八重桜（２）

　昨年の３月１８日に、車庫の裏にある八重桜が開花した記事を書いた。その際、
「例年はソメイヨシノが散り果てた後で、おもむろに咲き出すのにいったいどうしたことだろう」
などと書いたが、これは全く私の記憶間違いだったようだ。八重桜のほうが先に咲く・・。その証拠に、今年はもうその八重桜が満開になっているのだ。


　昨年よりも１０日近くも早い満開だ。今冬が暖冬だったのは、この八重桜が何よりも雄弁に物語っている。これだけ満開になれば花見と洒落こめるが、来週月曜から始まる公立高校入試のため今日の日曜は一日中塾で授業をしなければならない。最後の最後になるまで全力を尽くさねば後悔するから花見なんて余裕はどこにもない。残念ながら、来週の日曜まで我慢しなければならない。だが、はたして来週まで散らずにいてくれるだろうか？ちょっと心配になって近くまで行ってみた。

　
　驚いたことに周りにほんのりと芳香が立ち込めている。
　　　「桜の花ってこんなにいいにおいがしたっけ・・」
　その香りに引き寄せられたのか、たくさんのアブが飛び交っている。青空を背景にしてまこといい眺めだ。どうだろう？あと一週間ぐらいはもつかな・・。少し心もとないが、その頃になればソメイヨシノの芽が膨らんでくるだろう。そうすればじきに本格的な花見ができる。もう少しの辛抱だ。
　思い起こせばここ数年、このブログでその花見の様子を記事にしているが、よく考えてみると妻は毎回参加していない。なにやかにやと忙しい人間だが今年も２１日に埼玉まで、藤原竜也と小栗旬の舞台「ムサシ」を見に行く予定になっているので、もし２１日頃が桜の見ごろで、花見をその日に行うならば、今年も不参加ということになる・・。
　まあ、妻がいようがいまいが、私が酔っぱらうことには何の影響もないのだから、大したことではない。ただ、毎年この時期から妻の東奔西走が始まるんだな、と少しばかり感じ入るものがあったので、書き留めておくことにした。
　
　どうしてだろう、年々桜の開花が待ち遠しくなる。宴会を開きたいだけなのかもしれないが、年をとるにつれ、桜の花を愛でる気持ちが強くなってきたように思う。少しでも桜を身近に置いておきたい気持ちが働いているのだろうか、私の新しいＰＣの横に置いてあるマウスパッドはまさに満開の桜を思い起こさせるものだ。


　正月に妻が買った福袋の中に入っていたのをもらったものだ。なので、縁起物の牛のぬいぐるみをパンダが抱えている。こんな色のパンダがいたら面白いだろうな・・、そう思いながらマウスをこの上でクルクル回していると楽しくなる。
　ね、可愛いでしょ？
　
　それにしても早く花見したいなあ！！