1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 今年の巳年は、成長繁栄の年周り。蛇は、脱皮しながら成長していく生き物。努力して、あやかろう。

2025-01-09 19:29:00 | 法話

【1月10日投稿分】


檀家の中学2年生が「受験シーズンになったらさ、住職さん、多くの人達が太宰府天満宮へ合格祈願に参詣してるけど、願ったからって、ね」と拙僧に。「合格する人数は、決められてるからね。祈願に行った人が皆、希望の学校に合格するなんて事はありえんわな」「じゃ、天神さん(菅原道真公)は、何を基準にご利益の度合いを決めてるの」と。「各々の努力に見合ったご利益を、与えてるんじゃないのかな」「それだったら、自分の努力の問題だから、わざわざ天満宮さんまで、合格祈願に行く必要なんてないじゃん」「そこがそれったい、困った時の神頼みでくさ、何かに縋(すが)りたいが、人間の性(さが)ってもんじゃろ。一生懸命勉強したのに、緊張から当日の試験で力を発揮出来ず、涙を流した学生さんが今日までに、どれ程いただろうね。そんな情報が順送りで、口伝されて来ているから『天神さんに力添えを願ったら、試験中に頭が真っ白になっても、思い出せなくなった事が、湧いて出てくるかもしれない』と思って、願掛けに来てる学生さんも、少なからずおらっしゃるかもよ。勿論、勉強してなきゃ、湧き出てくる物はないだろうけどね」「その辺は結構、神様もシビアなんだね」「そりゃ、当然、そうだべな」と。


続けて、この中学2年生に拙僧「それとね、この時期になると毎年決まって、風物詩の様に受験生の祖父母がお寺にやって来られて『明日が孫の合格発表の日です。合格しております様に、ご祈願をしてください』と。おっ、笑ったな。君が今、頭に浮かんだ通りたい。合格発表の前日なんて、もう既に学校では、合否の結果は出てまんがな。今更、如何に祈願したって、結果は変わんないよ。だけど、その祈願を拙僧は、受けてやるんだよ。祖父母の心が少しは安らぐからね。勿論、祈願料なんてものは、受け取らないよ。まあ、何にしても、受験とは大変な行事だよね。神頼みをしたくなる気持ちはわかるよ」と。


更に、この檀家の中学2年生が「住職は以前ですが、僕に『神仏に願い事をする場合は、両手を合わせて、声に出して言え』と。「何故、声に出して、ですか」と。「君は、明治維新の時に長州藩で活躍された、高杉晋作さんという人を知ってるかい」と問うと「知ってるよ。奇兵隊を作った人でしょ」と。「ほう、さすが歴史好きだな。やっぱ、知ってたか。その高杉さんだったと思うが『夢は大きな声で叫んで回れ。誰かが聞いてくれているから』と言われたそうだ。聞いてくれていたら、その人間の姿勢如何(努力をしている姿)によっては、もしかしたら、加勢をしてくれるかも、だもんね。もう1つは、夢を叫んで回っておれば、当然の事ながら、大勢の人の目と耳に入る。努力をする姿がなければ『なんや、あいつは、口だけか』と言われかねない。そう言われるが嫌なら、是が非でも努力をしなきゃならんだろ。声を出して夢を叫ぶというは、そういう理由からだよ」と。


続けて拙僧、この中学生に「君はドラマの『ドクターX』を知ってるかい」と。「知ってるよ。『私、失敗しないので』でしょ」「あの『私、失敗しないので』は、高慢な言葉ではなく『私は、失敗する事は出来ないんだ』と自分に発破を掛けてるんだと思うよ。それとついでだが、俳優の野間口徹さんは、知ってるかい」と。「ドクターXにも出てたでしょ」「野間口さんは、わが寺の檀家さんの近所に住む息子さんなんだが、高校時代に彼は『俺は、俳優になるんだ』と常々言ってたそうだよ。周囲は『はい、はい』という反応だったらしいが、現在は皆が知っての通りの活躍だよ。実力を付け、結果を出せば、人の口は止まるもんだ」「やっぱ、何でも努力次第、という事だよね」「そういう事だな」と。


更に続けて拙僧「来月になったら、節分法要が2月2日(わが寺では、毎年2月の第1日曜日に。会社員、子供達が参加出来るので)にあるだろ。その時、境内地(外)の社(やしろ)の中におらっしゃる、弁財天坐像(石像)を本堂にお迎えして、一緒に御礼報謝の法要を。弁財天さんは、蛇に縁(ゆかり)のある七福神の中の神さんでね。特に、白蛇は弁財天さんの化身と。蛇は、脱皮しながら成長していくだろ。だから、様々な成長(学業上達、〇〇上達など)と繁栄(子孫繁栄、家紋繁栄、事業繁栄など)を巳年の弁財天さんにお願いするんだよ。お願いする時には、弁財天さんのご神体に触れさせてもらいながら、声を出してお願いするんだよ。『僕の夢は〇〇です。努力をしますから、どうか後押しを』とね。但し、弁財天さんは女神さんだから、優しく、そっと、触れさせてもらうんだよ」「わかった。節分の日に来てお願いする」と、この檀家の中学生男子が。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が。何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、1月15日になります。添付写真の石像は、わが寺の弁財天さん。今朝のお寺。











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