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門松

 昨年父が亡くなって、喪中ということで門松を飾らなかった。今年は喪はとうにあけているから門松でもなんでも飾っていいのだろうが、どうにも飾る気が起こらなかった。飾るのに大して労力がいるわけではない。竹をネットで注文して、松や梅、葉牡丹や笹を花屋に頼んでおけば、大体は揃う。あとは庭にある南天を切れば準備完了。これさえ集めておけば、組み立てるのにさほどの時間はかからない。2年前までは冬期講習の合間をぬってパパッと完成させたものだ。
 しかし、今年はそろそろ準備しなくては、という段になって、なんだか億劫な気持ちが先立ってしまい、やる気が全く出なかった。竹は11月末までに発注しなければ締め切りになってしまうのも分かっていたが、なかなか踏ん切りがつかず、結局時間切れとなってしまい、自動的に今年は門松を飾らないことになってしまった。
 それが残念かと言えばそんな気持ちも起こってこないから、もう門松作りに気持ちを昂らせることはできないのだろう。ずっと父が作っていたものを、老人施設に入った後は私が引き継いでいたのだが、それも父の死をきっかけにして終了ということになった。来年以降も作る気はもうない。まあ、良い潮時だったんだろう。

 そう言えば年賀状もなかなか手がつけられない。裏面は妻が年賀状作成ソフトで作ってくれたから、表に住所を書くだけでいい。昔ほど塾生は多くないとはいえ、まとまった枚数を一気に書こうとするには結構エネルギーがいる。面倒だなあ、という気ばかりが募ってきてペンを握る気にならない、困ったものだ。

 こうしたちょっとしたことから自分の気力が減退しているのを実感する。まあ、体力も同じように衰えてきたから、相乗作用で隘路にはまり込みつつあるのかもしれない。困ったものだ。
 
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