市民センターに用事があって訪れ、その手続きも終わり、少し担当者とお話しをさせていただいた。
日頃思っていたことなのだが、もしも夫に万が一のことがあったのち、一人暮らしをしていて、自分が周りと連絡つかない状況で倒れたら、救急車も呼べず、どうしたらよいかとお聞きしてみた。
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なにかそのような場合の対策など、準備など自治体にどのようにしていたらいいかという話だ。
公的に何か用意があるかどうかと思ったのだ。
やはり、介護保険のような出来合いの制度で、認定を受けていれば、というようなことしかこれといって具体的な方法はないようだった。
民生委員が見守りというのも高齢者に対してはあるので、まだ若ければ、民間の見守りのところと契約して何かの手段をとっておくくらいしかないというらしい。
介護保険の中では、緊急のボタンを押す装置を配備している場合もあるということだ。
それも、65歳以上で、介護保険の認定をされていなければ該当しないのだから、そうすれば、民間の何か対策を自分で探してとっておくことが最短の方法かもしれないようだった。
高齢のご友人の話をされていたが、男性の82歳の高齢者の方が奥さんを亡くして一人暮らしをしていたが、倒れて1日半後にご自分で気づかれた。
電話を掛けようにも、固定電話の親機には高くて手が届かないので、子機を何とか手を伸ばして落としてようやく自分で救急車を呼んだ。
それで、万が一のことは幸いにも避けることができたが、なにがあっても不思議はない状況ではあったのだ。
くも膜下出血で今も入院していて、入院後介護保険の認定を受けて、要介護2になったという。
自分で気づかれたので電話もできたが、それにしても、マンションのオートロックの住まいだったら、どうやって人に来てもらったらいいのか、今の時代、一人暮らしの高齢者が増えているのに、あまりこれという対策などはないのだとわかった。
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また、民生委員の高齢者の見守りを数日に一度しても、なかには、それを嫌がる人もいて、
「うるさい!! もう来るな!!」
と怒鳴られることもあるという。
その場合は、
「『うるさい』と声を出され、お元気の様子である」
と報告書に書いておくのだと言う。
また、このようなお話もお聞きした。
その公務員さんの自宅の前のアパートで、小さな子供が何10分も泣き続けているので、心配になってなにか事故でもあったかもしれないと、ベランダ側から、声掛けをしてみたら、お母さんがいないということだったという。
それで、泣き続けているし安心させるためにも、ずっと話しかけてお母さんが戻るのを待つことにした。
そのうちに、声がしなくなって、でも心配なので、しばらく見守っていた。
そこへ、お母さんが帰ってきたので、何10分も泣き続けていたことや、状況を説明してこうでこうで、と話したら、そのお母さんは
「なんですか? エアコンはつけてあるし、別に問題ないでしょう。」
と、ありがとうでもないし、悠然と歩いて行ったので、その公務員さんは、かえって自己嫌悪に陥って、その子を見守れてなにごともなく済んだのでよかったのだと、自己満足するだけにしたという。
その子は、泣き疲れて眠ってしまったのだったという。
見守りなども、この時代、迷惑に思う人も多くいるのは普通かもしれない。
市民センターに相談しても、自分で方法を探して手を打っておくような指導であったので、やはり、自治体でも、まだ若い人にも、誰にも起こりうる事態であるわけで、そこまでの用意はないという状況なのだ。