毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
BALLAD
「BALLAD 名もなき恋のうた」を見た。
この映画のことは、草剛が泥酔し全裸で捕まったあの事件の直後に、妻から色々聞いていた。
「ガッキーと一緒に撮った映画があるから、その公開には間に合うように復帰するはず」とかなり早い段階からいい続けていた。そんなものかな、と思っていたが、事実、妻の言うとおりかなり早い時期にTVに戻ってきたのだから、さすがは芸能界の裏表に精通したスマヲタだなとえらく感心したものだった。
さらには、この映画の公開が迫るにしたがって、その宣伝のすさまじさには些か驚いた。もともとが映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」を原案としているだけあって、TV朝日が絡んでいることは十分承知していたが、それにしても同局のかなりの番組にこの映画の監督・出演者が登場してさかんに宣伝を繰り返していたから、実際に映画を見なくても、見たつもりになってしまうのではないか、そんな心配さえしたほどだった。
だが、そうした宣伝に一番惑わされてしまったのは実は私だったようだ。草剛の演技は今やワンパターンになってしまっていて、とてもこの映画は見る気がしない、そんな心持ちでいたのだが、いくつかの宣伝番組を見るうちに、いつの間にか見たくなってしまったのだから、私も単純な男だ。
「クレヨンしんちゃんの映画は大人にも見応えがあるそうだよ」とか、
「スマ仲間の人が試写会に行ってきたけど、『よかった!』って言ってたよ。家族で見てほしい映画なんだって」
と折に触れて妻が教えてくれた情報も、私の好奇心を誘ったのかもしれない。
公開の始まった先週末から、「見に行くぞ!」と言い始めた私に、「どうせ文句をつけるだけだから見てほしくない」と突っぱね続けていた妻も、自分の見たい気持ちを抑えられなくなったようで、「ケチつけないでよ!」と念押しすることで、とうとう見に行くことに同意してくれた。
しかし、妻の心配はまったくの取り越し苦労だった。いい映画だった、見終わって素直にそう思った。2時間を越える映画だけに途中で退屈するかな、と正直思っていたが、まったくそんなことはなく、むしろ短くさえ感じたほどだった。
まずは、草剛がいい。最初の登場シーンで、腹から野太い声を出したのを聞いて、いつもの草--妙に抑揚を抑えて淡々とした台詞回しをする--とは違うぞ、と思った。後で妻が言うには、「ツヨちゃんは、もともとああいうしゃべり方をしていた」のだそうだが、TV番組で抑えた演技を絶賛されてからあんな声の出し方になってしまったらしい。その悪い癖が出たらいやだな、という心配は途中から消えた。「鬼の井尻」とまで称された武人を演じるには、イマイチ迫力不足かな、と思いもしたが、期待以上の演技を見せてくれてほっとした・・。(ただ、ビールを飲むシーンがには、事件前に撮影されたものであったためだろうが、ドキッとさせられたのはご愛嬌か・・)
それ以外に私にとってうれしかったのは、かつての「木枯らし紋次郎」・中村敦夫が殿様にまで出世していたことだ。紋次郎そののままで年老いた彼の容貌を見て、老いさらばえた渡世人の悲しみを表現する「木枯らし紋次郎-老年編」を撮ってみるのも面白いかな、と思ったりした・・。
ガッキーのことはほとんど知らなかった私だが、又兵衛を慕うお姫様を可憐に演じていたように思う。ただ、乳母役の香川京子がびっくりするほどのおばあさんになっていたのには愕然とした(エンドロールで名前を見るまでは誰なのかわからなかったほどだ・・)。しんちゃんを模した真一役の武井証くん、その父親の筒井道隆、そして母親役の夏川結衣も皆ぴったりの配役だったような気がしたのも愉快だった。
などなど思い出せば切りがないほどだが、TVマンガが原案だとか、CGが多用されているとか、身分違いの恋がどうだとか、そんな先入観をすっぱり捨ててスクリーンに向かって、まっさらな気持ちで見たなら誰もが涙する、そんな映画になっていると私は断言したいと思う。
この映画のことは、草剛が泥酔し全裸で捕まったあの事件の直後に、妻から色々聞いていた。
「ガッキーと一緒に撮った映画があるから、その公開には間に合うように復帰するはず」とかなり早い段階からいい続けていた。そんなものかな、と思っていたが、事実、妻の言うとおりかなり早い時期にTVに戻ってきたのだから、さすがは芸能界の裏表に精通したスマヲタだなとえらく感心したものだった。
さらには、この映画の公開が迫るにしたがって、その宣伝のすさまじさには些か驚いた。もともとが映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」を原案としているだけあって、TV朝日が絡んでいることは十分承知していたが、それにしても同局のかなりの番組にこの映画の監督・出演者が登場してさかんに宣伝を繰り返していたから、実際に映画を見なくても、見たつもりになってしまうのではないか、そんな心配さえしたほどだった。
だが、そうした宣伝に一番惑わされてしまったのは実は私だったようだ。草剛の演技は今やワンパターンになってしまっていて、とてもこの映画は見る気がしない、そんな心持ちでいたのだが、いくつかの宣伝番組を見るうちに、いつの間にか見たくなってしまったのだから、私も単純な男だ。
「クレヨンしんちゃんの映画は大人にも見応えがあるそうだよ」とか、
「スマ仲間の人が試写会に行ってきたけど、『よかった!』って言ってたよ。家族で見てほしい映画なんだって」
と折に触れて妻が教えてくれた情報も、私の好奇心を誘ったのかもしれない。
公開の始まった先週末から、「見に行くぞ!」と言い始めた私に、「どうせ文句をつけるだけだから見てほしくない」と突っぱね続けていた妻も、自分の見たい気持ちを抑えられなくなったようで、「ケチつけないでよ!」と念押しすることで、とうとう見に行くことに同意してくれた。
しかし、妻の心配はまったくの取り越し苦労だった。いい映画だった、見終わって素直にそう思った。2時間を越える映画だけに途中で退屈するかな、と正直思っていたが、まったくそんなことはなく、むしろ短くさえ感じたほどだった。
まずは、草剛がいい。最初の登場シーンで、腹から野太い声を出したのを聞いて、いつもの草--妙に抑揚を抑えて淡々とした台詞回しをする--とは違うぞ、と思った。後で妻が言うには、「ツヨちゃんは、もともとああいうしゃべり方をしていた」のだそうだが、TV番組で抑えた演技を絶賛されてからあんな声の出し方になってしまったらしい。その悪い癖が出たらいやだな、という心配は途中から消えた。「鬼の井尻」とまで称された武人を演じるには、イマイチ迫力不足かな、と思いもしたが、期待以上の演技を見せてくれてほっとした・・。(ただ、ビールを飲むシーンがには、事件前に撮影されたものであったためだろうが、ドキッとさせられたのはご愛嬌か・・)
それ以外に私にとってうれしかったのは、かつての「木枯らし紋次郎」・中村敦夫が殿様にまで出世していたことだ。紋次郎そののままで年老いた彼の容貌を見て、老いさらばえた渡世人の悲しみを表現する「木枯らし紋次郎-老年編」を撮ってみるのも面白いかな、と思ったりした・・。
ガッキーのことはほとんど知らなかった私だが、又兵衛を慕うお姫様を可憐に演じていたように思う。ただ、乳母役の香川京子がびっくりするほどのおばあさんになっていたのには愕然とした(エンドロールで名前を見るまでは誰なのかわからなかったほどだ・・)。しんちゃんを模した真一役の武井証くん、その父親の筒井道隆、そして母親役の夏川結衣も皆ぴったりの配役だったような気がしたのも愉快だった。
などなど思い出せば切りがないほどだが、TVマンガが原案だとか、CGが多用されているとか、身分違いの恋がどうだとか、そんな先入観をすっぱり捨ててスクリーンに向かって、まっさらな気持ちで見たなら誰もが涙する、そんな映画になっていると私は断言したいと思う。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )