友人が集まる食事会に先立ち、その2日前に美容院に行って、カットとカラーをしてもらった。
美容院と言うと、私はたいてい女性週刊誌を読むことにしている。
女性週刊誌を置いてあるようなところは、私の行動範囲でほかにはあまりないからだ。
買うには、ちょっともったいない。たまに買わないでもないが、数年に一度あるかないかだ。
その雑誌の中に、視界の中で見えない部分のチェックをするページがあった。
数年前から右目の視野の中で暗い部分があることに気づいていたから、チェックにトライしてみた。
細かい格子になった正方形の図に中心点の●があり、片目ずつそこを見つめていたときに、格子の中に見えない部分はないか、というテストだ。
正方形の左上部分が格子が欠ける。
やっぱり緑内障じゃないだろうか。
心配は当たったのか。
美容院が終わり、家に帰ってから、夜、パソコンで、目のチェックをしてみた。
「視野の欠け」チェックというのがあり、製薬会社のファイザーの緑内障の情報サイトだ。
そのひとつは、円の中に、小さな動物の絵が4つあり、それぞれは、中心点からの距離の半径は違うように置かれている。
そして、片目で中心点をみつめて、チェック開始のボタンをクリックすると、数十度ずつ右回りに回転していく。
4つの動物のうち、ネコとチョウが、右目の検査の左上にやってくると、視野から消える。
やっぱり!!
美容院の翌日、自宅の最寄り駅近くにある眼科のTクリニックに行った。
もちろん緑内障を心配してだ。
視力検査、眼圧、ほか検査して、散瞳の点眼液を点したあと、瞳が開くまで待合室にいて、再び検査した。
検査の結果は、
「緑内障ではありません。網膜前膜のようです。眼圧も低く正常範囲で、矯正視力も出ているので、緑内障ではないです。
網膜の物を見るところの上に薄い膜が張られたようになる前膜があり、その影響で物が見えない部分があるのでしょう。」
という診断だった。
「上の病院を紹介しましょうか。初期の状態で、経過観察になるかもしれませんが、どうしますか?」
と、聞かれた。
私は、きちんと検査してもらったほうが良いと思った。
総合病院の予約と紹介状を書いてもらった。
総合病院の診察日になり、行ってきた。
病院の眼科は本当に混んでいる。
精密眼底検査、眼底三次元画像解析、精密眼圧検査、細隙燈顕微鏡検査などを受けた。
診察の順番が来て、先生のお話を伺う。
医師「T先生からは、なんと言われていましたか?」
私 「網膜前膜・・」
医師「・・の疑い・・ですか?」
私 「はい」
医師「画像を見ると、網膜前膜はありません。緑内障です。」
私 「!! 眼圧が低く、視力も出ているので、緑内障ではないと言われましたが」
医師「正常眼圧の緑内障で、眼圧が低くてもなる緑内障です。 目の中を見ると、光っているので、T先生が、網膜前膜と思われたのも無理はありません。が、画像を見ると、前膜はありません。網膜に薄い部分があり、緑内障です。」
という診断だった。
次回、視野検査をすることになった。
視野検査の日になり、装置に眼を固定して、光ったら、手に握ったスイッチのボタンをその都度押す検査だった。
結構難しい。
検査のあと、診察室に呼ばれた。
前の女医先生ではなく、ほかの男性の先生だった。
医師「右目の視野で、この部分が見えていませんね。左はだいたい問題ありません。」
見えないと言われた部分は、ネットでネコとチョウが見えなかった部分と同じだった。
寝る前の点眼液を処方され、1カ月後に、薬の効果を見せることになった。
眼圧を下げる薬だ。
正常眼圧の範囲にあっても、さらに下げる必要があり、もう見えなくなった部分は見えるようにはならないが、これ以上見えなくならないようにするものだ。
なんだ、素人診断で、緑内障を疑っていたら、やっぱり緑内障だったんだ。
亡くなった母は、晩年、緑内障で、片眼を失明していた。
緑内障は気をつけねば、と思っていたが、前に右目の視野が狭くないか、と別の眼科に行って診てもらったとき(2015年)は、問題ないといわれていたので、近所に6月に眼科ができることを去年から知っていたので、できたら診てもらおうとおもっていたが、もっと何年か前から診察を受けたほうが良かった。
だが、そうしたからといって、どれだけ食い止められていたかはわからない。
今も、両眼で物を見ているので、ほとんど、生活に不自由はなく、これ以上進行しないなら、治療を続けて、悲観的になることもないだろうと思っている。
眼科は行ったほうがよいと、皆様にお勧めしたい。