夕映えに

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映画「太平洋の奇跡」 を観る  勝つために戦った大場大尉

2011-02-18 18:32:26 | Weblog

  映画「太平洋の奇跡」は今話題の映画で、史実に基づいた日米合作映画
  です。  
            
     いきなりの銃撃戦で始まった映画です。

    かつては日本の統治下にあり、多くの民間人(2万人)が3万人の日本兵
 に守られて生活していたサイパン島で敗戦色の濃くなった昭和19年6月
 くの米兵の上陸により壊滅状態になりました。

   大本営(軍の総司令部)はサイパンを放棄、食料すら送られることなく
(輸送船団も撃沈)家は焼かれ、ただひたすらジャングルへと逃げるしかない
のです。中には
バンザイクリフ(崖)から海へ身を投げ出したり手榴弾で
自決
するものもおびただしい数でした。
  大場大尉を演じる竹之内豊
      看護婦 青野を演じる井上真央

      
                      
  連合艦隊が奪回にと思っていた海軍もそれが無理であると知るや、司令
官などは戦わずして自刃。
  その中にあって陸軍で
サイパン島死守の命を受けた大場隊でした。

  大場隊隊長、大場 栄大尉
 
「死ぬために戦うのでなく、勝つために戦い 1人でも多くの敵を倒し、
 勝利に導くのだ。」
を言葉に、野営している200人の民間人を わずか
 の隊員と共に米軍に対し奇襲作戦を繰り返して守り、徹底抗戦しました。
 米軍は大場大尉を「フォックス」と呼んで畏れていました。特に米軍の
 ルイス大尉は日本に留学したこともあり、日本文化に通じ、大場大尉を
 尊敬しているという人物でした。

   祖国の勝利を信じていた彼らでしたが、壊滅状態焼け野原の東京都
びらを見て、また広島、長崎への新型爆弾投下等で、投降を促されましたが、
大尉は「上官の命令に従うのみ。」と 民間人のみ収容所へ移し(安全を確認
 して) 
   最終的に多くの民間人の命を守りました。
    
  天羽陸軍少将からの無条件降伏の命を受けての投降の際も
「恥ずべきことは何もない。明日を生きること、堂々と胸を張って生きること
が我らの務めだ、しかし、この島で飲んだ雨水の味は忘れてはならぬ。また
失った友の声を」
と。

  そして隊員47名ひげをそり、髪をとき、新品のように洗った軍服姿
4列
縦隊で日の丸の旗を掲げての投降
でした。軍刀を抜いての日本軍式の敬礼
鞘に収めた軍刀を米軍将校の前へ差し出しました。
  誇り高き日本軍人の様に、涙がこぼれた1シーのでした。1945年12月1日
でした。 
  今の世の中、軍隊など理解されない若者ですが、戦時下に在って、勝利を信
 じ我が命を賭してでも惜しくないと言うことも一つの誇りでした。武士道と言え
 るでしょうか。
         投降の様 (歩兵の本領の歌を歌って)
        
       日本軍式敬礼  
        
        
助けた子どもを抱く
         

  
「大場栄大尉」 最後まで誇り高き魂と叡智で、残った隊員47名と多くの
 民間人を守りました。 
     主演の竹之内 豊さんの多くは語らずですが、適切な判断力を持つ
 大場大尉の演技、低音で静かなまなざし、また後半での迫力は凄みが
 あり、やつれ方も演技だったのでしょう。
       
    映画の原作は、ドン・ジョーンズ氏の
         『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』



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