「漱石は、英国体験により
新しい感情を形にする口語体という文学的な試みを通じて普遍的で画期的な
「日本語」を創りあげたと語る。「吾輩は猫である」の誕生である。

最近報道によると、在日外国人の数が２５０万人を超えたという。
東南アジアからの若手の短期滞在者も多いが、欧米からの移住外国人も多
いという。この人たちは、日本の映画やアニメで日本を知り、興味が高じ
で日本語を学び、日本移住を試みたという。総じてこんなに美しくて住み
やすい国はないと激賞する。そしてほとんどの人が日本語の美しさに触れ
る。世界の言葉の中で、こんなに繊細で優雅な言語はないとホメまくる。
特に漢字とかなの流れるような起伏がいいという。また縦、横どちらにも
書き留める事ができる、日本語の合理性が素晴らしいという。
最近デジタル化が進む日本にあって、ともするとＳＮＳなどに興じる若い
人を中心に日本語衰退論に出くわすが、もう一度、私たちの母語である日
本語を見直して欲しいと思う。

●私の手元にある一見ささやかな、日本語の辞書の類である。
改めて紐解くと内容のすばらしさ、精緻な構成、一文字の誤字も許さない
編集姿勢、日本語を使う人々のあらゆる利便に応えて些かも動じない。
私は、国語辞典などの「奥付け」最後の頁をよく見る。
本によると第２3刷などと書かれていて驚く。途端に扱いが丁重に変わる。

●言葉は人柄を表すという。日本をよく知る外国人は、日本人は総じて優
しいという。日本語が、美しく語感が優しいと言われるのも、日本人に起
因しているという。日本の言葉、日本語の起源は、まだ明確になっていな
いが、国の発祥時からあったに違いない。
漢字は、仏教と同じく中国から伝来したと伝えられるが、日本には漢字の
他に「かな」があり、海外語がはいってからは「カタカナ」が加わったと
される。このように多岐に亘る言語の形態は、他に類を見ないと言う。

■「言葉の効用」
⚫️近代における地球世界最大の悩みは、民族間というか、国家間の対立に
よる戦争である。これは、むなしいまでの悪行としか言いようがない。
しかし仮に世界共通の言語があれば、異民族間の対立もなく、戦争も防げた
かもしれないと言われる。
デジタル化が進むおりから、世界の人々の行動領域が広がる事で、国家間
の交流が深まり、共通言語による共通認識が共有され始めた経緯が伺える。
「考えが言葉になり、言葉は行動に、行動は習慣に、習慣が人格になり、
　人格は運命を形作る」　　　　　　(マーガレットサッチヤー元英国首相)

いま世界の一番の課題は、
　・平和への探究、　
　・自由交易
　・共通意識の具備,
である。今では、言葉による誤解なるものは、ほとんどなくなった。
言葉の異なる世界の首脳が一堂に会しても、優れたデジタル機器を駆使し
て、
瞬時に翻訳して意志が伝わる事で、共通語による会合と何ら変わらない効
果が見込める。日本の文明開花と言われる明治の初めからわずか150年で、
世界の言葉模様は大きく変わったと言っていい。
何故かといえば、世界の急速な科学技術や経済や国際交流など全ての長足
な進歩としか言いようがない。


⬛️「時代の言葉」ーーーーーーー　
・知の越境cross-border
・失望の淵に沈む。
・苦労、貧乏
・然に生きる、100年時代の到来、
・アイロニー (皮肉、当てこすり
・イエス&バット(吉本、中村会長)一度は聞く、そうか、損するなよ
・覆水、盆に返らず。(中国の土地の爆買い)
・なんだこりゃ!
・国家の繁栄は技術革新とベンチャー精神
・持続可能性
・ストックオプション(ノーベル賞)

■「気になる言葉」
・地獄の門が開いた
・泉下の友
・三方よし
・異端 
・未踏
・愉楽 
・葛藤
・老害
・選択と集中
・核心
・廃仏毀釈(井澤史観)
・自分だけの小さな空間を持て(モンテーニュの随想録の座右の銘)

　　
⬛️「伝統の言葉」
・オマージュ/賛辞、尊敬
・日本の生き甲斐、至福
・不易流行
・恵方/南南東)
・独眼&慧眼 
・逆境と屈辱 (JR九州)金池会長 三島JR 前途多難 

⬛️「時節のフレーズ」（日経）
 ・統合型リゾート
・人口に膾しやする。(人に讃えられ世間に広く知れ渡る)
・物語の始まりと物語のおわり
・祈りの幕がおりる時
・負の汚名
・大中小 
・徳は行動である

・失うものもあれば、得るものもある。

　
⬛️「新しい言葉」ーーーーーーーーーー
・ロボットアドバイザー(ロボアド)
・カーボンニュートラル(21世紀の脱石油方針)
・ワーケーション、新しい仕事の言葉
・危機を好機に変える
・自走する組織
・治験
・情報共有

⬛️ 「IT新技術」
・5G回線/超高速の次世代無線通信システムの事(地域活性化に活かす
・iOT/あらゆるモノがネットにつながる。
・人口頭脳、自動車、エネルギー、イノベーション、がキーワード

　

■「時代を読みとる言葉」
・戦争紛争は土地の争い(紛争解決の方法、土地共同管理)中東の事 
・[歴史とは現在と過去の尽きる事のない対話、EHカー英国歴史家
・セカンドステージ
・不確かな伝統への固執
・排外主義的な言説・
・弱者、異端者バッシングがネット空間に満ちる
・多難、社会の様々な部分に多様性の風穴を開けなくてはならない
・ポスト平成の時代 
・自助、共助、公助
・SDGs
・負の所得税
・中心はテスラ、日本電産、ファイザー、住友鉱山あたりだろうか。
・戦争は歴史を変え、『平等』という社会をもたらした。
・第二次大戦 の日本は若者ら250万人が戦死し都市は焼かれ曠野となった。
    ＧＨＱの農地改革と財閥解体で、富裕層が落剥した。
　戦争は軍需産業の栄 枯盛衰、軍事技術を民生に転換して、戦後日本は
　経済成長を遂げた。(宮崎正弘)

⬛️「グーグルの10の事実」
・ユーザーに焦点を絞れば、他は後から付いて来る
・一つの事をとことん極めるのが一番
・遅いより速い
・ウエブ上の民主主義は機能する
・情報を探したくなるのはPCの前だけではない
・あくじでなくとも金は稼げる
・世の中 には、情報が溢れている
・情報のニーズは全ての国境を越える
・スーツがなくても真剣にしごとは出来る
・素晴らしい では足りない

　
⚫️「好きな言葉」（堀口大学「ことばの流星群」集英社)
・暮らしは分が大事。
・気軽が何より薬。
・嫉む心は自分より以外のものは傷つけぬ。

●［阿久悠を送る言葉」
　夢は砕けて夢と知り
　愛は破れて愛と知り
　時は流れて時と知り
　友は別れて友と知り