梅雨の時期のこととて天候の状態は少し心配でしたが、あまり照らず、降ら
ずでやや蒸し暑いもののお天気ならば贅沢は言えないです。今日は長寿大
12期生(はまゆう会)による「歴史探訪の旅」京都嵯峨野行きの旅に誘われ
ての京都行きでした。近鉄観光の貸し切りバスに28名が乗りゆったりと座席も
ありました。
最初は化野念仏寺を訪ねました。(2~3回は訪れましたが)多くの無縁仏
の数々がその名もわからずのまま配列されていました。「あだし」とはむなしい
との意味を持つが、「化」の字は「生」が化して「死」となり、再び生まれ化けるこ
との意図もあるとのことです。
「はかない」「むなしい」など無情を感じさせる風景です。
続いて近くにある祇王寺へ、ここは平 清盛が寵愛した白拍子2姉妹と母
親を祭る寺です。苔むした庭園は古き時代を感じさせます。
次にニ尊院へと、ここには釈迦如来と阿弥陀仏の2如来像に由来してい
ます。小倉山にあり、藤原定家の亭跡には百人一首に詠まれている
「 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
今ひとたびの みゆき待たなむ」
の一首が書かれていました。
二尊院の庭に見られた「はんげしょう」の群落
かなり蒸し暑い日でしっかりと歩きましたが久し振りの奥嵯峨への旅は
京都の「侘び」「さび」に触れさせていただきました。