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亀山郁夫訳「悪霊」第二巻

 亀山郁夫訳「悪霊」第二巻を読み終えた。一巻を読了して記事にしたのが6月14日だったから、第二巻を読み終えるのに1ヶ月ちょっとかかったことになる。文庫本とは言え、700ページ近くある大著であるから、これだけ時間がかかっても仕方がなく思う。いや、このところ読書量が本当に少なかった私にしては上出来な部類に入るだろう。

 第二巻を通して「悪霊」の中心を成すある甚大な事件の全容が仄見えてきたような気がするが、そこに張り巡らされた伏線が第三巻でどう収束していくかが今後の楽しみだが、ちょっと待てよ、と言う気もする。というのは、前にも書いたが、私、「悪霊」を読むのは初めてではない。それなのに、第三巻でどんな展開が待っているのか、また、どんな大団円を迎えるのか、全く覚えていないのだ。いくら40年以上前に読んだものだとは言え、全く空っぽになっているのはさすがに嘆かわしい。読書の記憶がそんなに希薄でいいのか!と己をな情けなく思ってしまう。

 とは言え、第三巻を読めばちょっとした「悪霊」フリークになれるはずだがら、今からそれを楽しみにして読書に励むことにしよう.

 

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