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「浄土思想」

 岩田文昭著「浄土思想」を読んだ。

 私のような宗教とは無縁の私が何でこの本を読んだかと言われれば、著者岩田文昭氏は中学高校大学と同じ学校に通っていた(しかも中1・高3・大1は同じクラス)からであり、しかも献本という形でこの著書を私に送ってくれたのだから、何としても読み通さねばならないと決めたからである。

 9月の初めに同窓会があり、それまでには読み終わって直接感想を伝えたいと思って一生懸命読んだのだけれど、内容が学究的でおいそれとは読み進めることができなくて、会当日までに120ページほどしか読めなかった。会では「読んだよ」と大見得を切ることもできず、「送ってくれて有り難う、頑張って読むね」としか岩田氏に伝えられなかったのは甚だ残念だった。
 
 同窓会が終わってすぐにでも続きを読めば良かったのだが、同じく読みかけになっていた「カラマーゾフの兄弟」を先に読んでしまおうと思ったので、読了するのが遅くなってしまったのは甚だ申し訳ないと思うが、正直あまり詳しくはない浄土教を「物語」をキーワードとして的確な表現で解説してくれた秀逸内容は、かつて席を同じゅうした者として誇らしく思われるものだった。

 一つ岩田君にたずねたいことがある。強く念ずれば夢に仏が現れたりするような記述がいくつかあったように思われるが、これは本当なんだろうか。私は7月に突然死んでしまった10才下の弟にどうしてももう一度話がしたくて、日夜ずっと念じているのだけれど、一度も夢にも出てきてくれない。これは私の思いが弱いからなんだろうか、それとも他に理由があるのだろうか・・、ぜひとも教えて欲しい。 
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