1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 この世の中に「これ、正解」はない。知識、知恵、経験が増せば、自ずとその正解は変わる。だからこそ、人を批判しちゃならん。

2025-01-04 16:40:48 | 法話

【1月5日投稿分】


檀家若者(女性)が「住職さん、インチキも100年続いたら、本物みたいになるよね」と。対し拙僧「えらい唐突だね。何か、あったんかい」と返すと「正月番組で、紙に書いた願い(縁切りなど)を破れるまで、占い師が親の仇の如く、滅茶苦茶に叩きまくってた。この占い、凄い人気なんだって。でも、こんなの効くはずないじゃん」と。「そうかな。少なくともストレスの解消にはなるでしょ。それを見て、心が晴れて、気持ちがスッキリして、今までこだわっていた事が薄れて、別の方向に目を向ける事が出来る様になる人も、いるんじゃないのかな。何かしらの意味がなきゃ、100年も続かないよ」と。


すると、この檀家若者(女性)が「えっ、住職は『占い師、信じる派』でしたっけ。以前、数ヶ所の占い師の職場(店舗)に呼ばれて『よく当たる様に、お祓いをしてください』と頼まれたって、言ってたじゃないですか」と。対し「拙僧個人としては、完全否定ではないよ。あまり興味はないけどね。確かに、お祓いは頼まれたが『占いが、よく当たります様に』とは、祈願してないよ。『この地で商売をさせてもらいますので、どうか生計が成り立ちます様に、お力添えを』と、氏神(土地の神さん)さんに、お願いしたんだよ」と。


続けて、拙僧「まあ、占いは、占いで、それなりに意味はあると思うよ。当たる、当たらんは、どうでもいい事。人は時間が経つに連れ、知識、知恵、経験が、刻一刻と増していっているからね。その人を取り巻く状況は、常に変わっていってる。良か言葉(占い)を手向けられて、嬉しくなり、明るく希望を持って、生きていく事が出来る様になる人もおれば、悪か言葉(占い)を向けられ、落ち込む人もいるだろうが、頑張ろうと奮起する人も。占いは、人生の起爆剤の役目があるといえば、あるかな。血液型占いも同じ事だよ。『何型の人は、こんな人間だ』と人格を決め付けられて、開き直る人もおれば、逆に『そうであるならば、気を付けよう』と反省して改善しようとする人も。要は、受け取る人の心次第かな。因みに、世界で血液型占いを信じている国は、そんなにはないとの事。そりゃ、そうだろうね。世界人口70億人の内、同じ血液型の人は、誰1人もいない。偶に、ほんと偶に、一卵性双生児に同じ血液型がいるくらいで。まあ、何にせよ、今年は『否定から入って、否定し続けたら、得るものは少なくなる。否定しながらでも、少しは肯定出来る道を探ろう』の心で、君は1年を過ごしていこうね」と、この檀家若者(女性)に。


【余談、昨日Xに投稿の法話】

檀家女性(30代)が「住職さん、正月恒例の番組『格付けチェック』に対してね、批判が殺到とヤフーNに出てた。何をやっても、文句、文句、ですね。もう民法放送を全て中止にしたらいいのに、と思う。批判殺到の記事を見る度に『またか』と、ほとほとげっそりです。『格付け』もWOWOWなどの様に、お金を払って見る番組にすればいいのに。お金を払って見る人は、文句は言わんでしょ。自分が選んで見るんだから」と。対し拙僧「明治維新の頃にね、高杉晋作さんが臨終間際に『面白きこともなき世を面白く』と上の句を詠むと、看病に当たっていた尼僧が『住みなすものは心なりけり』と下の句を続けたんだって。つまり『世の中を面白くするも、面白くなくするも、自分の心次第だよ』という事。さあ、そろそろこの国も、人を吊し上げる風潮は、止めにしたいもんですな」と。


続けて拙僧、この檀家女性に「そういえば、10年程前だったかな、いじめ問題で困っている中学校に講演を依頼された時、生徒さん達に拙僧『寄って集って人をいじめて、何が面白いや。人が傷ついて、落ち込んで、泣いている顔を見て、何が楽しいや。自殺に追い込んだ後に『あの子は、いい子だったのに』と、テレビでよく見る定番の綺麗事でも言うつもりかや。もう、大概にやめや。人は1度死んだら、2度と生き返る事はないんだぞ』と生徒さん達に。この講演後、学校の先生達から『有難うございました。生徒達に変化が出てまいりました』と拙僧に連絡があったんだよ。さあ、今年は巳年、蛇は脱皮しながら成長していく生き物。なれば、それに肖(あやか)って、人も今年は、色んな意味で脱皮していきたいもんですな。80歳、90歳のご老人達も、好奇心を持てば、まだまだ脱皮が出来、新たな自分を発見出来るかも。人間は死ぬまで、生きとかにゃならん。どう生きるかが、大事だよね」と、この檀家30代女性に。


【おまけ】

今年は、12年に1度の巳年の弁財天。蛇は弁財天(七福神の1人。インドの神)の使い番。白蛇は弁財天の化身。拙僧も1度だけだが、わが寺の境内地で白蛇に遭遇。今年、わが寺では、2月2日(日曜日)の節分(新春)法要の時に、弁財天社(やしろ)より本体(弁財天坐像)を本堂内にお迎えして、参拝者に直に本体に触れていただき『家紋繁栄、事業繁栄、商売繁盛、子孫繁栄、家紋繁栄、金運、開運など』を願っていただきます。これもまた、上記の占いと同じ。願った後は当然、努力を。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が。何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、1月10日になります。添付写真は、わが寺の弁財天坐像。