毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
荘子の言葉
娘が高校生だった頃に紙片に書いた漢文が今でも冷蔵庫に貼ってある。
『吾れ天地を以て棺槨と為し 日月を以て連璧と為し 星辰を珠璣と為し 万物を齎送と為す 吾が葬具 豈備わらざらんや 何を以てか此に加えんと』
もう15年ほど貼ってあるが、普段はほとんど気にしない。時々読んでは、「良い文だな」と感嘆していたが、先日ふとこれは誰の文章だったっけ?と思い出そうとしたが全く思い浮かばず、仕方なく検索してみた。するとこれは「荘子」の中の文で、前段に「荘子 将に死せんとす 弟子 厚くこれを葬らんと欲っす 荘子曰く」、後段に「 弟子曰く 吾れ烏鳶の夫子を食らわんことを恐るるなりと 荘子いわく 上にありては烏鳶の食と為り 下に在りては螻蟻の食と為る 彼を奪いて此に与う 何ぞ其れ編なるやと」が省略されていることが分かった。ついでに、全文の訳もコピペしておくと、
『荘子が臨終に際して、弟子たちが丁重に葬ろうとしているので、荘子が曰われた、私は天地を棺桶として、日と月や空の星々を、葬送の飾り物としすればよい。どうしてそれ以上のことをする必用があるのか。すると弟子たちは言った、私たちは先生のむくろを烏や鳶が啄むのを心配しているのです。荘子は曰われた、地上にさらしておけば烏や鳶が餌として啄むであろう。地下に埋葬すればオケラや蟻の餌食となるであろう。どちらにしても同じことで、彼方のものを奪って此方のものへ与えるだけではないか、どうして死んでからも依怙贔屓をしなければならないのか。』
高校生の娘がどうしてこの文を自分で書き写し、さらには冷蔵庫に貼っておいたのか、その真意を尋ねたことはない。本当に意味が分かっていたのだろうか、と訝しくも思うが、私自身、この荘子の言葉が深く胸に染み入るほどの年齢になったから、この文を諳んじるほどまで繰り返し読んで、己の死について少しずつ考えていかねばならないだろうな、と心から思っている。
『吾れ天地を以て棺槨と為し 日月を以て連璧と為し 星辰を珠璣と為し 万物を齎送と為す 吾が葬具 豈備わらざらんや 何を以てか此に加えんと』
もう15年ほど貼ってあるが、普段はほとんど気にしない。時々読んでは、「良い文だな」と感嘆していたが、先日ふとこれは誰の文章だったっけ?と思い出そうとしたが全く思い浮かばず、仕方なく検索してみた。するとこれは「荘子」の中の文で、前段に「荘子 将に死せんとす 弟子 厚くこれを葬らんと欲っす 荘子曰く」、後段に「 弟子曰く 吾れ烏鳶の夫子を食らわんことを恐るるなりと 荘子いわく 上にありては烏鳶の食と為り 下に在りては螻蟻の食と為る 彼を奪いて此に与う 何ぞ其れ編なるやと」が省略されていることが分かった。ついでに、全文の訳もコピペしておくと、
『荘子が臨終に際して、弟子たちが丁重に葬ろうとしているので、荘子が曰われた、私は天地を棺桶として、日と月や空の星々を、葬送の飾り物としすればよい。どうしてそれ以上のことをする必用があるのか。すると弟子たちは言った、私たちは先生のむくろを烏や鳶が啄むのを心配しているのです。荘子は曰われた、地上にさらしておけば烏や鳶が餌として啄むであろう。地下に埋葬すればオケラや蟻の餌食となるであろう。どちらにしても同じことで、彼方のものを奪って此方のものへ与えるだけではないか、どうして死んでからも依怙贔屓をしなければならないのか。』
高校生の娘がどうしてこの文を自分で書き写し、さらには冷蔵庫に貼っておいたのか、その真意を尋ねたことはない。本当に意味が分かっていたのだろうか、と訝しくも思うが、私自身、この荘子の言葉が深く胸に染み入るほどの年齢になったから、この文を諳んじるほどまで繰り返し読んで、己の死について少しずつ考えていかねばならないだろうな、と心から思っている。
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