先週から3回にわたりNHKのドラマ「海峡」が放映されました。昨夜が最終
回でした。ジェームス・三木さんの原作、音楽は、さだ・まさしさんで、「かささぎ」
の曲が流れました。
久々の感動のドラマでした。終戦当時の朝鮮のプサン(今の釜山)に始まる
日本女性と 日本姓を名乗り日本の軍属として働いていた朝鮮の青年との出会
い、そして別れでした。
日本と朝鮮では海峡を越えなければ会えない中、何度となく海峡を越え会おう
とするが、民族間の問題が大きくのしかかり、せっかく日本へ来ても、スパイ容疑
や不法入国などで、強制送還をされ、服役となったり、又女性の方も海を越え
釜山に着いても、居場所が分からずで、ついに28年間の歳月が流れていった。
強制送還される際の悲痛な叫びは涙をさそいました。
主人公の女性は長谷川京子さん、青年は真島秀和さんが演じましたが、
激しさの中におさえた演技で好演でした。脇役陣もベテラン揃いでした。
ラストシーンでは、末期肝臓がんで余命幾ばくかになった青年(壮年)
の元(釜山)へ訪れる女性、お互いに結婚はしていましたが、歳月は経ても
変わらぬ愛情を感じました。、車椅子に男性を乗せ海峡が見える丘にて、
最後の二人の会話
「あなたにお願いがあります。」
「何でしょうか。」
「これからは、わたしの夢の中に出ないでくださいね。」
優しく女性の顔を見つめ
「はい、そうしましょう。」
海峡(玄界灘)を幾度となく往復した二人の「愛」の言葉でした。
海峡の上をかもめの群れが飛び交っていました。さだ・まさしさんの音楽
もマッチされ、3日間ドラマに浸りました。