聖書のダニエル書には、全ての人が関係する重大な預言が記されています。それはバビロニア帝国からそれ以降の、これから生じる事物の体制の終結までの世界強国の興亡です。しかもこの事物の体制の最後は英米世界強国でその終り時は混ざり合わない「鉄と粘土」、つまり政治的、経済的に国家間が分裂する状態で、現在がまさにその時代に突入していることを教え、ダニエルの預言がその通りに成就していることを知ることが出来ます。
バビロニア帝国のネブカドネザル王の第二年に夢を見て、動揺し眠ることが出来なくなりました。そのため王は、全土の魔術を行う祭司、まじない師、呪術者、賢人のカルデア人たちに夢の解き明かしを命じました。しかし、彼らは王の夢の解き明かしは出来ませんでした。そのため、王は彼らを処断するように命じました。そうした過酷な王の命令を知ったダニエルは王の夢の解き明かしのために「特別な時を与えてくださるようにと王に求めた」のです。そしてダニエルはその王の夢の解き明かしを神エホバに祈り求め、神エホバからの夢の解き明かしの啓示が与えられました。そして、ネブカドネザル王に、王の見た夢を次のように解き明かしました(ダニエル2:1~30)。
神エホバから啓示を受けたネブカドネザル王の夢の内容は次の内容でした。それは、「途方もない大きな像」で、しかも「その有様は恐ろしいものでした」(ダニエル2:31)。「その像は、頭は良質の金、銅と胸とは銀、腹と股とは銅、脚部は鉄、足は、一部は鉄、一部は形成した粘土でした。あなたはずっと見ておられましたが、ついに一つ石(神の王国)が人手によらず切り出され、それが像の鉄と形成した粘土できた足のところを打って、これを砕きました。その時、鉄も形成した粘土も、銅も銀も金も皆ともに砕けて、夏の脱穀場から出たもみ殻のようになり、風がそれを運び去って、その跡形も見えなくなりました。そして、像を打ったその石(神の王国)は、大きな山となって全地に満ちました」(ダニエル2:32~35)。
更に、ダニエルは、世界強国の足で表わされた鉄と粘土の状態について、「鉄が形成した粘土と混ざり合っていないのと同じように、それらも、それ(鉄)とこれら(粘土)が堅く付くことはないでしょう」と説明しています(ダニエル2:41~43.つまり、英米世界強国の終わりの時は、政治的、経済的に分裂した状態になることを預言し、まさに現在そのことがトランプ大統領の出現によって加速しています。
ダニエルの巨大な像の解き明かしは、世界強国の興亡とその終りの時を予告するもので次のように絵で分かり易く表わすことが出来ます。
巨大な像は政界強国興亡を示しています。
巨大な像を打ち砕く石は神の王国を表しています。
ダニエル2:44、45.
「補足」:上記の絵はものみの塔聖書冊子協会作製のものを引用しています。
巨大な像は世界強国の興亡であることをダニエルは解き明かしました(ダニエル2:36~45)。金の頭はバビロニア帝国(西暦前607年以降)、胸と腕の銀は、メディア・ペルシャ(西暦前539年以降)、腹と股の銅はギリシャ(西暦前331年以降)、脚部の鉄はローマ(西暦前30年以降)、鉄と粘土の足部は英米世界強国(西暦1763年以降)、足の鉄と粘土が混ざり合わない部分は、現在の政治的、経済的に分裂した社会を表わしています。
ダニエルの世界強国の興亡の預言はその通り成就し、英米世界強国の終わりの時は、まさしく「鉄と粘土」の社会になり、預言が成就して来ていることを理解できます。間もなく石で表わされた神の王国がこの事物の体制を打ち砕く時が近づいています(ダニエル2:44,45)。ダニエルの世界強国の興亡に注視し、イエスの教えられた通り「用意の出来ている」ことを示す人たちは幸いです(マタイ24:43,44)。
あなたもダニエルの預言の言葉を熟視し、注意深く、イエスの教えに堅く立つ方々のお一人であれば幸いです。
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