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月に雁

 切手収集などという趣味はもうなくなってしまったのだろうか。私が小学生だった頃はかなり流行っていて、何でも一番になりたかった私は、必死で買い集めたものだった。その頃特にもてはやされたのが、文通週間と趣味週間の切手。文通週間は全て集めることができたが、趣味週間は「月に雁」と「見返り美人」がかなりの高価で、小学生の財布ではとても買えないものだった。
 その後どういう経緯があったのかよく覚えていないが、「見返り美人」は同級生の子がくれた。何故そんな高価なものをくれたのか今でも不思議だが、「くれるのならもらえばいいか」と軽い気持ちで、「見返り美人」のオウナーになることができた。しかし、「月に雁」の方は手に入れることができす、いつしか切手収集熱も冷めてしまったので、私の切手帳の「月に雁」の欄はずっと埋まらないままきてしまった。

 だが、先日そんな「月に雁」が私の手元にやって来た。しかも他の趣味週間仲間と共に・・。当然、「見返り美人」も「ビードロを吹く女」も「写楽」も一緒だ。

 

 

 


 これは妻が実家からもらった「切手趣味週間 特別郵趣コレクション」という大部の中から切手だけを取り出して私にくれたものだ。それを改めてアルバムに貼り直したのが上の写真だ。

 こうやって見てみると切手というのは素晴らしい美術品だ。古今の名作をコンパクトな形に直して私たちの目にふれさせてくれる、美術品への入門書のような役目も担っている・・。

 アルバムに収めた趣味週間切手は平成10年のものまで。勿論それからもずっと出続けているから、今年の分まで全部集めておかなければ、コレクターの名が泣いてしまう・・。早速、集めよう!!
 
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