NHKドキュメンタリーの シリーズ医療革命「ついにわかった!認知症予防への道」の再放送を1月2日に録画して、先ほど観た。
いま、認知症は予防できることがわかり始めており、世界では認知症予防への取り組みを行っている。
認知症へ至るまでに、正常と認知症とのあいだに、MCI(軽度認知障害)という段階があるという。
正常からMCIに入ってしまった人も、予防のための努力を積み重ねれば、認知症へいかずにMCIの段階で平行に維持できるばかりでなく、正常に戻ることもできる。
MCIの人は、正常の人と比較して、歩行スピードが遅く、歩幅が狭くさらには歩くリズムが悪いという特徴がある。
足の踏み方も不安定で、早くは歩けない。
歩いているときに、別の課題を課すと、たとえば、アメリカだから、アルファベットを一つ置きに言いながら歩いてください、というように。
すると、MCIの人は、歩きながら別のことに思いを致すとき、歩行が遅くなってしまう。
NHKのサイトから、少々引用させていただいて、若干の説明としたい。
「認知症の人が今後急増していくと予想される日本。
ところが最新研究で、認知症の一歩手前に当たるMCI(軽度認知障害)と呼ばれる段階で
早期発見して対策を行えば、認知症を予防できる可能性が明らかになった。
自分がMCIかどうかを見きわめる鍵の一つは、意外にも「歩き方」。
脳の衰えが歩行の変化に現れるという。」
MCIの人は、脳の中の神経細胞をつなぐ脳内ネットワークが、正常の人の反応するようには働かなくなる。
脳内ネットワークが衰える 原因の一つが微小出血だという。
細い血管が破れて起こる僅かな出血で、これにより周辺の神経細胞が死んでネットワークが傷つき、脳内ネットワークが衰えるのだそうだ。
MCIの人は正常な人より微小出血が多いということが分かっている。
脳内ネットワークを活発にするためには、早歩きが、新しい血管、新しい神経細胞が作られることを促すので、早歩きを勧めている。
1日に30分、週3回、早歩きで歩くこと。
食事も肉食を控え、野菜、魚を食べる。
課題を解いて、脳のトレーニングをする。
研究の成果により、この3つで、認知症は予防できるという時代になり、実施しているのがフィンランドだ。
認知症になってから治療するのではなく、認知症にならないための予防をすることで、患者にならずに本人にもうれしいことであるし、国も医療費の削減という歓迎すべき結果となり、フィンランドの厚生の大臣もWinWinだと話していた。
ウォーキング・・・なかなか一歩が始まらないが、1日30分で良いなら、やってみようかと思える長さではないだろうか。
一度にできずとも、試みてみたい。