夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

NHKドラマ「海峡」  芸術祭参加ドラマ

2007-11-25 08:39:22 | Weblog

  先週から3回にわたりNHKのドラマ「海峡」が放映されました。昨夜が最終
 回
でした。ジェームス・三木さんの原作、音楽は、さだ・まさしさんで、「かささぎ」
  の曲が流れました。
                     

  久々の感動のドラマでした。終戦当時の朝鮮のプサン(今の釜山)に始まる
  日本女性と 日本姓を名乗り日本の軍属として働いていた朝鮮の青年との出会
  い、そして別れでした。

  日本と朝鮮では海峡を越えなければ会えない中、何度となく海峡を越え会おう
  とするが、民族間の問題が大きくのしかかり、せっかく日本へ来ても、スパイ容疑
  や不法入国などで、強制送還をされ、服役となったり、又女性の方も海を越え
  釜山に着いても、居場所が分からずで、ついに28年間の歳月が流れていった。
  強制送還される際の悲痛な叫びは涙をさそいました。

  主人公の女性は長谷川京子さん、青年は真島秀和さん演じましたが、 
  激しさの中におさえた演技で好演でした。脇役陣もベテラン揃いでした。

  ラストシーンでは、末期肝臓がんで余命幾ばくかになった青年(壮年)
  の元(釜山)へ訪れる女性、お互いに結婚はしていましたが、歳月は経ても
  変わらぬ愛情を感じました。、車椅子に男性を乗せ海峡が見える丘にて、
    最後の二人の会話

     「あなたにお願いがあります。」 

     「何でしょうか。」

     「これからは、わたしの夢の中に出ないでくださいね。」

     優しく女性の顔を見つめ

     「はい、そうしましょう。」 

     海峡(玄界灘)を幾度となく往復した二人の「愛」の言葉でした。

    海峡の上をかもめの群れが飛び交っていました。さだ・まさしさんの音楽
 もマッチされ、3日間ドラマに浸りました。