ドラマを観るのが好きでよく観ると書いてきたが、ドラマの中で、白衣姿の人物が、前のボタンをはずしてひらひらとさせていることにいつも違和感を感じていた。
学生時代は理科系で実験の時は常に白衣を着ていたし、就職した医学系の研究室のところでも、大学病院内でも、民間の研究所でも、白衣を着ていた。
高校の時、白衣姿にあこがれもあって、理科系に進んだ面も少しある。
それにしても、白衣は、自分の服が薬品や熱で、汚れるのを防ぐために着るのであって、自分を守るための白衣の前ボタンをはずして、中の服が露出してしまう状態で仕事をするなど、まったく考えられない。
そのうえ、「だらしない」以外のなにものでもない。
大学病院の医師から聞いた話では、患者の処置をしていて、血液がビュッと吹き出したりすると、おっと、と足をよけると言っていた。
そうだ、白衣をだらしなく来ていたら、自分の服が汚れてしまうではないか。
1滴薬品が飛んできたとしても、白衣をきちんと着ていなければ、シミや、焦げができてしまう。
どうして、ドラマではボタンをはずしているのが、カッコイイことになってしまうのだろう。
ポケットに手を突っ込んでいるなども、妙じゃないか。
例えば、食品工場の現場で、そこの白衣を乱して着ている作業者がいるだろうか。
ありえない。ルールがあるからだ。
半導体の現場でも、きちんとフード付きの白衣を着て、エアーシャワーを浴びて、作業をしていた。
というわけで、どうも、ドラマは現実の世界と何十年ものあいだ、変わらずに、飛躍して良しとしているんだなあと、だれがそんな演出をよいことにしてしまってるんだろうと思うのだ。
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