私が小学3年生の時には、3歳の妹がいました。
3歳の妹は3歳にして、とても母親を大切にしていました。
例えば母親が座ろうとすると直ぐに座布団を敷き、
母親を座らせていました。妹は「お母さん、お母さん」と
言いながら、それはそれは大切にしていました。
その可愛くて優しい妹がわずか3歳で病死しました。
高熱を出し、かかりつけの医師が、寝ずに治療をして
くださっていましたが、3日目に亡くなりました。
私は妹の死が信じがたく、ずっと抱きしめていました。
両親が私に「抱きしめたままにしないで、放して
布団に寝かすように」と言われても、ずっと抱いていた
記憶が残っています。
当時の埋葬は土葬でしたので、母親は生き返って、家に帰って
来るかも知れないので、お墓の灯篭にローソクを灯すように
言われ、47日間、ローソクを灯しに行ったことを覚えています。
両親は47日を過ぎても妹が生き返って帰らないので、
落胆していました。
私が大学2年生の時、数学の教授が「人生の最大の悲しみは
親が、子供に先立たれることだ・・・」と話された時、
改めて両親の最大の悲しみに思いを巡らしたのも覚えています。
後に聖書を学び、復活の約束を学び、両親や妹の復活を
とても楽しみに待つことができるようになりました。
皆様方には最も悲しい思い出には何がありますか。
庭で甘い香りを放っている「梅香ウツギ」